ロボットシステムインテグレーター(ロボットSIer)とは?その役割と必要性について解説

    こんにちは!
    産業用ロボットの情報を発信しているROBoINです。[◎△◎]

    産業用ロボットについて調べていると、『ロボットシステムインテグレーター(ロボットSIer)』という言葉を目にすることがあります。まだまだ世間の認知度は低いですが、今後の日本を支えていく上で、決して欠かすことのできない存在がこのロボットSIerです。今回はそんなロボットSIerにスポットを当てて、ロボットSIerとはどういう職業なのか、なぜ今後の日本に必要な存在なのか、という点について解説していきます。

    ロボットSIerとは?

    SIer = “Systems Integrator”(システムインテグレーター)の略

    SIerという単語を初めて見る方もいらっしゃるかと思うので、補足をしますと、”エスアイヤ―”と読みます。

    インテグレーションは日本語で”完成させる”、”まとめる”という意味を持ちます。
    つまり、ロボットシステムインテグレーターとはロボットシステムをまとめ、正しく動くように完成させる集団のことを指します。具体的には、ロボットSIerは、ロボットシステムの導入提案や設計、組立などを行う事業者です。

    産業用ロボットは購入して設置しただけでは動かない

    一般に産業用ロボットは、『半完成製品』と呼ばれます。実は、産業用ロボットをメーカーにオーダーして、お金を支払い、作ってもらったロボットを現場においただけでは、まったく動かないです。これが半完成品と言われる由来です。

    では、どうすれば半完成製品の産業用ロボットを使えるようになるのでしょうか。それには、ロボットに魂である”プログラム”を入れる必要があります。プログラミングを専門業者に入力してもらい設定すると、現場で産業用ロボットが稼働するようになります。この一連の作業を担うのが、ロボットSIerなのです。

    ロボットメーカーに直接依頼はできないの?

    プログラミングをする際は、ロボットのハードウェアとは違って、ソフトウェアの知識が必要になってきます。たいていの場合、ロボットメーカーではティーチングと呼ばれるプログラミング作業を行っておらず、専門のロボットSIerに依頼をして、ティーチングを行う必要があります。

    ロボットSIerの業務領域について

    ロボットSIerの業務領域に関しては一概には言えません。

    企業によっては、アームの設計、取付けまで行う場合もありますし、パーツの提供やアフターサービスとしてのメンテナンスなど、さまざまな工程を一貫して担ってくれるケースもあります。特徴的なのはコンサルティングが付帯してくるところで、整備や足りない人員の手配、それにメンテナンスに至るまで、ロボットSIerはロボットを導入するにあたって必要となる事柄を総合的にフォローしてくれる存在なのです。

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    本当にロボット導入にロボットSIerは必要か?

    結論から先に言うと、一部の場合を除きロボットSIerは必要だと言えるでしょう。
    では、そのロボットシステムインテグレーターの必要性とはどのようなものでしょうか。

    想定外の事故を未然に防ぐ

    例えばプログラミングに関しては、市販されているソフトウェアを使い、自社でプログラムの得意な人にコードを書いてもらうことも可能かもしれません。実際にそのためのソフトウェアもたくさん販売されています。しかし、知見のある第三者の意見を聞くのは非常に大事ですし、専門家に任せることも大切です。ロボットは万が一、想定外の動きをしたときに起る事態が被害甚大となります。いわば鉄の塊なので、事故が起ったら危険だと言うことは誰しもが予想できるところでしょう。

    よって、正しいプログラミングで動作を制御することはとても大切になります。付け焼き刃の自社プログラミングではなく、専門家に依頼することが、未然に事故を防ぐことに繋がります。そのために、ロボットSIerも常に学び、専門性を磨き上げています。シミュレータなどの複雑なソフトウェアの操作も必要ですし、ロボット独特の動きの癖なども理解していますから、より高度なプログラミングが可能になって、かつ、ロボットを簡単に操作できるようになります。

    人員不足も解決してもらえる場合がある

    また、意外に思えるかもしれませんが、人員の手配もしてくれる場合があります。工場ではどうしても人員が不足しがちになります。人手不足倒産という言葉がある通り、製造現場で常に人員を確保するということは難しい問題です。そんな時に、ロボットSIer側で必要な人員を手配してくれることもあります。オペレーターやメンテナンス工員など、工場にはいない人材を派遣することで、産業用ロボットの導入をサポートしてもらえます。

    ロボットSIerに依頼するメリットは?

    ロボットSIerに依頼するメリットは他にもあります。具体的には以下が挙げられるでしょう。

    コストの削減

    専門家が行うことで、作業工数圧縮=コスト削減につながります。
    ロボットの動作に対して、必要、不必要なコードを理解しているため、非常に速いです。

    コンサルティング

    業務の効率化に役立ちます。リスク判定や繰り返し業務の切りわけロボット化後のシミュレーションなど、さまざまなコンサルティングを行ってくれます。

    物品の提供

    ロボットの消耗品等が欠品が起らないようマネジメントしてくれます。
    安全柵や工具、消耗品など、必要な物品を管理してくれます。

    トレーサビリティのアップ

    データを取得し、分析してもらうことができ、トレーサビリティ(追跡可能性)が著しくアップします。
    その結果、製品の出荷後の動きまでわかるようになり、商品開発や製品の質向上に大きく役立ちます。

    このようなメリットがたくさんあります。

    おすすめのロボットSIerは?

    一言でロボットSIerといっても日本国内には数多くの企業が存在します。ROBoINでは各都道府県ごとに主要なロボットSIer企業をまとめた記事を公開していますのでぜひ参考にしてみてください。

    最後に

    今回はロボットSIerの役割と必要性について解説しました。ROBoINでは、こうした産業用ロボットに関する情報を配信し、みなさまのお役に立てるよう日々励んでいます。工場自動化、ロボット導入に関するお悩みがあれば、弊社が総合的に支援させていただきます。どんなに些細なことでも構いませんので、まずはお気軽にお問い合わせください。