ロボットシミュレータ・オフラインティーチングの活用とメリットを考える

こんにちは。
産業用ロボットの情報を積極的に配信する、ROBoINです。
今回は、ロボットシミュレータやオフラインティーチングの話をお届けしようと思います。
ロボットシミュレータやオフラインティーチングは、産業用ロボットの導入にとても大切です。産業用ロボットはロボットをオーダーして完成したらいきなり現場に投入すればいいというものではなく、入念な準備が必要だからです。その準備の一環として、ロボットシミュレータやオフラインティーチングがあります。
何をどう活用し、どのようなメリットがあるのか、確認していきましょう。
・ロボットシミュレータとは?
ロボットシミュレータとは、コンピュータ上にロボットの動きを再現し、アームが届くかとか、実際の生産現場に入ったときに挙動はどうなるかとか、意図しない動きはないか、場所を取らないか、人間との関わりはどうか、プログラミングがちゃんと動いているか、どのぐらいの時間動き続けるか、などを確認するものです。
産業用ロボットは実機なので、シミュレータで実機を動かす前に、シミュレーションしてみるわけです。シミュレーションによって、意図したとおりに動くか、ある程度は、確認できます。コンピュータ上で動きを再現するので、かなり細かいところまでわかってしまうのです。
ロボットシミュレータを使って、空間の取り方や動きの詳細やかかる時間をはかっておけば、いきなり実践に導入してトラブルが起きたり、望まない動きをしたりするときに、ドタバタしなくてすみます。つまり、よりスマートに導入でき、実践で使う前に、何かよくない部分があればメーカーに指摘できるのです。
・オフラインティーチングとは?
では、オフラインティーチングとは何でしょうか。こちらもまた、動きを再現することです。
そもそも、産業用ロボットは設計して組み立てただけでは動きません。産業用ロボットを動かすには、ティーチングと呼ばれる動作の覚え込ませる工程が必要です。
そのティーチングにおいて、コンピュータ上で動きを再現することで動きを産業用ロボットにインプットするのがオフラインティーチングです。オフラインティーチングによって、プログラムをゼロからプログラミングしなくとも、コンピュータの動作がティーチングを代替してくれます。
しかも、オフラインティーチングなら、ティーチングをコンピュータが行うので、シミュレーションや実験、バグ取りに便利です。アームの速度を変えたり、角度を微調整したりなども、容易です。実機で同じことをしようとしたら、莫大な手間がかかりますが、コンピュータ上のシミュレーションなので、比較的スムーズにシミュレートできます。
よって、ロボットシミュレータとオフラインティーチングは、産業用ロボットの導入にあたって、前半の工程で、ロボットを完成させずに検証できるというメリットがあります。つまり注文せずにシミュレーションして成立性を確認して実機を創りあげていくことができます。まずはロボットを完成させてから、動きをコンピュータでお覚えこませるというプロセスです。
・ロボットシミュレータやオフラインティーチングソフトウェアは市販されている
では、どうやってロボットシミュレータを実行したりオフラインティーチングのソフトを使ったりするかというと、今はソフトウェアが市販されています。
月額課金のサブスクリプションで多く売られていますので、導入の検討をしてみてはいかがでしょうか。 いくつかのシミュレータが売っていますが、選ぶ判断材料としては、機能を絞っている代わりに値段も安いものが良いと考えられます。あまりにフル装備、フル機能のものは値段も高くなりますし、使わない機能ばかりになります。
基本的に、位置の補正がきちんとできるものであれば、それほど高額のソフトウェアは必要ありません。ただし、サポートがきちんとしているソフトウェアにすると良いと思われます。
・最後に
産業用ロボットのシミュレータやオフラインティーチングについてみてきました。
産業用ロボットはいろいろ考えることがあって導入は大変です。知識も必要ですし、正直いってお金もかかります。
それでも乗り越えた先に大きな果実(利益)が待っていますので、導入のしがいがあることでしょう。その果実を食べるか食べないかは経営判断ですが、ROBoINでは、導入の価値があると判断して、積極的に産業用ロボットについての情報を配信していきます。
さて、ROBoINでは、他にもたくさんのロボット情報をご提供しています。ロボットの導入は、独断で決めるのは避けたほうが無難です。必ず、外部の信用できる専門家をいれて、適切なアドバイスに従ってください。
その外部のアドバイザーとして、ROBoINが選ばれればいいなと思って、情報発信をしています。ぜひお問い合わせください。産業用ロボットについて、何をしたらいいかわからない状態でも大丈夫です。いままでたくさんの産業用ロボットをみてきたプロとして、あなたの会社に最適なロボットについて、ご助言させていただきます。