ロボット導入の投資回収を計算するには?

    こんにちは。

    産業用ロボットの情報を発信するROBoINです。

    今回は、産業用ロボット導入にあたって、投資を回収するにはどういった考え方を持つといいかをお届けします。

    産業用ロボットの導入は、経営判断で行われることがほとんどです。先行投資になりますので、投資対効果を計算するのが大切になってきます。現場レベルではあまり気にすることはないのですが、経営者や現場長など、役職につくと投資判断は数字で厳しく見ることが求められます。数字をおろそかにしていると経営が感覚的になってしまって、環境やノイズに惑わされて正しい判断ができなくなるリスクがあります。

    そこで、指標となってくるのがROIです。今回は、ROIを使用しながら、産業用ロボットの投資回収を計算する方法と、投資対効果をみていきます。

    ・ROIとは?

    ROIとはビジネスで使われる指標です。投資回収率(Return on Investment)と呼ばれます。

    ROIはあらゆるビジネス投資において、

    (売上ー売上原価ー投資額)÷ 投資額×100(%)

    のような形で求められます。

    ・産業用ロボットのROIは?

    産業用ロボットを導入する場合は、投資額はロボットに費やした費用を、従業員の人件費で割ることが多くなっています。なぜなら、産業用ロボットは、従来人間が行っていた仕事を代替することがほとんどで、産業用ロボットの投資は人件費を相殺するものとしてとらえられることが多いからです。

    よって、

    ロボットの構築費 ÷ 1年間の人件費 ×100(%)

    というシンプルな計算ができます。

    これで、導入費用全体を、人件費何年分で投資することで回収できるかが計算できます。たとえば、産業用ロボット導入に1000万円かかったとして、年間の人件費が500万円だとすると、2年で投資は回収できることになります。

    ・参入を忘れがちな費用

    費用として忘れがちなものとして、

    ●ロボット導入にまつわるプロジェクトの工数

    ●予備の人員(派遣社員など)の費用

    ●保守や運用、メンテナンス費用

    ●安全柵や備品の費用

    も、盛り込む必要があります。

    ・産業用ロボットはROIだけじゃ計算できない

    しかし、産業用ロボットの投資対効果は、上記だけではかれるものではありません。なぜなら、単純に人件費だけが、つまり人を代替するだけがロボット投資の目的ではないからです。

    産業用ロボットは、人材の適材適所化や、生産性の向上や、事業拡大や、生産スピード向上、稼働率のアップなど、さまざまな複合的な効果をもたらしてくれて、単に人件費削減やコストカットだけではありません。

    複雑な要素が絡むため、ROBoINでは、産業用ロボットのRPF(要件定義書)を書く際に、きちんとしたアドバイザーをつけて、経営陣の導入目的を整理することをおすすめしています。そうしないと、産業用ロボットの導入はあまりに現場に大きなインパクトを与えるため、目的がぶれてしまうのです。

    ・雇用が増える可能性も

    ロボットの導入は、単に人を代替できるものではなく、反対に人件費が増えることもあります。たとえば、自社の単純業務を産業用ロボットで代替し、同時に人員配置をクリエイティブなものにすれば、事業がスケールしてさらなる人を雇えます。また、単純作業ではなく創造的な仕事を人に任せることで、企業そのものの人気が出て、多くの人が雇用を求めてやってくることも考えられます。この場合は、人件費は増えていますが、事業も大きくなっているので、経営判断としてはもちろんプラスとして考えられることでしょう。

    ・産業用ロボット導入の成果は厳密にみるべき?

    また、産業用ロボットの導入には、短期目的と長期目的があります。目線を短期にするか長期にするかによっても、産業用ロボットの投資についての考え方は異なってきます。

    産業用ロボットは、大きなお金がかかりますので、導入には慎重にならなければなりません。ただ、未来の可能性を切り開いてくれるものですので、あまり厳密に計算しすぎるものでもないのです。人件費だけを指標としてみるのではなく、経営全体としていい方向に向かっているかのチェックが必要です。

    経営者なら、その導入の効果はいろいろな形で目に見えて現れることだろうと思います。生産性向上、スピードアップ、採用など、さまざまな数字を総合的に判断して、ロボットの投資対効果をみていきます。

    ・最後に

    今回は産業用ロボットの費用対効果や投資回収、ROIについて、ちょっと違った側面からみてきました。単に期間内の人件費での回収をみるのではなく、部門をまたがった、経営的な目線が必要だということです。

    人件費は非常に大きく、カットもしやすいのでつい目が行きがちですが、産業用ロボットのROIは人件費だけで測れるものではないということを、覚えておいていただけると幸いです。

    そこで、ROBoINでは、ビジネスに産業用ロボットを導入するためのお手伝いができればいいなと考えています。産業用ロボットにまつわる疑問・質問・課題など、何かありましたらぜひお問い合わせください。