こんにちは。産業用ロボットの情報を発信する製造DX.comです。
今回は、世界と国内の産業用ロボットのシェアをみていこうと思います。
10年前と比べて、身の回りにロボットが増えたような気がするのではないでしょうか。
気がするだけではなく、実際に増えていますのでデータでお届けします。
まず国内の産業用ロボットのシェアをみるとき、参考になるデータは経済産業省です。
NEDOの調査によると、ロボット産業の市場は伸び続け、2035年には9.7兆円もの市場になると予測されています。
参照:リンクはこちら
NEDOが出したこの図によると、ロボットの市場は右肩あがりで伸び続けています。国内のロボット経済の伸びは、今後15年で5倍以上になると予想されています。特に伸びがめざましいのがサービス分野でのロボット活用と、依然として多いのが製造分野でのロボット活用です。
2020年の段階では、2.9兆円であり、同じ規模感の市場に『オタク経済』や『睡眠テック』などが挙げられます。
日本国内は構造改革や生産性向上や働き方改革が非常に注目を集めており、それらに伴い産業用ロボットのニーズも増していくことが予測されています。
特に、国内ではサービス分野が業種として伸びているものの人手不足なので、よりロボットのニーズが高いのだと考えられます。
産業用ロボットは、工場でものを生産するだけのものではなく、自動受付や配膳、接客など、さまざまなサービス業務も可能です。人間の応対は人間でないとできないと思われるかもしれませんが、現在はAIチャットボットによる応対が非常に進んでおり、受付と簡単な質疑応答をAIが、少し複雑な処理をその後の人間が対応するというサービスが多く導入されています。
以前であれば、お問い合わせでフリーダイヤルへ電話をかけたときナビダイヤルなどで番号を選んで話題を選択していたものが、今はインターネットで途中までAIが代替してくれるようになったのです。お問い合わせの種類はあまり大差ないので、AIで集約するのが合理的だからです。AIもある種のロボットといえます。
国内のロボットシェアが増えるに従って、人間の仕事はより楽になっていきます。人手不足、労働人口不足を補うかのように、相関して産業用ロボットのシェアが増え、2035年には、いたるところで動き回るロボットが見られることでしょう。
もくじ
世界での産業用ロボットシェアは?
一方、世界に目を向けてみると、こちらも伸びていることがわかります。
富士経済によると、2010年には30万台だった世界のロボット台数は、2015年には65万台。そして2017年には85万台に増えています。ゆるやかに、しかし確実に、ロボットの台数そのものが増えています。
金額も増えています。2010年には3,500億円、2015年には7,500億円、2017年には1兆円近くまでロボットにまつわる市場規模が増大し、2020年には1.2兆円を突破すると予想されています。
産業用ロボット稼働台数がもっとも多いのは日本
そして、国別にみたとき、もっとも産業用ロボットの稼働台数が多いのが日本となります。28万台を突破し、人口規模の大きな中国やアメリカを超えています。中国は26万台、アメリカは23万台、韓国は21万台、ドイツは28万台となっています。日本は内需が大きいのと細かい部品作りなどが得意ということもあって、ロボットの稼働台数が非常に多いのではないかと考えられます。
ただし、国の規模が違うので、単純に産業用ロボットの台数でランキングをするより、労働人口1万人あたりのロボット稼働台数でみたほうが、よりロボット化率がわかるかもしれません。
工場の労働人口1万人あたり、ロボット稼働台数は、韓国が550台、シンガポールが400台、日本が310台、ドイツが308台となっています。上位5カ国は、どこも工業がしっかりした国であり、工場労働者も大勢います。よって、より産業ロボット化率が高いのだと考えられます。
日本はロボット化率でいうと3位につけていますが、韓国は日本の1.5倍ほどのロボット化率を誇っています。日本に課題があるとしたら、もっと生産性を向上させる方向に経営の舵を切って、フルオートメーション化を進めることではないでしょうか。それは自然と産業用ロボットの導入につながります。
最後に
国内および世界の産業用ロボットのシェアをみてきました。
ロボットの導入は現在進行形で進んでおり、右肩上がりに台数も市場規模も増えています。今後も進んでいくものとみられます。労働人口が少なくなる日本にとって、あらゆる業種・シーンでロボット導入は急がなければなりません。
製造DX.comでは、そうしたロボットの導入に当たって、本格的な情報を発信し、さまざまなロボットにまつわる情報を精査し、サポートしていければいいなと考えています。国内のシェア、そして世界の動向については、今後も注視していく予定です。お客様貢献を是とし、産業用ロボットに関してお手伝いして参ります。何かロボットに関して知りたいことがあれば、何なりとお問い合わせください。
インターネット接続せずに使える生成AI「ローカルLLM」を使いたい方はこちら
https://spesill-local.studio.site
インターネット接続せず、セキュアに生成AI活用ができる環境を提供します。具体的には、ローカルLLMを使用して、専用アプリを50万円~提供します。買い切りになるのでランニングコストはかかりません。
DIfy、Microsoft Copilot Studio、GPTsの構築支援のご相談はこちら
DifyやMicrosoft CopilotなどのノーコードAIツールの活用方法がわからない、社内に導入したけど使用している社員が少ない、生成AIを活用した新事業を立ち上げたい、という企業様を徹底的にサポートします!
お気軽にお問い合わせください。
汎用的な生成AIツールを導入したい方はこちら
Word、Excelと親和性が高く、高度な文章生成、図表から文字・文字から図表の生成ができ、ナレッジ検索ができるAIアシスタントツールです。
専門文書の作成や社内外からのお問い合わせ対応などに課題を感じている、人手不足で業務が逼迫している、埋もれている有益なデータが大量にあるなどナレッジマネジメントのお悩みがあれば是非お気軽にお問い合わせください。
運営会社について
製造DX.comを運営する株式会社ファースト・オートメーションは製造業特化の生成AI活用支援会社です。製造DX.com内で研究成果の一部を投稿しています。また、製造業のデスクワークをAIで簡単にする「SPESILL(スぺシル)」を開発提供しており、特に反響をいただいております。ぜひご活用ください!