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搬送工程に今後必須!自動走行ロボットAGV・AMRの種類と特徴を紹介!

こんにちは!産業用ロボットの情報を発信する製造DX.comです。[◎△◎]

人がやらないほうがいい“搬送工程”において、ロボット導入の効果は著しいものです。
搬送ロボットには、AGVAMRがあります。
今回はそんなAGVAMRの種類をみていこうと思います。

AGVAMRは、それぞれ搬送を自動で行う産業用ロボットです。

AGVAutomatic Guided Vehicle(無人搬送機)

AMRAutonomous Mobile Roboto(自律走行搬送ロボット)

AGVは、“ガイデッド“というだけあって、磁気テープというガイド型の無人搬送機です。ルートが決められており、磁気テープの上を走ります。
決められたルートしか走れません。

一方のAMRは、自立走行型で、AGVの磁気テープがなくなったものです。
つまり、無線で動き、ルートがみえなくとも、メモリが記憶してあるルートを自分で考えて動きます。
考えることができるので、複数のAMRがパラレルで動き回っていても、事故が起こりづらいという特徴があります。

AGVAMRの種類

Geek+

Geek+は、AIが搭載されたAMRメーカーです。Geek+が自ら考えてピッキングし、棚を自動で運んでくれます。物流倉庫ではシェア№1、工場での普及も広く使われているAMRです。

MUJIN(メグビー)

MUJINは創業9年のロボットメーカーです。メグビー社のAMRの国内代理店をしています。倉庫の完全自動化を目指しており、物流倉庫の働き方改革を実現するロボットとなります。

ZMP

ZMPは、倉庫の自動化を実現するために生まれた汎用的な搬送ロボットを開発しています。汎用的なので、物流倉庫のあらゆるシーンを想定して作られています。荷物が入ってきてから、出て行くまで。つまり入荷~出荷に至るまでの考え得るすべてのシーンで、使われることを前提にしています・

●トヨタL&F

L&Fは、トヨタの力を使った物流の総合ソリューション企業です。AMRも存在し、フォークリフト、コンベヤ、ラックなどの代替を行ってくれるものとなります。トヨタブランドにふさわしく、品質が高くて正確で、現場主義のソリューションとなります。

●オムロン

オムロンのAMRは、世界でも普及率の高いロボットです。オムロン社は体温計や体重計などの家庭用医療品メーカーでありながら、産業用ロボットの分野でも活躍しています。海外で多く使われており、AGVの導入だった工場にオムロンのAMRが入ることも多くあります。

KIVA

KIVAは、Amazon倉庫で使われている搬送ロボットです。AMRであり、たくさんのロボットが細かく動き回って倉庫から荷物を取り出します。回転も速いですが重たいものを落とさず、小刻みに止まって相互にぶつかることもなく、複雑なルートが作られています。

KIVAはロボットベンチャーだったのですが、Amazonがロボットを買収しています。日本円にして50億円程度でした。その後、Amazon側で何度も改良を繰り返しながら、現在の形になっていきました。

●日立製作所のRacrew

Racrew(ラックル)は、工具の通販最大手であるモノタロウの倉庫で使われています。日立製作所が作ったロボットであり、棚を持ち運んでくれます。

商品棚が向こうからやってくるので、人間が荷物を取りに倉庫を走り回る必要はなく、人への負担が減ります。モノタロウのように、物流の総数が非常に大きい倉庫では、一気に生産性を上げてくれます。

EVE

EVE(イブ)は、スニーカーのナイキジャパンや、佐川のロジスティクス会社が採用しています。形は家庭用掃除ロボットのルンバのような形状で、くるくると回転します。

AGVAMRの特徴

AGVAMRの特徴としては、棚ごと持ち上げるパワーがあるということで、倉庫に置いてある棚を丸ごと運んでくれます。棚のサイズ感も自由自在に変更でき、重量のある製品もたくさん運べます。よって、倉庫の商品に合わせた棚を使用できます。

 ピッキングは、人間にとって非常に負担がかかる作業です。人のスピードとAMRのスピードを比べたとき、圧倒的にピッキングスピードはAMRのほうが速くなります。よって、倉庫の効率が上がり、全体の生産性を上げてくれます。

 また、ディスプレイ表示で、どこの倉庫から品物を持ってくるかなど、さまざまな指示が図示されますので、ロボット操作に詳しくないオペレーターでも、操作が容易です。

昨今のAMRは精度が高く、ロボット同士がぶつかり合うこともなく、緊急停止機能も正確で、さらには重さに合わせて回転速度を調整し、荷物を落とすこともほとんどありません。かなりの高性能なので、導入に積極的になる理由があります。

AGVAMRのデメリット?

 倉庫の生産性を一気に高めてくれるAGVAMRですが、ひとつ大きな欠点があります。それは、「ポイント・オブ・ノーリターン」と呼ばれる現象で、一度導入すると、便利すぎてもうロボットがなかったころに戻れないということです。

人手不足は解消されますし、ピッキングのスピードも大幅向上。管理も容易で、事故も起きづらいのです。まさに産業用ロボットによる革命で、全体の生産性も上がります。その代わり、二度とロボットなしの工場運営には戻れないのです。

・最後に

AGVAMRの種類と特徴についてみてきました。産業用ロボットは、工場の生産性を後戻りがきかないぐらい、高めてくれます。少し前までは、人が倉庫内を歩き回って製品を取ってくるほうが、ロボットを導入するよりコストが低かったのです。よって、人が走り回ってさらには人に計測器を着けて、どの程度動き回っているか確認するような管理が行われていました。

しかし、それでは人材を使いつぶしているということと、また産業用ロボットのコストが下がってきたので、今ではAGVAMRに移行している倉庫が多くなっています。大倉庫であればあるほど、導入の効果は高く、性能の高いAGVAMRが活躍しがいがあります。

操作は容易でありながらも、ティーチングやメンテナンスなど、複雑な工程が一部あるのも事実です。よって、産業用ロボットに精通したプロフェッショナルが必要です。

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