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【ロボット導入事例】化粧ブロックの印字作業とパレット積み作業のロボット化

製造DX.comでは工場自動化の事例を紹介しております。参考資料は経済産業省が展開しているロボット事例となりますが、見やすく、わかりやすく、をモットーに初めての方でも問題なくご覧いただける記事制作を行っております。

主な導入内容

導入内容

企業情報

導入工程情報

生産現場の課題

今回のエンドユーザー様は事業の一環として、化粧ブロックの製造を行っていました。化粧ブロックとは、家庭のブロック塀に使用されるブロックで、複数個積み重ねることにより良い見栄えになるものです。導入工程の化粧ブロックは、製品に凹凸の加工を施した物で、加工後、検品整列作業、印字作業、手動でパレット積み作業を合計3名で行っていました。重量物かつ壊れやすい製品であるため慎重に作業を行う必要があり、作業者には過酷な作業であると共に残念ながら生産性も低い状態でした。

ロボットシステムの導入

主な導入製品

  • パレタイズロボット
  • 直交ロボット
  • コンベア

今回は、印字工程に直交ロボットを選定し、パレタイズには、パレタイズロボットが選定されました。また、トレーの最終移動は、重さ約500kgにもなり、多関節ロボットを採用する場合、コストが上がってしまうことを懸念して、直交ロボットを採用しました。検品の割れ欠けの確認は従来通り、人手作業で行い、検品した製品をそのままコンベアに載せることで、搬送ライン先で自動で印字を行うことができ、その後、パレタイズロボットにより、自動で製品をパレットに積むことが出来るようになりました。

自動化による効果

本案件は、弊社が設計したものではないため、具体的な導入費用を掲載することができませんが、効果などとしては下記のようになっています。

主な効果など

  • 投資回収年数 :約3.0年
  • 生産性    :約2.7倍
  • 導入部門人員 :2人削減
  • 効果     :600万円/年
  • その他の効果 :品質の向上、過酷作業からの解放

※参考動画は本案件のロボットシステムではありません

最後に

今回の案件では、検品を人手作業で行うことを選定していましたね。一般的な考え方であれば、ロボットによる検品のほうが質が高いとされています。しかし、今回はワークが重量部でさらに、土石製品でした。検査する箇所は割れ欠けが発生する箇所すべてを見なければならないため、重量物を360度自由にチェックができるスペックを供給する必要があり、更に、土石製品は、割れ欠けの確認精度を向上させるためには、性能が高いカメラを用いる必要があります。コストとのご相談にはなりますが、今回のように人手作業で行うことにより、導入規模とコストに見合った自動化が行えます。製造ライン全てを自動化するのは1つの夢ではあると思いますが、導入費用と導入効果を天秤にかけたとき、一番バランスの良いロボット導入ができるとよいですね。

ロボット導入のお問い合わせは製造DX.comまで

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