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ファーストオートメーションの現在とこれから

もくじ
起業に至る経緯と業界の課題感
私は、工業高校を卒業後、自動車部品メーカーに就職し保全部門で生産現場の設備を管理していました。そして生産現場の設備に触れる中で工場内のロボットをみたときに、ロボットの可能性を感じ産業用ロボットシステムを販売しているロボットSIer企業に転職をしました。転職してすぐに産業用ロボットの要件定義の難しさ、重要さを痛感しました。工場自動化を進めていくうえで、ロボットは必須というわけではありません。ロボットを使用しなくても自動化はできます。場合によっては自動化設備を導入せずとも生産ラインの改善はおこなえる場合があります。
ですが、これからますます産業用ロボットは工場自動化には欠かせない存在になると思っています。なぜなら、人手不足に悩む企業は今後さらに増加しますし、自動化を行う上で生産する製品に合わせて人に近い作業ができる柔軟性のある機械が求められる頻度が増えるからです。そしてその需要に応えられるのが産業用ロボットであり、実際に産業用ロボットの需要は年々増加しています。
ただ、前述したように、産業用ロボットの要件定義はとても難しいです。また、産業用ロボットシステムを開発するためにはロボットSIer企業の協力が必要です。では今国内にロボットSIerは何社いるのでしょうか。そして正確な要件定義を行える人材が何人いるのでしょうか。
私は、このままでは供給側のリソースが追いつかず、増加し続ける需要に応えきれなくなるのではと思っています。実際にロボットSIer企業もエンジニア不足に悩んでおり、リソースを逼迫させながら対応を行っているのが現状です。また、様々な技術を活用して1つのシステムを開発する案件も多く、その場合は複数企業と連携して開発を進めることから、情報管理が煩雑になっていたり、非効率的な情報共有を行っていたりという問題が棚上げされた状態となっています。
現役時代にこれらの問題に直面した私は、業務負荷の高いロボットSIerに相談する前の段階で、誰もが簡単に要件定義を行うことができ、商談、設計、製造、テストのプロセスを円滑に進められる環境を実現したいという想いからファーストオートメーションを起業し、サービスの開発をはじめました。

伊藤 雅也
株式会社ファーストオートメーション CEO
1995年生まれ。愛知県の工業高校卒業後、自動車部品メーカーへ入社し、生産管理部に従事。
大手ロボットSIerの株式会社豊電子工業に転職し、技術営業として工場自動化、ロボット化の提案営業を行う。自動車業界に限らず、物流業界、食品業界、医薬品業界の企業様を担当。画像解析や自動制御技術を活用したロボットシステム提案も経験。
2020年9月、株式会社ファースト・オートメーションを創業。FA設備の調達プロセスを効率化するプラットフォームROGEARを展開し、業界全体の問題解決に取り組む一方で、自社メディアであるROBoINにてロボットSIerや業界の認知度を向上させる活動にも積極的に取り組む。
取り組むべき課題と弊社の提供するソリューション
前述したように現場には「要件定義が難しい」「情報管理が煩雑」「情報共有が非効率」という課題が存在しています。これらは、ロボットSIerやロボットシステム開発のみではなく、自動化設備開発においては共通した課題だと思っています。よってこれらの課題を解決していくことで自動化が更に加速していくと我々は思っています。現在弊社はこれらの課題を抱えているユーザーに向けて3つのサービスを提供しています。
①ROBoIN(ロボイン)
ROBoINはこの記事のように工場自動化やロボット開発に関わる情報を発信している情報メディアです。このサービスでは皆様に工場自動化や、ロボットシステム開発を行ううえでの知識の提供を目的としています。まずは基本的な知識をここで学んでもらい、その後、弊社の他のサービスを活用しより効率的に開発を進めていただけたらと思っています。
②ROGEAR(ロギア)
自動化の現場では未だに開発のスケジュール管理をExcelでおこなっていたり、複雑な管理ルールでドキュメント管理を行っている企業も少なくありません。また、このような非効率な業務体制により、情報のアップデートに抜け漏れが発生し、最終的には情報自体の信頼性が失われたまま放置されたデータが大量に残されることになります。そして担当者も多忙のため複雑な管理ルールに従い作業をすることが負担となり、結局は自分に関わる情報を自分のルールで管理するようになります。このように業務の属人化が常態化していきます。
ROGEARはこのような課題を解決する目的で、設備開発におけるプロセス管理を効率化するクラウドサービスとして提供されています。ROGEARを導入いただくことで各プロセスごとで必要な情報を効率的に管理し、情報伝達を円滑に行うことが可能となります。
③SPESILL(スぺシル)
SPESILLはAIのサポートにより仕様書作成を効率化するクラウドサービスです。AIが仕様書に必要な項目や内容をレコメンドし入力補助をおこなうことで、調査やコピペなどの時間を削減し、仕様書作成を効率化・質を向上させます。SPESILLは現在β版の段階であり随時テストユーザーを募集しています。課題感への共感やサービスへの興味を持っていただけましたら下記リンクよりお気軽にお問い合わせください。
どのような企業にご利用いただいているか

上記でご紹介させていただいたサービスは現在主にロボットSIer企業、自動化機械製造企業、機械商社、製造業の生産技術部門の方々にご活用いただいています。特にROGEARは有難いことに多くの企業に導入が進んでおり、皆様から頂いたフィードバックを元に日々進化を続けています。ご利用いただいている企業のインタビュー記事もありますので、ぜひ検討の際の参考にしていただけたらと思います。
また、現在は機械商社様に特に好評をいただいており下記のようなメリットがあります。工場自動化やロボットシステムの商流に入り込む中で、商流に入っている価値を今まで以上に求められるようになってきていると思います。ロボットSIerや設備メーカーに話を持っていく際も情報の質が求められていると思います。弊社のサービス「ROGEAR」には工場自動化を企画するうえで必要な項目を聞き出せるヒアリングシートや概要提案書などのフォーマットがあり、知識がなくても簡単に必要情報をまとめられるようになっています。また、ロボットスペックデータや自動化事例データを掲載しているため参考になる情報を見つけることができます。そしてすべての履歴を管理しROGEARでプロジェクトマネジメントすることで知識が共有され営業マンのレベルを均一化できます。
他社サービスとの違い

これまで述べたような課題を解決できるサービスは他にも存在しているかもしれません。では他社のサービスと弊社のサービスは一体どこが違うのでしょうか?それは業界特化型のサービスであるという点です。例えばROGEARには下記のような機能があります。
・ロボットデータベース
・自動化事例検索データベース
ロボットデータベースには現在800機種以上の産業用ロボットが掲載されており、わざわざ各メーカーのサイトを見に行かなくともスペックの調査や比較が簡単に行えます。自動化事例検索データベースにはROGEARを利用している企業が自社が行った自動化の事例を掲載しており、その事例を参考に自動化の検討を行ったり、あるいはパートナー企業を検索することができます。これらの機能は業界に特化している弊社だからこそ実現できる機能であり、多くのユーザーにも好評をいただいている部分でもあります。
最後に
今回は弊社の事業に対する想いと提供しているサービスについてご紹介をさせていただきました。今後も工場自動化促進に向けて日々サービスのブラッシュアップを行い、工場自動化に関わる皆様のサポートを行ってまいります。弊社がお力になれるようでしたら、どんなに些細なことでもまずはご相談頂けると嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

伊藤 雅也
株式会社ファーストオートメーション CEO
1995年生まれ。愛知県の工業高校卒業後、自動車部品メーカーへ入社し、生産管理部に従事。
大手ロボットSIerの株式会社豊電子工業に転職し、技術営業として工場自動化、ロボット化の提案営業を行う。自動車業界に限らず、物流業界、食品業界、医薬品業界の企業様を担当。画像解析や自動制御技術を活用したロボットシステム提案も経験。
2020年9月、株式会社ファースト・オートメーションを創業。FA設備の調達プロセスを効率化するプラットフォームROGEARを展開し、業界全体の問題解決に取り組む一方で、自社メディアであるROBoINにてロボットSIerや業界の認知度を向上させる活動にも積極的に取り組む。