AI技術の進歩は目覚ましいものがありますが、特に画像生成に関する技術の進化は、私たちの視覚的なコンセプトを現実のイメージへと変換する能力を持つDALL.E 3の登場によって、新たな段階に達しました。
もくじ
【実験:簡単な指示からスタート】
自動車部品製造工場の組立生産ラインのポンチ絵を描いてください。
組立ロボットと組立用のパーツを搬送するコンベアがあります。
初めに、”自動車部品製造工場の組立生産ラインのポンチ絵を描いてください。組立ロボットと組立用のパーツを搬送するコンベアがあります”という簡単な指示をDALL.E 3に与えました。生成された画像は確かに印象的でしたが、イメージしていた「エンジン部品の組立生産ライン」の詳細には適合していませんでした。
【改善:イメージの具体化】
自動車部品製造工場の「エンジン部品」組立生産ラインのポンチ絵を描いてください。
組立ロボット1台と組立用のパーツを搬送するコンベアが供給用と払出用の2本あります。
次に、要求を「エンジン部品」の組立ラインに焦点を当て、ロボットは1台で、コンベアは供給用と払出用の2本という指定を加えました。すると、DALL.E 3はこの具体的な指示に応じ、要求に合ったビジュアルを生成しました。
【さらなる具体化:安全とスペースの指定】
自動車部品製造工場の「エンジン部品」組立生産ラインのポンチ絵を描いてください。
組立ロボット1台と組立用のパーツを搬送するコンベアが供給用と払出用の2本あります。
これらのシステムは安全柵で囲われており、システムを設置するエリアは10m×10mの広さです。
さらに、安全柵の存在とシステムを設置するエリアが10m×10mであることを指定しました。すると、DALL.E 3はこれらの要素を含んだ、リアリティのある工場の生産ラインのビジュアルを提示してくれました。
【メーカーの指定と色の調整】
自動車部品製造工場の「エンジン部品」組立生産ラインのポンチ絵を描いてください。
組立ロボット1台と組立用のパーツを搬送するコンベアが供給用と払出用の2本あります。
これらのシステムは安全柵で囲われており、システムを設置するエリアは10m×10mの広さです。
組立ロボットに使用する産業用ロボットはFANUC製のロボットです。
メーカー名からの色のイメージはできませんでしたので指示内容を修正しました。
自動車部品製造工場の「エンジン部品」組立生産ラインのポンチ絵を描いてください。
組立ロボット1台と組立用のパーツを搬送するコンベアが供給用と払出用の2本あります。
これらのシステムは安全柵で囲われており、システムを設置するエリアは10m×10mの広さです。
組立ロボットに使用する産業用ロボットはFANUC製のロボット(本体は黄色の塗装で、FANUCという文字が赤く印字されています)です。
組立ロボットのメーカーをFANUC製と指定し、その特徴的な黄色い本体に赤いロゴの要求を加えると、DALL.E 3はこれらの特徴を正確に捉えた画像を生成しました。
【言語の変更】
“Please create a punch cartoon of an ‘engine parts’ assembly production line in an automobile parts manufacturing factory. Include a single assembly robot and a conveyor system with two lines, one for supply and one for dispensing, used for transporting assembly parts. These systems are enclosed by safety fences, and the area designated for the system setup is 10m x 10m. The industrial robot used for assembly is made by FANUC, with the body painted yellow and the word ‘FANUC’ printed in red.”
指示を英語に変更すると、生成された画像の質にわずかな改善が見られました。これは、DALL.E 3が英語の指示に最適化されているためかもしれません。
【位置の指定】
自動車部品製造工場の「エンジン部品」組立生産ラインのポンチ絵を描いてください。
組立ロボット1台と組立用のパーツを搬送するコンベアが供給用と払出用の2本あります。
これらのシステムは安全柵で囲われており、システムを設置するエリアは10m×10mの広さです。
組立ロボットに使用する産業用ロボットはFANUC製のロボット(本体は黄色の塗装で、FANUCという文字が赤く印字されています)です。
供給用コンベア – 組立ロボット – 払出用コンベア という配置にしてください。
コンベアとロボットの配置についても具体的な指示を加えることで、より現実に即した正確なビジュアルを得ることができました。
【結論:ビジュアルコミュニケーションの強化】
DALL.E 3は、私たちが頭の中で描いている曖昧なコンセプトから具体的なビジュアルを生成することができます。これにより、チームや関係者間でのアイデアの共有や、認識のズレを最小限に抑えることが可能です。ただし、最も効果的な結果を得るには、配置や距離感など、具体的な指示をすることが重要です。DALL.E 3とその他の画像生成技術は、私たちのビジュアルコミュニケーションを強化し、アイデアを現実に変換する能力を飛躍的に向上させています。
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