ファクトリーオートメーションの今後-ロボット市場動向について

ファクトリーオートメーションの今後-ロボット市場動向について
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こんにちは。

ロボットの情報を発信する、製造DX.comです。

ファクトリーオートメーション(以下、FA)が今、とても進んでいるけれど、この先はどうなるのだろう?ということが気になりますよね。FAの未来予測についてお届けします。

・FAの見込み

結論からいうと、FAそのものはこれから爆発的に増加します。どのくらいかというと、2030年代には10兆円規模と予想されています。これはコンビニ業界全体と同じぐらいの市場規模となります。コンビニはどこの街にもありますし、その店の売り上げだけでなく、本社の人件費やプライベートブランドの契約工場なども含めた規模を考えて10兆円です。それと同じと考えると、今後のFAや産業用ロボットのジャンルがどれだけとてつもないか、わかっていただけると思います。

参考:2035年に向けたロボット産業の将来私情予測調査(経済産業省、NEDO)

なぜ、FAがそれだけの市場規模を持つと考えられるのか。その予測の根拠として、産業用ロボットそのものが発展することに加え、日本国内の人口減少によるサービス業全般に、産業用ロボットが導入されることが予測されるからです。

サービス業界の分野として、大きいと予測されるのが飲食店および介護です。

FAというと、製造業を思い浮かべますし、実際にFAは製造業で生まれて発展してきたものではあるのですが、FAがRTつまりロボットテクノロジーへと進化し、産業用ロボットの需要を大きく増やすことが予測されているのです。

高齢化によって、働く人の絶対数が減ることは確実視されています。経済の観点から見ても、未来は予測できません。しかし、人口の減少だけはそんな不確実な未来予測の中でも、わかってる未来です。これから、日本は大きなイノベーションが起こったり、世界を一変させるようなテクノロジーが生まれる可能性は十分あります。ただ、イノベーションは予測できないものです。それでも、人口が減ることだけはわかっているのです。

よって、労働力が減りながらも経済力を維持するために、産業用ロボットが著しい発展をみせています。

・産業用ロボット市場は右肩あがり

そんな流れの中で、産業用ロボットの市場は右肩あがりに増えています。産業用ロボットの生産出荷は、2018年の最初の四半期で2,000億円規模あります(日本ロボット工業会調べ)。2030年代に10兆円が予測されているので、2018年に2,000億円と聞くと小さい数字にみえるかもしれませんが、これは四半期です。4倍にしたら8,000億円で、さらに数年前の数字なので、ここからさらに増えていることが見込まれます。

2016年頃から産業用ロボットの受注や生産出荷の台数が増加しており、今後も減る要因はほぼありません。2020年には新型コロナウイルス感染症が世界に蔓延し、世界経済が一時停滞しましたが、その後の財政出動と規制緩和や、何より人と人がソーシャルディスタンスを取って行動する必要が生じ持続可能な産業化が必要不可欠なため、産業用ロボットは逆に活躍の場を広げたのではないでしょうか。

・FAや産業用ロボットの発展のためには

●垂直多関節ロボット

●水平多関節ロボット

●直角座標ロボット

●パラレルリンクロボット

4つで、日本では主に、製造業で使われています。自動車の組み立てや部品の加工、そして電気機器の組み立てなどです。メイド・イン・ジャパンのブランドは非常に有名ですが産業用ロボットの質の高さが、品質を支えています。

国内大手5社の産業用ロボット機種リストをまとめています。無料でダウンロードできますので、ぜひこちらもご覧ください。

ロボット導入お役立ち資料ダウンロードページ

 

世界に目を向けてみますと、溶接や塗装、シーリング、組み立てよりも、ハンドリングが圧倒的にシェアを誇っています。ハンドリングはロボットの先端にアームを取り付けることでモノを移動させる産業用ロボットです。アームによって細かい動きが可能になり、保管場所から別の保管場所へ、製品を移動させます。

 アームなので小さなモノしかハンドリングできないと思いきや、1トン以上を動かすこともあります。他にも、コンベアと同期したり、衝突を検出・検知したり、さまざまな機能がつけられます。

 ハンドリングは日本ではまだまだ浸透しきってはいませんが、徐々に工場へと導入されていくはずです。人手不足は深刻ですから、もっともっと、人間がやらなくていい動きを産業用ロボットに任せていく必要があると考えられます。

 よって、産業用ロボットが牽引するFAの未来は、非常に明るいものです。

・最後に

産業用ロボットとFAの今後・未来についてみてきました。未来はとても明るく開けていますし、コロナ禍のソーシャルディスタンスもあってより進む可能性すらあります。市場規模が10兆円は、大風呂敷でもなんでもなく、実際に訪れると思われる未来です。人口減少がとてつもないスピードで進んでいる今の日本だからこそ、産業用ロボットの導入とFAを急速に進める必要があります。

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