【ロボット導入事例】複数の作業台に2つの可動式協働ロボットシステムで対応
- #双腕ロボット
製造DX.comでは工場自動化の事例を紹介しております。参考資料は経済産業省が展開しているロボット事例となりますが、見やすく、わかりやすく、をモットーに初めての方でも問題なくご覧いただける記事制作を行っております。
もくじ
作業員によって生産数が異なり、生産数をコントロールするのが難しい状況だった
また、人手ゆえの製品ロスも大きな問題となっていた
今回の事例のエンドユーザー様は、事業の1つとしてダイレクトメール印刷(製造)を行っていました。ダイレクトメール印刷(DM印刷)は、お客様から受注した印刷物を印刷し、そのままお客様から指示された発送先へ発送するサービスの総称です。
印刷業では当然ですが、お客様が増えれば印刷パターンが増え、そのパターンに対応するため、作業員は各工程で加工機の設定等を行う必要がありました。作業員が設定を行うので作業員の熟練度により設定のスピードが異なり、また、処理量が左右される課題がありました。勿論、製品(印刷物)の帯掛を行い、箱詰めを行う工程も人手だったため、作業員によって生産数が異なり、生産数をコントロールするのが難しい状況でした。
また、紙でできている製品なので、帯掛を失敗してしまうと、紙が折れたり、破れたりしてしまい、製品ロスになってしまう大きな問題もあったため自動化を考えました。
今回の事例では、自動帯掛機で製品に帯掛けを行い、その後、ロボットが箱詰めを行うシステムを導入しました。また、コンベアから流れてきた製品の向きを判別するため、画像処理カメラを運用することで製品ロスのない箱詰めを実現させました。
本案件は、弊社が設計したものではないため、具体的な導入費用を掲載することができませんが、効果などとしては下記のようになっています。
利益増の値には織り込まれていませんが、製品ロスを削減しているので、実際にはさらに効果があったと考えられます。また、生産数がコントロールできるようになり、生産管理がしやすくなったことも大きな成果としてあげられます。
※参考動画は本案件のロボットシステムではありません
いかがだったでしょうか?展示会等では、製品単体での展示となっているためイメージが付かない方も多いかと思います。今回の事例でいくと、『ロボットはロボットの展示会』で『自動帯掛機は、紙工業界の展示会』で、というように、各機器が1つのシステムとして稼働しているところは確認できないのが現状です。勿論、ロボット機器メーカーが自動帯掛機を生産しているわけではないので当然なことですが、いろんな製品、機器と組み合わせできることは産業用ロボットの強みといってよいでしょう。
そんな機器と機器のコラボレーションをご検討中の方、今回の記事を通してイメージ沸いた方は、ぜひ一度ご相談ください!その夢へのハードルを下げ、現実にしましょう。
自動化を行うにあたって知っておくべき事項をまとめた「工場自動化ガイド」を作成しました。これから自動化を行っていきたいと考えている企業様は是非参考にしてみてください。
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