ダイカスト製品の検査工程を自動化して良品率を10%以上向上!ーロボット導入事例31
- #垂直多関節ロボット
製造DX.comでは工場自動化の事例を紹介しております。参考資料は経済産業省が展開しているロボット事例となりますが、見やすく、わかりやすく、をモットーに初めての方でも問題なくご覧いただける記事制作を行っております。
もくじ
安価な中国製品の需要増加により、製造工程の自動化は必須だった
今回のエンドユーザー様は伝統的工芸品の”筆”の製造を行っていました。エンドユーザー様の製造されている筆の特徴は、毛先がカットされていないことでした。そのため、製造時、型に毛先を入れて筆先の形状の整える必要があるため、工程が複雑であり、ロボット化が難しいと考えられていました。一方で、安価な中国製品の需要増加により、製造工程の自動化を避けては通れないと思い、自動化を検討を進めました。
直交ロボットの長所は、従来のロボットタイプと比較すると非常に安価であることがあげられます。デメリットとして、可動が1軸方向のみということがあげられますが、複数導入することや、他のロボットと組み合わせることにより、そのデメリットを補うことができます。今回の導入工程は、全部で8つの作業で構成されていました。そのため、垂直多関節ロボット等を利用するとシステム規模が大きくなってしまったり、高価なシステムになってしまうことが考えられました。
今回の導入工程は、工程こそ多いものの動作自体はシンプルだったため、直交ロボットをベースにシステム構成が行われました。導入後のフローは以下の通りです。
本案件は、弊社が設計したものではないため、具体的な導入費用を掲載することができませんが、効果などとしては下記のようになっています。
今回、直交ロボットを6台導入しましたが、生産性向上の大きさから投資回収年数を短くすることができました。
※参考動画は本案件のロボットシステムではありません
最近では、直交ロボットは、他のロボットを補う用途で運用されることが多くなってきました。そのため、エンドユーザー様は、”ロボット導入”という言葉で頭に思い浮かべるのが垂直多関節ロボットなど自由度の高いロボットとなっています。しかし、導入工程によっては、オーバースペックとなることがあります。ロボット導入を検討する際「しっかりとしたシステムを導入したい!」と思う方が多いと思います。勿論、作業に最適なシステムを導入することが大事です。
しかし、ロボットSIerとエンドユーザー様の間で、“しっかりとした”というレベルの認識が違うことが多いです。検討の後半になって必要機能の差異が発生して、設計のやり直し等が発生する危険もあります。そのため、検討序盤の段階で具体的な仕様をすり合わせことが大切です。
自動化を行うにあたって知っておくべき事項をまとめた「工場自動化ガイド」を作成しました。これから自動化を行っていきたいと考えている企業様は是非参考にしてみてください。
https://spesill-local.studio.site
インターネット接続せず、セキュアに生成AI活用ができる環境を提供します。具体的には、ローカルLLMを使用して、専用アプリを50万円~提供します。買い切りになるのでランニングコストはかかりません。
DifyやMicrosoft CopilotなどのノーコードAIツールの活用方法がわからない、社内に導入したけど使用している社員が少ない、生成AIを活用した新事業を立ち上げたい、という企業様を徹底的にサポートします!
お気軽にお問い合わせください。
Word、Excelと親和性が高く、高度な文章生成、図表から文字・文字から図表の生成ができ、ナレッジ検索ができるAIアシスタントツールです。
専門文書の作成や社内外からのお問い合わせ対応などに課題を感じている、人手不足で業務が逼迫している、埋もれている有益なデータが大量にあるなどナレッジマネジメントのお悩みがあれば是非お気軽にお問い合わせください。
製造DX.comを運営する株式会社ファースト・オートメーションは製造業特化の生成AI活用支援会社です。製造DX.com内で研究成果の一部を投稿しています。また、製造業のデスクワークをAIで簡単にする「SPESILL(スぺシル)」を開発提供しており、特に反響をいただいております。ぜひご活用ください!
厳選した記事を定期配信
キャンペーン情報などをいち早く確認