【ロボット導入事例】精度を上げて製品ロス0を目指す、箱詰作業を自動化
- #垂直多関節ロボット
製造DX.comでは工場自動化の事例を紹介しております。参考資料は経済産業省が展開しているロボット事例となりますが、見やすく、わかりやすく、をモットーに初めての方でも問題なくご覧いただける記事制作を行っております。
もくじ
人手不足の影響で業務がひっ迫していた
今回のエンドユーザー様は空港を運営していました。空港ではお客様の荷物を預けますよね。ご存知の方も多いかと思いますが、預けた後、バックヤードでは、コンベアでみなさんの荷物を搬送します。その後、コンテナに積込み、コンテナを飛行機に載せています。従来、バックヤードで行われる、お客様の荷物をコンテナに積込工程は人手で行われていました。しかし、飛行機は決められた時間に出発してしまうため、限られた時間の中で積み込む必要がありました。また、コンテナの限られた空間に、荷物を積み込むため、正確性も求められていました。
今でこそ、新型コロナウィルスの影響によって、飛行機の利用者が激減してしまいましたが、当時は増加傾向にありました。そのため、便の増加に伴い、業務が増加していました。労働者の減少により、中小、大手限らず、人手不足の影響を受けています。更に、コンテナに綺麗に積み込むためには作業員の熟練も必要だったため、自動化の検討しました。
パレタイズロボットは、パレタイズに特化したロボットです。垂直多関節ロボットの1種ですが、その中でも軸数が少なく設定されています。軸数が少ないと自由度が減る一方で剛性を強化することができます。パレタイズでは基本的にそこまでの自由度を要求されることが少ないため、当然ではありますが、一番適している機種となります。
また、コンテナにスペースを考慮しながら綺麗に積み込むことを要求されていました。そのため、荷物の画像認識を行うことは勿論、積込アルゴリズムにより、手荷物サイズとコンテナ積込状況をもとに、積載場所を算出できるシステムを構築しました。
本案件は、弊社が設計したものではないため、具体的な導入費用を掲載することができませんが、効果などとしては下記のようになっています。
今回、導入規模が大きく、ロボット自体も複数台導入しています。
※参考動画は本案件のロボットシステムではありません
パレタイズはロボットが一番得意とする作業です!一般的なパレタイズパターンに従って規則的に積荷を行うことができるのは勿論、今回の事例のようにアルゴリズムを構築して、演算で不規則だけど、決められた枠内にピッタリ積荷を行うこともできます。パレタイズは、重労働になってしまうことが多く、作業員が腰痛を患ってしまったり、身体的ダメージでリタイヤしてしまうこともあり、非常に問題視されています。ぜひ自動化して、作業員の負担を軽減したいですね。
自動化を行うにあたって知っておくべき事項をまとめた「工場自動化ガイド」を作成しました。これから自動化を行っていきたいと考えている企業様は是非参考にしてみてください。
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