【ロボット導入事例】従来大規模なスペースで対応していた溶接作業をロボットシステムを導入し小型化へ

【ロボット導入事例】従来大規模なスペースで対応していた溶接作業をロボットシステムを導入し小型化へ
banner_01

製造DX.comでは工場自動化の事例を紹介しております。参考資料は経済産業省が展開しているロボット事例となりますが、見やすく、わかりやすく、をモットーに初めての方でも問題なくご覧いただける記事制作を行っております。

主な導入内容

導入内容

  • スポット溶接工程を自動化
  • 従来使用していた大型の専用装置の廃止

企業情報

  • 中小企業
  • 製造業(機械製造)

導入工程情報

  • 溶接工程
  • 生産性の向上

生産現場の課題

ガン加圧が1トン以上であり、既存のロボットがその圧力に耐えられなかった

今回のエンドユーザー様は鉄道車両用の床板部品の製造を行っていました。鉄道車両用とのこともあり、大変大きな製品を扱っていました。そのため、大型の専用機を開発・導入し、ワンサイドスポット溶接法で製造を行ってました。通常のスポット溶接の場合、母材を上下から押さえつけ電流を流し接合します。しかし、ワンサイドスポット溶接はその名の通り片側から押さえつけ溶接する溶接方法です。ロボットが導入されなかった理由としては、ワンサイドスポット溶接で必要なガン加圧が1トン以上であり、既存のロボットがその圧力に耐えられなかったためでした。しかし、従来の製造方法のままでは、大規模なスペースと多額のコストが必要となるため、将来のことを考え、自動化を検討しました。

ロボットシステムの導入

【主な導入製品】

  • 垂直多関節ロボット
  • ガンチェンジャ
  • 専用治具テーブル
  • スライダー

今回200kg可搬のロボットで門型とサーボガンを制御することにより、加圧力1トンを実現することができました。従来の大型装置が大型になっていた要因として、母材である、大きな床板をハンドリングして、溶接点を固定されているスポットガンへ移動させていました。そのため、大きな母材のがハンドリング中に回転することもあり、広いスペースを必要としていました。ロボットを導入することにより、スライダーを用いて、前後左右上下、全ての方向へアームが移動できるようになり、スポット点へはロボットが移動して向かう仕様になり、スペースを大幅に削減することができました。

自動化による効果

本案件は、弊社が設計したものではないため、具体的な導入費用を掲載することができませんが、効果などとしては下記のようになっています。

主な効果など

  • 投資回収年数 :約5年
  • 生産性    :約8倍
  • 導入部門人員 :1人削減
  • 効果     :840万円/年
  • その他の効果 :過酷作業の代替

自動化することにより不良率も従来の1/10まで削減することができました。

※参考動画は本案件のロボットシステムではありません

最後に

最近では、溶接作業を自動化している工場が多く、多品種少量生産の場合でも自動化しています。溶接工程のほとんどが定型的な溶接条件を設けており、自社生産でもOEMやODMの場合でも、同様な条件を設けています。そのため、溶接作業そのものが定型化しています。定型作業に落とし込むことができている工程については、ロボットへの代替が非常にしやすく、品質向上も図ることができます。

エクセルシートに任意の溶接点の座標を複数入力することで、ティーチングレスで操作することができるシステムも開発されました。今回の事例の場合、スポット溶接でしたが、アーク溶接やガス溶接が行えるロボットを取り扱っている大手ロボットメーカーも存在します。ぜひ、一度ご覧ください。

ロボット導入のお問い合わせは製造DX.comまで

自動化を行うにあたって知っておくべき事項をまとめた「工場自動化ガイド」を作成しました。これから自動化を行っていきたいと考えている企業様は是非参考にしてみてください。

専門家・技術者向け生成AIツールで業務を効率化

専門家・技術者向け生成AIツール – SPESILL

Word、Excelと親和性が高く、高度な文章生成、図表から文字・文字から図表の生成ができ、ナレッジ検索ができるAIアシスタントツールです。

専門文書の作成や社内外からのお問い合わせ対応などに課題を感じている、人手不足で業務が逼迫している、埋もれている有益なデータが大量にあるなどナレッジマネジメントのお悩みがあれば是非お気軽にお問い合わせください。

生成AI/LLM活用のご相談はこちら

LLMコンサルティング

ChatGPTやMicrosoft Copilotの活用方法がわからない、社内に導入したけど使用している社員が少ない、自社でやりたいことができる生成AIツールが見つからない、セキュリティリスクが気になり生成AIツールを使用できていない、生成AIを活用した新事業を立ち上げたい、という企業様を徹底的にサポートします!

  • 生成AIがどのように活用できるか検討し、貴社のAI人材を育成するコンサルや勉強会や教材作成
  • セキュリティリスクのないオフラインで使用できるAIアシスタントツール(ローカルLLM)の提供
  • 貴社用の生成AIツールの開発(導入済み生成AIツールの改良も可)

お気軽にお問い合わせください。

ロボット導入のご相談はこちら

工場自動化コンサルティング

zisaku(ジサク)

お気軽にお問い合わせください。

また、自動化を行うにあたって知っておくべき事項をまとめた「工場自動化ガイド」を作成しました。これから自動化を行っていきたいと考えている企業様は是非参考にしてみてください。

運営会社について

製造DX.comを運営する株式会社ファースト・オートメーションでは、製造業の業務効率化を支援する様々なサービスを開発提供しています。専門家・技術者向け生成AIツール「SPESILL(スぺシル)」は特に反響をいただいております。ぜひご活用ください!

banner_01
記事一覧
広告 広告

関連記事

の最新情報をお届け

厳選した記事を定期配信
キャンペーン情報などをいち早く確認