生産ラインの生産性を向上させる方法とは?生産性が下がる要因、改善事例も紹介
- #生産ライン
こんにちは!産業用ロボットの情報を発信している製造DX.comです。[◎△◎]
今回は、搬送ロボットについてお話していきます!
もくじ
搬送工程は、ものを任意の位置から指定の場所までもっていく作業のこと。
工場、倉庫含め、様々な現場で必ず必要となるものですよね。
梱包後の製品をパレット近くまで持っていくことや、
工場では、加工から次工程の加工まで搬送する工程間搬送が存在します。
そんな搬送工程を自動化するためのロボットたちを一緒に見ていきましょう。
コンベアは、ロボットが登場した今でも、主として活用されている機械です。
厳密には、ロボットではありませんが、搬送工程から切っても切れない関係です。
また、”ロボットシステム”としても、非常に多く導入されています。
現在のロボットが苦手とする距離のある搬送を担ってくれる周辺機器として活躍します。
メリットとしては、ロボットによる搬送よりも低コストかつ、構造がシンプルです。
このことから、単体での導入ハードルは非常に低いといえます。
また、上下方向の搬送にも強いです。
デメリットは、コンベアにワークを積んだり、降ろしたりするのは、
人手作業か、ロボットの力を借りる必要があることです。
また、レイアウト変更の対応が困難です。
コンベアで製品を搬送しながら、組立をしていくラインも多く存在し、
現場で長年活躍しているため、様々な活用方法があります。
AGVとは、automatic guided vehicle(=無人搬送機)の略です。
道路交通法上の道路では動かせないものの、自動で走行して、荷物を運ぶ機械のことを指します。
車両であり、自動搬送車・無人搬送車でもあります。
一番の特徴は、磁気のガイドテープがあれば、ガイドに沿って自動で走り、物品を搬送することができます。
メリットは、ガイドの変更を行うことで、無駄なく、レイアウト変更に対応することができます。
また、垂直多関節ロボットなどと組み合わせることにより、搬送工程を完全自動化することができます。
デメリットは、対応できる仕事が走行レーンによって制限されてしまうことです。
道路と同じで、片道の一本道だと、渋滞が起きてしまいますし、元の位置に戻るまでに一周しないといけなくなりますよね。
また、ガイドを直角カーブにすることができないため、その分無駄なスペースが必要です。
AMRとは、autonomous mobile robot(=自律走行型搬送ロボット)の略です。
次世代のAGVといってもよいでしょう。
その特徴は、AGVが必要としていた”磁気テープ”が不要となることです。
QRコード読み取りや周辺検知で走るため、走行経路に柔軟性があります。
メリットは、周辺環境の検知により、現場内のマップデータを用いて管理することができます。
また、ガイドが不要なため、複数基同時に運用することが可能です。
デメリットは、台数が多いと管理が難しく、また、適切な基数でないとムダが発生してしまうので注意が必要です。
どの自動化方法も、共通して人手不足を解消することができます。
また、AGVやAMRでは搬送を行うと同時に、在庫管理や生産管理を行うことができます。
搬送は、失礼ながら頭を使う場面が少ないのが実態です。
人間は、まだまだAIよりも考えることに長けているため、
そんな貴重な人財を搬送工程に配置するのは非常に”もったいない”といえます。
ぜひ、自動化をして、生産性の高い現場に人財を配置していきたいですね!
AGV・AMRは導入が非常に困難です。
ロボットSIer(専門家)の力を借りて検討をすすめていくことで、
無駄な検討を削減することができ、結果的にコストを削減することが可能ですよ!
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