【ロボット導入事例】部品を一部設計変更しロボットのスペックを最大限に生かす
- #垂直多関節ロボット
- #直交ロボット
製造DX.comでは工場自動化の事例を紹介しております。参考資料は経済産業省が展開しているロボット事例となりますが、見やすく、わかりやすく、をモットーに初めての方でも問題なくご覧いただける記事制作を行っております。
もくじ
主型の倉庫からの出入庫して造型機へ型を設置する必要があり、生産性を悪化させていた
今回のエンドユーザー様は自動機器用の金属製品の製造を行っていました。金属製品の製造方法は、鋳造でした。鋳造とは、砂や金属の方に、溶かした金属を流し込み、圧入することで型の形になる製造方法で、現在でも様々なものに使われている製造方法です。今回のエンドユーザー様の場合は、多種多用な製品を製造しており、製品1個ずつ型が必要なため、多数の型を保有していました。そのため、主型の倉庫からの出入庫して造型機へ型を設置する必要があり、その作業の頻度も高いことが生産性を悪化させている原因でした。また、従来はこれら作業を人手作業で行っていたため、型が管理されている棚からの引き当ても人が探しながら行っており、効率がいいものとはいえませんでした。今回、この一連の作業の生産性を高めるべく、自動化を検討しました。
今回の事例では、型を管理している棚の引き当てに1台、造型機への設置に1台、垂直多関節ロボットを活用しました。製造管理(生産計画)シートから、製造予定の型をシステム内で把握し、指定の型を自動で引き当て、コンベアで造型機の前まで搬送。その後、ロボットが造型機へ設置。一連の流れの完全自動化を実現しました。生産計画によって自動でシステムが稼働するので、人が考える”ムダ”を省くことでき、夜間作業も可能となったため、非常に効果的なロボット導入となりました。
本案件は、弊社が設計したものではないため、具体的な導入費用を掲載することができませんが、効果などとしては下記のようになっています。
※参考動画は本案件のロボットシステムではありません
今回の事例のように、今まで人が紙を見て、倉庫から型を引き当て、搬送して、設置して・・・・、と行っていた一連の作業でもロボットを活用することですべて自動化できることもあります。ロボットによる自動化は、主な問題、課題を取り除く他に、人によるばらつきも取り除くことができ、安定した稼働を実現します。また、型のように、落としたら怪我してしまう危険があるものに対しては、安全面も向上するので、1つの自動化で様々なメリットを得ることができますよ!
自動化を行うにあたって知っておくべき事項をまとめた「工場自動化ガイド」を作成しました。これから自動化を行っていきたいと考えている企業様は是非参考にしてみてください。
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