【ロボット導入事例】精度を上げて製品ロス0を目指す、箱詰作業を自動化
- #垂直多関節ロボット
製造DX.comでは工場自動化の事例を紹介しております。参考資料は経済産業省が展開しているロボット事例となりますが、見やすく、わかりやすく、をモットーに初めての方でも問題なくご覧いただける記事制作を行っております。
もくじ
手作業では測定ミス、写しもれが発生することも多く、納期遅延などの障害が発生していた
今回のエンドユーザー様は事業の一環として、設備工事を行っていました。設備工事には、現場の図面が必要不可欠です。施設内には、既に機器を設置したり、資材を置いている場合もあります。そのため、建設時の図面ではなく、実現場の情報が必要でした。しかし、屋内ではGPSが精度よく作動しないため、手作業での測定を余儀なくされていました。手作業では測定ミスはもちろん、写しもれが発生することも多く、結果として、納期遅延などの障害が発生することがありました。そんな課題を取り除くため、今回、自動化を検討しました。
今回の事例では、3Dスキャナを搭載した自走式ロボットにより、環境地図(施工図面)の作成を実現しました。位置情報はGPSではなく、自己位置の推定に外界センサからのフィードバック情報を使うSLAM技術を用いて実現することができました。また、3Dカメラを搭載することで、図面作成と同時に、屋内全体の写真を撮影することができるようになりました。
結果、ボタンを数回押すだけで、現場内を15分間程度で測定できるようになり、点群データを作成することができるようになりました。精度に関しては、10000mm±4と、非常に高い精度を得ることができ、手作業での測定と比べ、格段に精度を向上させることができました。
本案件は、弊社が設計したものではないため、具体的な導入費用を掲載することができませんが、効果などとしては下記のようになっています。
※参考動画は本案件のロボットシステムではありません
自動化を行うにあたって知っておくべき事項をまとめた「工場自動化ガイド」を作成しました。これから自動化を行っていきたいと考えている企業様は是非参考にしてみてください。
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