【ロボット導入事例】出荷工程を完全自動化!2つのロボットを使ったシステム
- #パレタイズロボット
- #垂直多関節ロボット
製造DX.comでは工場自動化の事例を紹介しております。参考資料は経済産業省が展開しているロボット事例となりますが、見やすく、わかりやすく、をモットーに初めての方でも問題なくご覧いただける記事制作を行っております。
もくじ
今回のエンドユーザー様は事業の一環として、ざる蕎麦の製造を行っていました。従来は、ライン作業で14名もの作業員を導入し、完全手作業で対応していました。なかでも、具材をトッピングする工程では、おちょこ、海苔、溶き水、わさび、めんつゆ、ふた、を順番にそれぞれ作業員が付き、1つずつトッピングを行っていました。単調な作業かつ、長時間もの間、同じ作業姿勢をとっているため、身体的、精神的にも負荷が大きい課題を抱えていました。また、大人数での作業となるため、人員の確保が困難である課題も抱えており、今回自動化を検討しました。
今回は、一部の具材トッピング工程を自動化を図りました。従来のライン編成を活かしつつ、部分的に自動化を図るため、協働ロボットが選定されました。協働ロボットは、安全柵が不要で、その代わりロボット本体の安全性が非常に高い機種となっています。そのため、ロボットのすぐ横に作業員を配置することができます。今回の事例のように、既存ラインの編成を大きく変更したくない場合には、協働ロボットを選定して、人手作業をロボットが代替することが多くあります。また、ロボットハンドによるピッキング作業は、衛生面も向上するため、食料品の製造では、期待が持てるといえるでしょう。今回は、ロボットを可動可能な架台に載せ、柔軟に設置可能な仕組みとすることで、人とロボットの協働作業による効率的なシステムの構築を実現することができました。
本案件は、弊社が設計したものではないため、具体的な導入費用を掲載することができませんが、効果などとしては下記のようになっています。
※参考動画は本案件のロボットシステムではありません
今では、食料加工でも多くの工程がロボットによって代替することが可能になりました。AI技術や、ビジョンシステムの進化により、対応できる幅は増えたことが大きな影響を与えたといえます。従来は、食料品はワークの色、形、硬さが様々で対応が難しいと考えられていましたが、今では、多くの企業がロボットシステムを導入、または、検討を進めています。新型コロナウイルスの影響により、より自動化の意識が高まっているため、今後、納期が遅くなってしまうことも予想されていますので、早めに検討していきたいですね!
自動化を行うにあたって知っておくべき事項をまとめた「工場自動化ガイド」を作成しました。これから自動化を行っていきたいと考えている企業様は是非参考にしてみてください。
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