【ロボット導入事例】AI技術が使えるのは画像処理だけではない!作業者の判断基準を蓄積し自動化
- #垂直多関節ロボット
製造DX.comでは工場自動化の事例を紹介しております。参考資料は経済産業省が展開しているロボット事例となりますが、見やすく、わかりやすく、をモットーに初めての方でも問題なくご覧いただける記事制作を行っております。
もくじ
今回のエンドユーザー様は事業の一環として、電子機器製品の製造を行っていました。昨今の電子機器は耐水性向上のため、液晶画面周りにゴムパッキン等を施しています。今回のエンドユーザー様も同様で製品にパッキンを設定していました。しかし、パッキンがスポンジ状の軟体で形状保持が難しく、ピンセットで剝離紙から剥がし、規定の位置に慎重に貼り付けており、繊細な指先の感覚が必要で熟練技能が必要でした。そんな繊細な感覚をロボット動作に反映するのが困難だと判断していたため、自動化が滞っていましたが、ダイレクトティーチングの存在を知り、今回、自動化を検討しました。
今回は、ダイレクトティーチングを用いて、実際の作業者がロボットハンドを手で動かして、軌道・速度をダイレクトに教示し、勘とコツをロボット動作に再現することができました。その結果、熟練作業者の繊細な動作をロボットの動作に落とし込むことができ、自動化を実現することができました。ロボット可動域に人の動作を落とし込むため、作業者の動作を分析し、ハンド構成を工夫したことが成功ポイントといえます。
本案件は、弊社が設計したものではないため、具体的な導入費用を掲載することができませんが、効果などとしては下記のようになっています。
※参考動画は本案件のロボットシステムではありません
熟練作業は、作業者の教育はもちろん、熟練技術の継承が必要となります。それら教育は、後世には大きな影響をもたらすことができますが、決して生産性が高い工程とはいえません。それは、教育する側、教育される側、必ず二人以上が手を止めてしまうことになるためです。ロボットによる作業の代替を行えば、導入以降、メンテナンス作業以外の工程が不要となります。人手不足の今、必ず貴社に大きな影響をもたらすことができるでしょう。
自動化を行うにあたって知っておくべき事項をまとめた「工場自動化ガイド」を作成しました。これから自動化を行っていきたいと考えている企業様は是非参考にしてみてください。
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