【ロボット導入事例】精肉のトレー盛付工程をロボット化!衛生環境、生産性を向上させて消費期限を延長
- #垂直多関節ロボット
- #直交ロボット
製造DX.comでは工場自動化の事例を紹介しております。参考資料は経済産業省が展開しているロボット事例となりますが、見やすく、わかりやすく、をモットーに初めての方でも問題なくご覧いただける記事制作を行っております。
もくじ
今回のエンドユーザー様は事業の一環として、油圧ブレーカーの製造を行っていました。油圧ブレーカーとは、油圧機の一種で、油圧ショベルの先端に搭載することで、岩盤・コンクリート破砕、岩盤掘削、岩盤・転石の小割などの作業に使用することができます。道路工事や基礎工事を始め、採石場などでも活躍する油圧機です。中でも主要部品であるチゼルホルダという主に衝撃工具に使用される部品があります。この部品には大型のざぐりが施されており、内径には、R面取りが必要な場所があり、形状の複雑さから従来は、専用機を用いて自動化することができず、作業員がハンドツールを用いて加工していました。そんな中、展示会にてロボット技術の進歩を目の当たりにし、自動化を検討しました。
今回は、直交ロボットを課題とした可動式の垂直多関節ロボットが選定されました。可動式にすることで、専用治具に最大10個までワークを載せ、連続で加工が行えるようになりました。それにより、ワークの着脱が不要となり、大幅に時間を短縮することができるようになりました。さらに今回の事例では、加工工具(ロボットハンド)を新規設計して内径加工に適したものを制作、垂直多関節ロボットの特徴といえる、自由度の高い動きにより、複雑な動きに対応することができるようになりました。
本案件は、弊社が設計したものではないため、具体的な導入費用を掲載することができませんが、効果などとしては下記のようになっています。
※参考動画は本案件のロボットシステムではありません
熟練作業は、作業者の教育はもちろん、熟練技術の継承が必要となります。それら教育は、後世には大きな影響をもたらすことができますが、決して生産性が高い工程とはいえません。それは、教育する側、教育される側、必ず二人以上が手を止めてしまうことになるためです。ロボットによる作業の代替を行えば、導入以降、メンテナンス作業以外の工程が不要となります。人手不足の今、必ず貴社に大きな影響をもたらすことができるでしょう。
自動化を行うにあたって知っておくべき事項をまとめた「工場自動化ガイド」を作成しました。これから自動化を行っていきたいと考えている企業様は是非参考にしてみてください。
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