【ロボット導入事例】品目別にストッカー管理されている小型部品の多品種少量の梱包作業を自動化
- #協働ロボット
- #垂直多関節ロボット
製造DX.comでは工場自動化の事例を紹介しております。参考資料は経済産業省が展開しているロボット事例となりますが、見やすく、わかりやすく、をモットーに初めての方でも問題なくご覧いただける記事制作を行っております。
もくじ
今回のエンドユーザー様は事業の一環として、ドアノブの製造を行っていました。成型方法はダイカスト成型で行われており、材質もアルミニウム合金と、錆びず、長期に渡り見栄えの良さを維持できるものです。しかし、アルミニウムが錆びないのは、酸化し保護膜を自ら作り内部を保護しているためです。人の手が触れたり、汚れてしまう場所では、その汚れが”腐食性水溶液”と変化し、保護膜である酸化被膜を溶かしてしまいます。そのため、ダイカスト成型後、アルマイト処理または、メッキ処理を行う必要があります。今回のエンドユーザー様は、メッキ処理を行っていました。メッキ工場の環境は悪く、高温・多湿の中でメッキ治具に手作業でダイカスト製品をセットする必要がありました。もちろん、治具から製品を取り外す作業も必要で、それら作業を繰り返し行っていました。
今回の双腕ロボットを活用した自動化システムは、治具供給装置からメッキ用の治具をハンドリングを行い、その後ダイカスト製品を自動でハンドリングし、メッキ用の治具に自動装着し、メッキ治具を指定の供給装置に戻どすまでの一連の動作を自動化することができました。単独アームでは、自動化が難しいとされていたメッキ治具のセットは、双腕ロボットと、形状確認のためのカメラにより、自動化を実現することができました。
本案件は、弊社が設計したものではないため、具体的な導入費用を掲載することができませんが、効果などとしては下記のようになっています。
※参考動画は本案件のロボットシステムではありません
双腕ロボットは、アームが2つとなるため、従来の単独アームのロボットよりもより複雑な作業が行えるようになります。従来のロボットシステムでは、アームを補うために特殊治具の設計、特殊システムの設計が必要不可欠でしたが、双腕ロボットの進化により、ハードウエアの特殊設計が不要となり、よりシンプルにロボットシステムインテグレーションを行うことが出来るようになりました。以前諦めていた自動化でも、技術が進歩した今なら夢が叶うかもしれませんよ!
自動化を行うにあたって知っておくべき事項をまとめた「工場自動化ガイド」を作成しました。これから自動化を行っていきたいと考えている企業様は是非参考にしてみてください。
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