【ロボット導入事例】金属フレームの溶接作業を自動化して生産性3倍へ
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製造DX.comでは工場自動化の事例を紹介しております。参考資料は経済産業省が展開しているロボット事例となりますが、見やすく、わかりやすく、をモットーに初めての方でも問題なくご覧いただける記事制作を行っております。
もくじ
今回のエンドユーザー様は事業の一環として、自動車部品の製造を行っていました。アルミダイカスト製品のネジ穴開け加工までは自動化していましたが、その後の検査工程は、自動化を行うことができていませんでした。作業内容は、ネジ穴に実際にねじを入れて、どこまで入るか、を確認する検査項目でしたが、その入りやすさや、深さも厳密に数値が決められていなく、また、規定を決めた場合、時間がかかりすぎてしまい、効率が下がってしまうことが予測されました。そのため、作業は、作業者の勘やコツによる要素が多くなってしまっていました。品質向上、熟練工の削減のため、自動化検討を進めました。
今回、協働ロボットの多関節ロボットを導入し、センサ、ロボット専用ゲージ、フローティング機構さらには、独自の測定ツールを使用することにより最適な条件を導き出しゲージ測定の自動化を実現しました。ねじ穴は複数箇所あり、ねじ径が異なるため、それに伴い複数ゲージが必要です。ロボットが測定前に、対象穴ゲージを選定し、掴み、測定することとで、ゲージの取り換えを自動化することができました。現状は、ラインから外れたところに検査工程を設けていますが、今後、製造ラインに組み込むことを想定し、協働ロボットを選定することにより、将来的なコストを削減することが可能となりました。
本案件は、弊社が設計したものではないため、具体的な導入費用を掲載することができませんが、効果などとしては下記のようになっています。
※参考動画は本案件のロボットシステムではありません
検査工程を自動化することで、良品の数が必ず増えます!これは、今まで検査していた人が悪いわけではなく、ロボットが非常に高いため、良品通過率が向上するとされています。人による目視の検査の場合、あいまいな判定はNGとします。それは、製品ロスよりも品質不良が発生させたときのリスクのほうが高いためです。品質不良が発生した場合、そのロットを全て再検査したり、最悪の場合、世に出回っているものを全回収なんてことも発生する可能性があります。ロボットによる検査の場合、設定した寸法、条件からなる判定基準を持っているため、曖昧さがありません。また、簡単にエビデンス(検査結果)を残すことができる点も大きなメリットですね。
自動化を行うにあたって知っておくべき事項をまとめた「工場自動化ガイド」を作成しました。これから自動化を行っていきたいと考えている企業様は是非参考にしてみてください。
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