製造DX.comでは工場自動化の事例を紹介しております。参考資料は経済産業省が展開しているロボット事例となりますが、見やすく、わかりやすく、をモットーに初めての方でも問題なくご覧いただける記事制作を行っております。

主な導入内容

導入内容

• 天井が低く狭小な空間で寒い環境下に協働ロボットを導入
• ロボット化を実現することで寒い厳しい作業環境から作業員を解放

企業情報

• 大企業
• 製造業（食料品）

導入工程情報

• 検査工程（ハンドリング）
• 過酷作業の代替

生産現場の課題

今回のエンドユーザー様は事業の一環として、冷凍食品の製造を行っていました。製品の凍結にはフリーザーを使用しており、製品が袋物であるため、人手作業でコンベアから製品を取り出し、フリーザーに整列する必要がありました。しかし、作業環境は狭く、天井が低い上に、非常に寒い環境でした。従来の安全柵等の対策がされた産業用ロボットを検討しましたが、そのスペースの狭さ故、導入が難しく断念していました。昨今の小型の協働ロボットの存在を知り、改めてロボットの検討を進めました。

ロボットシステムの導入

主な導入製品

今回、協働ロボットの多関節ロボットを導入し、従来のラインの人をそのままロボットに代替することができました。ワークが袋物であるため、吸着ハンドを利用し、その掴みづらさを解決しました。結果、元の作業員を体力的、精神的に負荷の高い単純作業から解放することができ、付加価値の高い工程のみを行うことが出来るようになりました。

自動化による効果

本案件は、弊社が設計したものではないため、具体的な導入費用を掲載することができませんが、効果などとしては下記のようになっています。

主な効果など

※参考動画は本案件のロボットシステムではありません

最後に

協働ロボットの強みは、人と一緒に働くことができるのはもちろん、省スペース化を図ることができる点です。今回の事例のように導入スペースが狭く、安全柵を設けることができない場合、協働ロボットの採用を検討する余地があるでしょう。協働ロボットは作業速度が劣る点がありますが、ロボットですので、作業時間で補うことが可能です。ロボットと一緒に働くことで、ロボットに愛着を持ち、職場が活性化したという現場もあるため、現場のアイドルになるかもしれませんね！

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