QC7つ道具とは?その用途や新QC7つ道具についても解説
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産業用ロボットの情報を発信している製造DX.comです。[◎△◎]
突然ですが、あなたはインダストリー4.0(第四次産業革命)という言葉を聞いたことがあるでしょうか?実は現在、日本の製造業はインダストリー4.0の真っ只中です。
第一次産業革命から第三次産業革命については中学校の歴史の時間に習ったことと思います。では、インダストリー4.0とはどのようなものでしょう?インダストリー4.0は、機械による知的活動の自動化・個別生産のことで、2010年頃から始まっています。インダストリー4.0は別名「データによる産業革命」と言われていることからもわかるように、データに価値がある時代になりました。
そんなインダストリー4.0での日本の製造業では、今後解決していかなければならない課題がいくつかあります。
今回は、日本の製造業が抱える課題について、下記2点を中心に考えてみましょう。
日本の製造業は現在、大きな岐路に立たされていると言っても過言ではありません。製造業が抱えている課題を認識し、解決に向けて動き出さなければ日本の未来は危ういでしょう。
ぜひ記事を最後まで読み、今後の取り組みの参考にして頂ければ幸いです。
もくじ
日本の製造業が抱えている
7つの課題とは
現在、日本の製造業が抱えている課題は細かく分類するとたくさんあります。しかし、本を正せばその原因は同じ場合もあり、最終的に残るのが下記の7つ。そして、その中でも最も深刻な課題が「人材不足」「IT活用」「技術継承」という3つです。
それでは、製造業におけるそれぞれの課題について、もう少し詳しく解説していきましょう。
近年、製造業の多くの企業では人材不足が続いている状況です。求職している人が多い世の中であるにも関わらず、製造業ではなかなか人材が確保できていません。それは何故でしょうか?
製造業が人手不足である原因として主に考えられるのは次の4点です。
まず、少子高齢化が進み、国内の労働人口自体が減っていることが大きな原因です。昨今では海外からの労働力に頼ることも難しくなってきました。更に、安い労働力を求めて海外に工場を作るということも、日本国内の製造業が弱ってきた要因です。
また、製造現場は3Kのイメージが強いということも製造業の大きな課題でしょう。3Kとは「きつい」「汚い」「危険」という3つの負のイメージ。現代の日本では整備が整っているところが多いので、わざわざ悪いイメージの職場で働こうとは思えないという人も多いようです。
それだけではありません。製造現場は昔から「見て覚える」という職人気質のところがあり、時代にそぐわなくなってきたとも言えます。
最近では製造業の自動化に伴い、従業員の技術レベルも要求されるようになってきました。しかし、技術の高い人材を確保することは難しい状況です。また、社内でレベルの高い従業員を育成するのも時間が掛かります。
日本の製造業はITの活用不足!
海外に大きく後れをとっている?
現在、日本の製造業はITを活用するという大きな課題と直面しています。世の中ではIT化が進んでいると言われていますが、実は日本の製造業においては海外企業から大きく後れを取っていると言わざるを得ません。
最も大きな原因としては、設備投資が見送られる傾向にあるという点です。設備が老朽化してきても、修理やオーバーホールを行うことで、根本的な部分は古い設備のままで使用されているケースが多くなっています。実は、日本の製造業においては、約半数以上がITを活用する土壌ができていないと言われるほど。
また、IT化を進めるためには多額の費用が必要となりますが、設備投資が見送られる傾向の中ではIT化に投資する費用を確保することが難しいでしょう。
しかも、「2018年版中小企業白書・小規模企業白書」によると、日本の企業の約30%の企業がITを導入しても業務見直しを行っていないそうです。
上記のような理由により、日本の製造業においてはITの活用が大きな課題と言えます。
日本の製造業の技術力はレベルが高いという話はよく耳にします。しかし、技術力という点においても、日本の製造業では危機的状況。技術継承ができないというのが大きな課題です。
とある調査によると、日本の製造業の約7割の企業が経験と勘による製品開発を行っているという統計データだったということ。日本は未だに経験と勘で物を作っている国なのです。
何となくイメージできるのではないでしょうか。しかし、この状態を放置することは非常に危険です。その理由は、高い技術を持った団塊の世代と言われる人たちが定年を迎えつつあるからに他なりません。
しかも、その技術は経験と勘に頼っている部分も多く、継承が困難な状況です。したがって、今後はこれらの経験と勘をAIやIoTによって補っていく必要があるでしょう。
企業や個人レベルではどうすることもできない大きな問題が日本の人口減少です。そして、人口減少によって、市場のマーケットが縮小することはもはや免れることはできません。
日本の人口の減少はますます進み、約30年後には1億人を切るという予測データとなっています。現在、都市部ではそれほど顕著ではありませんが、地方では既に大規模な過疎化が始まっており、企業存続は大きな課題です。
30年後、50年後には地方だけでなく都市部でも多くの企業が存続危機となるでしょう。企業を存続させる為には、下記のような取り組みが必要です。
そして、人口減少という課題と関連するのが、ビジネスモデルの変革です。
高度成長期には作れば売れる時代でした。製造業はとにかく良い製品を作れば売れたのですが、残念ながら現代はそうではありません。現代は市場に物が溢れている時代なので、他社商品との差別化が難しくなっています。つまり、ビジネスモデルの変革と言えるでしょう。ビジネスモデルの変革は日本の製造業において大きな課題です。
しかも、消費者は商品のスペックだけではなく、その商品を手に入れることで得られる未来に価値を見出すようになりました。
また、最近ではその商品のバックヤードにも関心を持つような風潮です。したがって、商品ブランドの歴史や商品の開発秘話などを絡めた販売なども必要となってきます。
つまり、製造業はモノの価値が変わってきていることを感じ取るということが課題です。単純に良い商品を作れば売れるという時代ではないということを覚えておきましょう。
また、製造業にとって悩ましいのが多様化や細分化といった課題です。ニーズの多様化によって、製造現場は対応を強いられることになります。
消費者ニーズに対応するためには、市場調査が重要です。市場の動向をリアルタイムに把握しなければならないので、ビッグデータの収集・分析が必要となります。さらにAIを駆使して顧客の潜在的なニーズを把握することで、製造業へのフィードバックも可能。
ビッグデータに関しては別記事にて詳しく記載しています。下記リンク記事を参考にしてください。
>>ビッグデータを活用した工場自動化とは?
前述した人材不足とも関係しますが、製造業ではグローバル化という大きな課題に直面しています。また、海外の市場を開拓・参入ということも考て、製造拠点を海外に移転させる場合もあります。
海外に製造拠点を置くことによって、商品の低価格化という部分では大きなメリットがあります。しかし、逆に価格競争が激しくなるというデメリットも。
さらに、海外への技術流出なども問題視されていますし、中国や韓国などの外交的な不安もあります。したがって、製造業にとってグローバル化は大きな課題と言えるでしょう。
製造業の課題について詳しく解説してきました。それでは、これらの課題はどのような方法で解決することができるのでしょうか。考えられる方法としては次の2点です。
それでは、それぞれについてもう少し詳しく解説していきましょう。
製造業に限らず、人材不足という課題を解決するには自動化を導入するのが良いでしょう。省人化という点においてはもちろんのこと、消費者のニーズに応えるという点においても品種対応が可能な自動化がおすすめです。特にロボット自動化にはその他にも多くのメリットがあるので、導入を進めるのが良いでしょう。
ロボット自動化のメリットに関しては別記事に詳しく記載していますので、下記リンク記事を参考にしてください。
>>ロボット自動化で6つのメリット!最先端の働き方改革だった!
消費者のニーズを素早く把握して対応するには、DXの推進が必須です。DXはIT化を更に進めたものであり、デジタルによって変革するというもの。経済産業省の発表では、2025年には43万人の人材不足と12兆円の経済損失が発生すると示しています。
また、日本の製造業はITが活用できていないという課題にも真っ向から立ち向かっていくという意味でもDXの推進が必要でしょう。DXを推進することで、市場の動きをデジタル化した数値として常に把握することが可能です。そして、把握した数値をAIを活用して分析することで、製造や商品開発にも生かすことができます。
製造業のDXについては別記事に詳しく記載していますので、下記リンク記事を参考にしてください。
>>製造業のDX化!ITを手段にして「変革」する手順!
今回は日本の製造業が抱える課題ということについて解説しました。現在はインダストリー4.0(第四次産業革命)の真っ只中。インダストリー4.0は別名「データによる産業革命」といわれており、大きな変革の時代と言えます。この時代における製造業で考えられる課題としては以下の7つです。
そして、これらの課題を解決するには、製造工場の自動化とDX化の推進が考えられます。ぜひ、日本の製造業を盛り上げるためにも製造業が抱える課題を改めて認識し、対策を行っていきましょう。製造業の課題解決に関する相談は製造DX.comまでお気軽にお問い合わせください。
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