協働ロボットが必要とされる背景!6つの要因を詳しく解説!
- #協働ロボット
こんにちは!
産業用ロボットの情報を発信している製造DX.comです。[◎△◎]
先日、知り合いに誘われて、ファミレスよりも少しだけ高級なレストランへ連れて行って頂きました。驚いたのは、水や料理を運んでいたのがロボットだったことです。実際に配膳するのは人間でしたが、そこまで運ぶのはロボットの仕事。ロボットの市場規模が拡がってきたという印象を強く受けた出来事でした。
時代の流れとともに技術はますます進化し、ロボットは生活の一部に入り込む程になってきました。もちろん、産業用ロボットも同様に市場規模は年々拡がってきているという印象です。これは何も日本国内だけのことではなく、世界規模で起こっている現象と言えます。
そこで本記事では、
について詳しく解説していきましょう。製造現場のロボット自動化が進んできたというのは事実ですが、実際にはどのくらいなのかということを数値で把握するためにも、ぜひ記事を最後まで御覧ください。そして、今後の産業用ロボットの動向も気になるという場合には要チェックです。
もくじ
では、早速産業用ロボットの市場規模について見ていきましょう。国際ロボット連盟によると、2020年の産業用ロボットの世界的な市場規模は約8587億円でした。
実は、米中貿易摩擦によって2019年、2020年の産業用ロボット市場は伸びていません。さらに新型コロナ感染症による影響が大きかったこともあります。しかし、2021年からは回復の傾向があり、今後は順調に伸びる予測です。
今後の予測では産業用ロボットの市場規模は2025年には2兆2727億円に達する見込みとなっています。
ここで言う産業用ロボットとは、産業用ロボットとその周辺機器やロボットを動作させるために必要なものという意味合いです。一般には以下のようなものを指しています。
上記の産業用ロボットの市場を支えているのは主に製造業。つまり、日本国内で考えた場合、基幹産業である自動車産業と電子機器、半導体産業ということになります。また、基幹産業以外にも食品産業や物流、農業をはじめとする様々な産業でロボットの活用されるシーンが増えていることも事実です。
では、今後産業ロボットの市場規模が拡大する要因は何でしょうか?考えられることとしては、主に以下の3点です。
それぞれについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
製造業にとって大きな課題として人材不足があります。その課題解決のための最も良い方法としては工場を自動化することです。産業用ロボットなどを導入することで、省人化が実現可能。このサイトでも多くの実績を紹介しています。
また、人材不足の対応以外に製品の品質を安定させることも重要です。品質を安定させる場合にも産業ロボットの導入がおすすめ。自動化することで常に同じ品質の製品を製造することができます。
このように自動化需要が高まっていることで、産業ロボットの市場規模は今後ますます拡大していくでしょう。自動化のメリットに関しては別記事に詳しく記載しています。詳細は下記リンク記事を参考にしてください。
>>ロボット自動化で6つのメリット!最先端の働き方改革だった!
近年、急速に発展してきたのがIoT(Internet of Things)とAI(人工知能)です。そして、IoTとAIの発展と共に産業ロボットの市場規模も拡大してきました。
IoTによって、全ての電気機器はインターネットに接続して双方向の制御ができるようになってきています。製造現場でも応用され、更にAIによるデータ解析を駆使することでビッグデータとして工場自動化に役立てることが可能です。
そして、ビッグデータを活用した工場自動化を推進することで、産業用ロボットの市場も拡大してきました。ビッグデータに関しては別記事にて詳細を記載しています。詳しくは下記リンク記事を参考にしてください。
>>ビッグデータを活用した工場自動化とは?
インダストリー4.0(第四次産業革命)の真っ只中である現在、産業自体が大きな変革をする時です。これは、デジタル化による変革のことで、製造業にも大きな影響を与えています。
特に日本国内においては経済産業省がDX化を推進。DX化を行わなければ、2025年には日本国内で43万人の人材不足が発生すると言われています。したがって、今後は様々な分野でDX化に向けて取り組みを行わなければなりません。そして、DX化への取り組みによって、産業ロボット市場はますます規模が拡大していくことが明白です。
DX化については別記事にて詳しく解説しています。下記リンク記事を参考にしてください。
>>製造業のDX化!ITを手段にして「変革」する手順!
それでは、製造業における産業用ロボットの市場について、もう少し詳しく見ていきましょう。
前述しましたが、日本国内の産業用ロボット市場を牽引しているのは自動車産業と電子機器、半導体産業など、日本の基幹産業と言われる製造業です。それでは、製造業の中での産業用ロボットはどのように使われているのでしょうか。
2019年の富士経済研究所の調査によると、産業用ロボットの市場は1兆174億円。その内訳は以下のようになっていました。
IoTやAIが発展してきたことにより、今までは職人に頼っていたような作業も産業用ロボットが代わりに行えるような時代です。それにより、産業用ロボットの市場も拡大傾向と言えるでしょう。
また、塗装や溶接などの危険を伴う作業や重量物の搬送、危険な場所での作業など、いわゆる3Kと言われる作業に関しても徐々に産業用ロボットに置き換わってきています。このように、今後はますます産業用ロボットの市場は拡大していくことは間違いありません。
近年では協働ロボットの普及も産業用ロボット市場の拡大に影響を及ぼしています。
協働ロボットというのは、人間とロボットが同じ場所で働くというロボットです。この協働ロボットは省スペースで設置可能ということもあり、どうしても人だけで作業ができないという場合に重宝するでしょう。
そんな協働ロボットが広まったのは実は最近のことです。それまでは安全柵を設置して、ロボットを設置・稼働させなければなりませんでした。しかし、協働ロボットによって少ペースでも設置が可能となます。
協働ロボットの市場規模は2019年で590億円です。そして、2025年には2653億円の市場規模になると予想されています。協働ロボットについて詳しく知りたい方は、下記のリンク記事を参考にしてく獺祭。
>>人とロボットが協調した凍結前袋詰め冷凍食品の整列工程の実現!協働ロボットにより省スペース化!ーロボット導入事例59
上記は主に製造業の産業ロボットについて、市場規模がどの程度かということについて解説してきました。それでは、製造業以外のロボットについてはどうでしょうか。
製造業以外のロボット市場としては下記のようなものが挙げられます。
上記の内、お掃除ロボットやスマートスピーカーなどの家庭用ロボットについても、ますます市場が拡大していくことはわかっています。しかし、家庭用ロボットに関しては産業用ロボットという枠に入らないために除外しましょう。そこで、残りの2種類のロボット市場について、もう少し詳しく解説します。
製造用ロボット以外の産業用ロボットとして、ますます需要が増えてきたのがサービスロボットです。
サービスロボットは工場以外の業務エリアで働いているロボットのことを指します。たとえば、冒頭で紹介した店舗で利用する給仕ロボットやホテル、病院、介護施設などで利用されているものです。
サービスロボットの特徴としては、製造現場で利用している産業用ロボットとは違って業務に汎用性が無いという点でしょう。ただし、汎用性が無い分、価格も安く抑えることができ、市場は今後ますます拡大していくことは間違い有りません。
2019年の実績では、世界市場規模が1兆9819億円でした。そして、2025年には4兆6569億円まで拡大していくことが予想されています。
医療・介護向けロボットの市場についても、今後更に市場自体が拡大していくと言われています。
この分野で現在多く利用されているロボットと言えば手術支援ロボットというイメージです。しかし、今後は幅広い分野でロボットが利用されていくことでしょう。たとえば下記のようなロボットです。
このように、今まではほとんど利用されていなかったサービスも今後はジャンルの垣根を超えて市場を拡大していくことは間違い有りません。
本記事では、産業用ロボットの市場規模について詳しく解説しました。もう一度記事を振り返ってみましょう。
2020年の産業用ロボットの世界的な市場規模は約8587億円でした。そして、2025年には2兆2727億円に達する見込み。今後、ますます産業用ロボットの市場規模が拡大していくことは間違いありません。市場規模の拡大要因としては、主に次の3点です。
時代の流れもあり、現在は製造業も変革が求められています。この機会に自動化を検討してみてはいかがでしょうか。
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