人間の動作を完全再現できる?双腕ロボットのメリット、仕組み、導入事例を解説!
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こんにちは!
産業用ロボットの情報を発信している製造DX.comです。[◎△◎]
中国はスマート工場化がかなり進んでいるという話を聞きましたが・・・
中国では「2025年問題」もあって急速にスマート工場化が進められているようですね。
中国のスマート工場化が進んでいる理由はいくつか考えられますが、最も大きな要因は2025年問題でしょう。2025年問題については後述しますが、人口・財政・社会保障などに関する問題のことを指します。つまり、中国にはスマート工場化を進めなければならないという切羽詰まった理由があったということです。
では、現在の中国オートメーション産業はどのような状況なのでしょうか。
中国のオートメーション産業は下記のような市場規模となっています。
スマート工場としては既に世界のトップを走っているという印象の強い中国のオートメーション産業は今後ますます成長するでしょう。そこで本記事では中国のスマート工場の事例について紹介し、更になぜ中国のスマート工場化が進んでいるのかということについても解説しました。
日本と中国では文化や社会情勢も大きく異なりますが、参考になる部分も多いので是非記事を最後までご覧ください。
もくじ
中国のスマート工場事例
中国では大規模のスマート工場が多く存在します。その中でも世界経済フォーラム(WEF)によって「ライトハウス工場」として認定されている工場があります。2021年9月の時点では90の工場が認定されていますが、その中から下記の4つの工場について紹介しましょう。
ライトハウス工場は、第4次産業革命の模範となる工場という位置付けです。つまり、ライトハウス工場に認定されるにはスマート工場でなければなりません。
では、上記の4つの工場はどのようにスマート工場化に成功したのでしょうか。それぞれについて具体的に見ていきましょう。
中国・北京に工場を構える三一重工は重工業としてのライトハウス工場に認定されました。工場建設が計画されたのが2018年なので、たった約3年でスマート工場としての成果を挙げたことになります。
しかも、重工業としてのライトハウス工場認定は世界初。
三一重工の現在の生産状況は、時代の流れによって多品種・少量生産という生産体制です。ライトハウス工場の認定機関であるWEFは、三一重工の生産体制の中での効率化を高く評価したと言えるでしょう。
三一重工が評価された具体的な成果は下記の2点です。
三一重工の特徴は、高度なマン・マシン・コラボレーションと言えます。AIやIoTを駆使したDXにより、労働生産性と生産サイクル向上が可能となりました。
DXについては別記事にて詳しく記載しています。詳しくは下記リンク記事を参考にしてください。
>> 製造業のDX化!ITを手段にして「変革」する手順!
フォックスコンという企業をご存じでしょうか?フォックスコンと言えばiPhoneを製造しているというイメージで覚えていらっしゃる方も多いかもしれません。
中国の深センにあるフォックスコンはスマート工場化し、ライトハウス工場に認定されています。
フォックスコン深セン工場の最大の特徴は、ライトが常にオフになっている「ライトオフファクトリー」という点です。 フォックスコン深セン工場 では、完全自動化生産プロセスに下記のシステムを搭載して無人でコントロールしたスマート工場として稼働しています。
中国・上海にある宝山鋼鉄のコンセプトはダークファクトリーです。ダークファクトリーとは人間がほとんど介在しないスマート工場のこと。つまり、照明を必要としない工場のことを指します。
宝山鋼鉄はどのような技術を用いてスマート工場化を行っているのでしょう?
宝山鋼鉄では、以下のことを行うことで無人化運営が可能になりました。
中国の山東半島南端に位置する青島にはハイアールは家電製品の製造で有名な企業です。ハイアールのコンセプトも無人工場ということで、下記のような技術を用いてスマート工場化されています。
特に特徴的なのが、消費者が直接製品のデザインや製造に携わることができるという点です。デジタル化が進んだことで、今までは考えられなかったようなことも可能になったという印象ではないでしょうか。
しかし、どうして中国はこんなにもスマート工場化が進んでいるのでしょう?
冒頭でも話したように2025年問題というのが大きいのですが、それ以外にも要因があります。詳しく見ていきましょう。
中国でスマート工場化が進んでいる理由
中国でスマート工場化が進んでいる理由としては、次の2点が考えられます。
それでは、それぞれについてもう少し詳しく解説しましょう。
実は中国はデジタルネイティブ人口が多い国です。国別のランキングを見ると、日本が如何に遅れているかということに驚くのではないでしょうか。
デジタルネイティブ人口の国別ランキングは以下のようになっています。
日本であなたの周りを見渡してみると、デジタル製品が苦手という人は少なくなってきているのではないでしょうか。しかし、中国ではもっともっと先へ行っているということになります。
そしてこのデータから、工場で働いている人のほとんどがデジタルネイティブであるということに繋がります。
工場で実際に作業する人たちがデジタルネイティブであるということは、スマート工場の要素として重要なAIやIoTも抵抗なく受け入れることが可能ということでしょう。
更に、中国では国を挙げてIoTの推進に力を入れているという点も見逃せません。中国は日本と異なり国土が広いのでIoTの効果も高くなります。
このような背景があり、中国の工場はスマート工場化が進むことになりました。
中国の2025年問題とは、一言で表すと「一人っ子政策」のしわ寄せです。一人っ子政策を行っていたことによって、2025年頃までに高齢者が増えることが確実となっています。そして、働き盛りの世代は減ることも確実。
つまり、社会保障とのバランスが崩れることになります。
更に、中国の財政収入が伸び悩んでいることも問題です。習近平政権となってから、財政赤字は拡大し続けています。
このような背景から、中国では急ピッチでスマート工場化が進められているという状況です。
本記事では、中国のスマート工場の事例と、中国のスマート工場化が進んでいる理由について詳しく解説しました。もう一度記事を振り返ってみましょう。
2021年現在、中国では世界経済フォーラム(WEF)によって「ライトハウス工場」として90の工場が認定されています。今回紹介したスマート工場の事例は、「ライトハウス工場」として認定された工場の内の4つでした。
それぞれの工場によってコンセプトが異なる点が興味深いと言えます。それでは、どうして中国ではスマート工場化が進んでいるのでしょうか。その理由としては下記の2点でした。
日本と中国は色々な事情が異なるので、同じようにスマート工場化が進められない部分もあります。しかし、中国の良いところだけを見習って、日本でもスマート工場化が進められると良いのではないでしょうか。
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