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こんにちは!
産業用ロボットの情報を発信している製造DX.comです。[◎△◎]
コロナショックで部品調達されなくて大変ですね。
そうですね。サプライチェーンマネジメントが重要になりますね。
「サプライチェーン」って言葉は最近よくニュースで聞くけど、それって何?
実は今、コロナショックで下記のようなことが発生しています。
あなたの周りでもこのようなことが起こっているのではないでしょうか。
上記のようなことが発生することで、多くの企業が商品が生産できない状況になります。また、物流なども滞ることになり、二次的な問題も発生することになるでしょう。
このような物の流れがサプライチェーン。そして、その流れを管理するのがサプライチェーンマネジメントです。近年はSDGsの観点からもサプライチェーンマネジメントが注目されています。
コロナにおけるサプライチェーンマネジメントについては別記事にて詳しく解説していますので、下記の記事を参考にしてください。
そこで本記事では、
ということについて詳しく解説しました。部品の入手が困難という状況がなるべく発生しないように、きちんと管理していきましょう。サプライチェーンマネジメントを導入することで業績が向上したという事例も多いので、是非記事を読んで導入を検討してみてください。
もくじ
サプライチェーンマネジメントについて理解を深めるために、まずはサプライチェーンとはどういうものかということについて考えてみましょう。そして、更にサプライチェーンマネジメントを経営に生かす方法を紹介します。
サプライチェーンを英語で表記すると「Supply Chain」。それぞれの単語の意味は以下のようになります。
もう少し具体的に解説すると、下記に示すような製造から販売までのプロセスの連鎖です。
それぞれのプロセスは独立しており、同一企業内で全てのプロセスが行われることは稀でしょう。したがって、それぞれのプロセスが違う企業となり、それぞれに連携していかなければなりません。
また、それぞれのプロセスの中にも、製造や物流などのサプライチェーンが存在することになります。
サプライチェーンの大きな特徴は、製品の流れとは逆方向に情報が流れるということです。たとえば、商品の市場に関する情報などは販売側から得られることになります。
サプライチェーンマネジメントとは、上記のサプライチェーン全体を一元管理することです。マネジメントは経営・管理という意味の通り、サプライチェーンの情報を管理することで、企業の経営に役立てることができます。
サプライチェーンは対等な企業間という関係もあれば、親会社と子会社という関係もありますが、どちらの場合も全てのサプライチェーンが管理の対象です。
市場の情報をタイムラグの無い状態で情報共有することで、サプライチェーン全体の過剰在庫や供給不足の発生を防ぐことができるでしょう。
また、サプライチェーンマネジメントは「Supply Chain Management」の頭文字を取ってSCMと表記されることもあるので、頭の片隅に置いておいてください。
サプライチェーンマネジメントの目的を要約すると以下の2点です。
そのためには多くの情報を得る必要があります。近年、企業が扱えるデータ量は急激に増えました。したがって、そのデータを積極的に活用することで、サプライチェーンの付加価値を向上することが可能です。
企業が扱えるデータは、ビッグデータとして工場自動化にも役立てることができます。
>>ビッグデータを活用した工場自動化とは?
また、サプライチェーンマネジメントは単なる物の流れではなく、「価値の連鎖」であることを忘れてはなりません。「価値の連鎖」はバリューチェーンと呼ばれ、価値の高まりを表します。
つまり、サプライチェーンマネジメントではバリューチェーンを意識した経営戦略をしなければなりません。時代の流れと共に常に変化しているという観点からも考える必要があるでしょう。
では、サプライチェーンマネジメントを経営戦略に取り入れることで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。
サプライチェーンマネジメントの主なメリットとしては次の3点が考えられます。
それでは、もう少し詳しく見ていきましょう。
サプライチェーンマネジメントにおいて最も重要となるのがリードタイムです。リードタイムとは発注から納品の全てのプロセスに掛かる時間を指します。
実は、サプライチェーンマネジメントを導入することで、リードタイムの短縮が可能です。では、なぜリードタイムを短縮することができるのでしょうか?
サプライチェーンマネジメントでは、原材料・部品調達からエンドユーザーに届くまでの情報を一元管理することが可能です。情報を一元管理するこどで、以下の情報をサプライチェーン全体で把握することができます。
そして、上記の情報を元に、サプライチェーン全体として購買、生産、配送のスケジュールを高精度での予測が可能。結果として、各プロセスを最適化することにつながります。
サプライチェーンマネジメントによってリードタイムの短縮が可能になると、在庫を減らすことも可能になります。
企業において、在庫の確保が重要なことは確かです。しかし、在庫を抱えすぎることはコストがかかり、余剰在庫になるというデメリットも考えられます。
一方、在庫が少ないというのも機会損失という点では大きなデメリットとなることは間違いありません。
したがって、企業においては最適な在庫管理が求められます。
サプライチェーンマネジメントを導入することで、販売状況や生産状況のデータをリアルタイムで把握することが可能。結果的に、最適な在庫管理に繋がります。
サプライチェーンマネジメントには大規模なITインフラの整備が必要なため、導入費用が必要となります。これは大きなデメリットと言えるでしょう。しかし、実はそれ以上のコスト削減が可能となる場合が多く、結果的に経営の安定に繋がります。
サプライチェーンマネジメントは費用だけではなく時間や労力についても削減が可能です。したがって、余裕のできた労力を他の部分に費やすことでより良い企業経営が可能となるでしょう。
サプライチェーンマネジメントを導入した成功事例として有名なのは
といった大手企業です。特に花王は20年以上前からサプライチェーンマネジメントに取り組み、大きな実績を残しています。特に、近年はAmazonなどに見られるようにECビジネスによって販路を拡大しているケースが多々あります。中でもAmazonのサプライチェーンマネジメントは特徴的です。
Amazonで商品を購入しようとすると、「おすすめ商品」として表示されるものがあります。これは、購入実績だけでなく、ページの閲覧状況やマウスカーソルなどの情報を元に表示させるものです。Amazonではこれらの情報を元に「予測発送システム」を運用して在庫管理を行っています。
また、Amazonでは、サプライチェーンマネジメントの導入と共にロボットの導入も行い、業績を伸ばしています。詳しくは下記の記事を参考にしてください。
>>Amazonやニトリも導入している!―物流倉庫で活躍するロボットシステム
本記事では、サプライチェーンマネジメントとは何かということについて詳しく解説しました。もう一度記事を振り返ってみましょう。
サプライチェーンとは、下記に示すような製品の製造からエンドユーザーまでの繋がりを言います。
そして、サプライチェーンマネジメントは、上記のサプライチェーン全体のデータを一元管理することです。特徴的なのは、物の流れと情報の流れ方向が逆になるという点です。
そして、サプライチェーンマネジメントを導入することで、下記のような3つのメリットが得られます。
サプライチェーンマネジメントは導入コストが必要です。しかし、多くの企業では導入後に業績を伸ばしているので、是非ご検討ください。
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