重いものを持てない協働ロボットの力を底上げする方法!電動バランサってなに?
- #協働ロボット
こんにちは!
産業用ロボットの情報を発信している製造DX.comです。[◎△◎]
友達が警備会社に勤めているのですが、人手不足が深刻みたいですね。
そうですね。
警備業界の人手不足はロボットを活用して補おうという動きがあります。
人口の減少や少子高齢化によって人手不足で悩んでいる業界は非常に多くなってきました。その中の一つが警備業界です。
警備業界では人手不足を補うために、ロボットの活用ということに着目しました。実は、近未来の映画やアニメのようにロボットが警備をするという時代もすぐそこまで来ています。まだまだ先の話だと思っていたことが現実味を帯びてきている状態です。
そこで本記事では、現状の警備業界が抱える課題とその解決方法としてのロボット活用について詳しく解説しました。警備業界に関係する方も、そうでない方も、今後の世の中がどのように変化していくのかということがよく理解できると思いますので、ぜひ記事を最後まで御覧ください。
もくじ
警備業界の変化からロボット活用まで
近年、多くの業界で変化が求められています。もちろん警備業界でも同様に今までと同じような状況というわけではありません。では、警備業界ではどのような課題があるのでしょうか。
主な課題点としては以下の通りです。
そして、これらの課題解決の糸口となるのが、ロボットの活用ということになります。それでは、上記の課題について、どのようにロボットを活用していくべきか見ていきましょう。
警備業界は人手不足です。現在はコロナ禍で多くの業界では不安定な状態となっており、新規の採用を抑えているという状況。しかし、厚生労働省「職業安定業務統計」によると、警備業界の求人倍率が高いことがわかります。安全保障という点においては、需要が高まるばかり。
しかし、少し特殊な職業であり、身の危険があるということも考えられます。更に少子高齢化ということで、警備業界で働ける人材の確保は難しい状況です。
こうした警備業界の人材不足を補うことができるのが、ロボットの活用ではないでしょうか。
残念ながら、SF映画のようにロボットが攻撃をするということはありません。しかし、現在のロボット技術では建物内の巡回警備などを人と同じように行うことも可能です。また、ロボットの故障ということはあるかもしれませんが、危険な状況に立たされても大きな問題にはなりません。
こちらは巡回警備のデモ動画です。
このロボットの特徴は人間と同じ様な動きができ、エレベータに乗って階を移動することも可能という点。歩いている人を邪魔せずに巡回警備を行うので、画期的なシステムと言えるでしょう。
実際にロボットを導入している警備会社では、ロボット2台で警備員を4名削減したというケースもあります。もちろん、業務範囲などによっても異なりますが、大きな省人化が可能なことは間違いありません。
警備業界の仕事内容は体力勝負という部分が多いイメージかもしれません。しかし、実際は夜勤や長時間労働などもあり、体力的な部分だけでなく気力の維持も困難です。また、警備業界の業務内容として、現金や貴金属などを扱う場合もあり、精神的なプレッシャーも大きいと言えます。
したがって、警備業界で働く人を補う為にロボットを活用すべきでしょう。
ロボットの最大のメリットは24時間365日働くことができるという点です。警備業界では一日中警備し続けなければならないという状況も多々あります。このような状況への対応は、ロボットが最も得意とするところ。
100%ロボットが警備するということではなく、一部分を任せるだけでも従業員の体力や気力の維持という点では大きなメリットがあります。
近年、残念ながら日本国内でも凶悪犯罪が増加しています。そして、犯罪が増加しているだけではなく、犯罪の手口が多様化していることも否めません。そして、これらの犯罪に関する課題は年々深刻化している状況です。
しかし、ロボットを活用することで犯罪を防止できる可能性もあります。特に近年ではAI技術の開発も進み、犯罪予防に利用できるという期待も高まってきました。
また、ロボットに搭載されているカメラを利用することで、人間では見逃してしまうようなことの監視も可能です。そう考えると、警備業界はロボットを活用するという大きな変革の時期に来ているのかもしれません。
それでは、具体的に警備業界ではどのようなロボットが使用されているのか紹介しましょう。
警備業界のロボット活用具体例
警備業界のロボットに関しては、多くの企業が開発を進めています。ここでは、国内の警備会社が独自に研究開発している警備ロボットについて紹介しましょう。紹介するのは次の4社のロボットです。
それでは、詳しく見ていきましょう。
セコム、してますか?
少し古いので若い人には伝わらないかもしれませんが、警備業界では一斉を風靡したCMではないでしょうか。セコムでは以前から警備ロボット「セコムロボットX2,X3」を開発し、関西空港や成田空港で活用しています。
そして、最新のセキュリティロボットが下記の動画で紹介されている「cocobo」です。
動画を見ていただくと、 「cocobo」 の機能もよく理解できるのではないでしょうか。不審物や不審人物をAIによって発見するだけでなく、ゴミ箱の中の不審物まで直ぐに発見することが可能です。人間なら見逃すようなものでも、巡回ロボットの目を逃れることはできません。
更に、不審者に対して攻撃的な態度を取るという点についても興味を抱きました。相手に危害を加えず、足止めするようなイメージでしょうか。安全性を考慮した不審者対策は素晴らしいでしょう。
警備業界のロボットは多機能になってきたという印象ですね。
2019年3月、綜合警備保障株式会社(ALSOK)から発表された「Reborg-X」が進化し、現在は「REBORG-Z」となっています。「REBORG-Z」はただの警備ロボットではありません。名目上は「巡回警備・案内業務を行うコミュニケーションロボット」ということですが、驚くほど多機能です。
まずは「REBORG-Z」の紹介動画を御覧ください。
REBORG-Zの主な機能は次の通りです。
新型コロナ感染症が流行してから入場者の検温なども必要となっていますが、REBORG-Zが一台あれば安心でしょう。また、火災発生時や人が倒れたときなどの緊急事態にも対応しているという点も見逃せません。
セントラル警備保障株式会社では、最先端のロボット技術を用いた警備ロボットのサービスを2022年初頭に開始する予定です。警備ロボットの主な機能は次の通り。
現在は日本コカ・コーラ株式会社においてトライアル運用中です。
株式会社全日警はオムロンソーシアルソリューションズ株式会社と販売パートナー契約を結んでToritoss(トリトス)という複合型サービスロボットを提供しています。
Toritossが他社の警備ロボットと異なる点は清掃機能を兼ね備えたロボットだということです。とことん人手不足に対応したということでしょう。巡回するのなら、ついでに清掃もお願いするという感じでしょうか。画期的なアイディアです。更に、Toritossは案内機能もあるので、コミュケーションロボットとしての役割もあります。
また、2019年からは小型の自律移動型警備ロボット「Nimbo」(ニンボ)の提供も行っています。下記はNimboの紹介動画です。
Nimboは公道では利用できませんが、乗り物としての機能も備えた便利な警備ロボットです。機能によって警備ロボットが選べるのもユーザー側としては嬉しいのではないでしょうか。
本記事ではロボット活用による警備業界の変化ということについて詳しく紹介しました。もう一度記事を振り返ってみましょう。
現在、警備業界で大きな問題となっているのが次の4点です。
上記の中でも特に問題なのが人手不足です。そして、これらの問題を解決する方法として、各警備保障会社ではロボットの活用ということが進められています。
記事内では日本国内の警備会社における下記4つのロボットについて紹介しました。
警備ロボットとは言え、顔認証や消火機能、清掃機能まで様々な機能を備えたロボットがあることがわかりました。ユーザーは必要な機能によって、ロボットを選択することができるので、是非上記の動画などを参考にしてください。
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