製造業におけるデジタルツインの活用方法!3つのメリットでDX推進
- #DX
こんにちは!
産業用ロボットの情報を発信している製造DX.comです。[◎△◎]
製造DX.comさんって、何かSDGsの取り組みはされてますか?
省エネ&創エネですね。少し前から、背中にソーラーパネルを背負って動いてます。意外と重いから、基本的に動かなくなりました。
近頃、SDGsという言葉をよく耳にするようになりました。紙袋や名刺にもロゴが描かれていたりすると目を引きます。SDGsは全世界で取り組むべき目標ですが、製造業としてはどのように取り組むべきでしょうか。
SDGsは項目が多くて、「具体的に何をすれば良いのかわからない」という声も聞きます。そこで、本記事では製造業が取り組むべきSDGsについて詳しく解説したいと思います。
まだSDGsについて詳しく知らないという場合でも大丈夫。この記事を読んで、今日から少しずつ取り組んでいきましょう。
もくじ
2016年にスタートしたSDGsでは、2030年までに達成すべき17の目標を定められています。これらは持続可能な社会の発展を目指すというのが最も大きな目標。先進国や途上国に関係なく、全ての人が一丸となって取り組まなければなりません。
17の目標は下記の通りです。
上記の全ては製造業と密接な関係があります。したがって、17項目全てに取り組み、目標を達成する必要があるでしょう。しかし、特に製造業として取り組んでいかなければならないのがアンダーライン部分の4項目です。
ここでは、製造業として取り組むべき4つの項目について詳しく解説していきましょう。
7番目の目標として「エネルギーをみんなに。そしてクリーンに」と掲げられている通り、SDGsでは省エネ化とクリーンエネルギー化を推進しています。
省エネ化という点では、製造工場の装置や機器を見直してエネルギー効率を上げることや不要なエネルギーを使わない努力をしなければなりません。
たとえば、ライトが常にオフになっている「ライトオフファクトリー」なども製造業が取り組むべきSDGsのと言えます。具体的な事例では中国のフォックスコンではスマート工場化に取り組み、現在ではライトオフファクトリーとなっています。詳しくは「中国におけるスマート工場4つの具体的事例とその背景」の記事をご覧ください。
また、近年ではクリーンなエネルギーが求められています。カーボンニュートラルもその一環です。温室効果ガスによる地球温暖化や資源の枯渇への対策として、環境負荷の低いエネルギーの開発と利用が推進されています。
したがって、製造業においても、クリーンなエネルギーを作り出す創エネへ取り組まなければなりません。これは、13番目の目標である「気候変動に具体的な対策を」とも密接な関係があります。
また、エネルギーとは直接的な関係がありませんが、工場内で使用する資源についても考えなければなりません。たとえば紙などの資源をなるべく使わず、ペーパーレス化に取り組むということもSDGsの目標達成に近付くことになります。
8番目の目標に「働きがいも経済成長も」とあります。これは製造業のみならず、全ての業界に必要な目標です。特に資本主義における生産性という点では、経済成長をすることが最も基本的な目標と言えるでしょう。また、経済成長の為には働きがいも必要です。
働きがいは労働者の権利なども含んだ労働環境や労働者のモチベーションに大きく依存します。これらを踏まえた上で製造業ではどのような取り組みを行うべきでしょうか。具体的な取り組み例としては、以下の内容が挙げられます。
上記の内容を考慮すると、製造工程でのロボット導入による自動化・省力化が有効であることがわかります。製造業のSDGsは自動化・省力化によって労働環境を見直すことから始めてみるのもおすすめです。
省力化については、「省力化ロボットの特徴と5つのメリットとは?」の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
SDGsの9番目の目標が「産業と技術革新の基盤をつくろう」です。製造業において技術革新は永遠のテーマと言っても過言ではありません。技術革新、つまりイノベーションの推進を図る為には何が必要なのでしょうか。
製造業でのSDGsの取り組み例としては次のようなものが考えられます。
特におすすめなのが、産官学の連携や他企業との協業です。特許戦略なども絡めながら、新たな技術を作り出す基盤を作ることができないかということを改めて考えてみてください。
SDGsの12番目の目標が「つくる責任・つかう責任」です。もう少しわかりやすく言い換えるなら、持続可能な消費生産形態ということになります。
製造業界という視点で考えてみるとどうなるでしょうか。もちろん、製造業はつくる側の立場となります。したがって、「つくる責任」。
しかし、製品をつくる場合には必ず何らかの設備をつかう側でもあります。設備だけではなく、電気やガスなどのエネルギーをつかう必要もあるでしょう。したがって、「つかう責任」も付いて回ります。
「つくる側」でもあり「つかう側」でもある製造業として、どのような取り組みができるでしょうか。SDGsでの取り組みとして考えられるのは、次のようなものです。
つまり、「つくる責任」と「つかう責任」は共にエネルギー効率や環境汚染という点を考慮する必要があります。身近なところから取り組んでみてはいかがでしょうか。
製造業におけるSDGsへの取り組みは推進されていますが、義務化されているわけではありません。したがって、取り組むか否かは自社の方針によります。しかし、SDGsに取り組むことでメリットが得られることも確か。
では、製造業がSDGsに取り組んだ場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。具体的には次の2点です。
それぞれのメリットについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
製造業だけに限ったことではありませんが、企業イメージというのは重要な役割りを果たします。その点、SDGsに取り組んでいる製造業というだけで、その企業のブランドとしての好感度は上がるでしょう。
SDGsへの取り組みによって企業の収益が上がることもあるかもしれませんが、収益以上に大きなメリットとなるのが、企業イメージです。
現在、SDGsへの関心は世界中で高まっているということもあり、積極的に取り組んでいることで信頼を勝ち取ることもできます。そう考えると、SDGsへの取り組みは義務に近いと言えるでしょう。
前述した通り、製造業がSDGsに取り組むことで社会的信頼を得ることが可能です。そして、社会的信頼を得ることによって、金融機関からも優遇されます。
また、投資業界では環境・社会・企業統治に配慮している企業を重視する流れもあり、積極的に投資を受けることにつながるでしょう。(ESG投資)
一般にSDGsで効果を得るには期間が必要ですが、ESG投資を積極的に取り扱っている投資家はその点についても理解が深いということもあります。したがって、今すぐに結果が出ない製造業でも、長期的な投資の対象となり得るでしょう。
では、実際にSGDsへの取り組みを行っている事例について見ていきましょう。
近年、製造業界では多くの企業がSGDsに取り組んでいます。こちらはトヨタのSDGsへの取り組みに関する動画です。日本を代表する製造業のトヨタでは興味深い取り組みを行っているようなので、是非動画を御覧ください。
製造業におけるSDGsの取り組みのメインは、省エネと環境汚染への取り組みが大きいことがよくわかる動画でした。
特にトヨタでは2035年にCO2の排出量を実質ゼロにするということを目標にして取り組んでおられます。難しい取り組みですが、このような企業努力を積み重ねていくことで信頼と実績を勝ち取っていくということがよく理解できます。
本記事では、製造業におけるSDGsへの取り組みについて詳しく解説しました。SDGsでは、持続可能な社会の発展を目指す為に17の目標を定めています。
もちろん17の目標を達成すべきですが、製造業では特に下記の4つの目標が重要です。
製造業におけるSDGsの取り組みは義務ではありません。しかし、社会的な信頼を得るという点においては、義務と言っても過言ではない状況になっています。したがって、身近なところから少しずつ取り組んでみてはいかがでしょうか。
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