PLCメーカーはどこがおすすめ?各メーカーの特徴を紹介
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こんにちは!
産業用ロボットの情報を発信している製造DX.comです。[◎△◎]
産業用ロボットを導入するのって費用がかかりますよね。
何か良い方法があったら教えて下さい。
ロボットを導入することで減税される制度を使うとか、補助金を申請するのが良いと思います。
製造工場の自動化を推進する場合、どうしても産業用ロボットの導入が必要です。しかし、産業用ロボットの導入はロボット単体だけでなく、付帯設備や設計費、制御関係にかかる費用などもあるのでかなり大きな金額となります。
産業用ロボット導入は必要な経費ではありますが、できればなるべく費用は抑えたいところ。そこで今回は産業用ロボット導入時に利用できる補助金の仕組みについて詳しく解説しましょう。記事内では、
という3種類の補助金について紹介しています。ただし、これらの補助金はいつでも申請可能というものばかりではありません。中には既に募集を締め切っているものもありますので、その辺りも注意しながら参考にしていただければ幸いです。
これから産業用ロボットを導入してDXを推進していくという場合には、補助金を利用することをおすすめします。
もくじ
まずは国が行っている補助金事業について見ていきましょう。
以前は経済産業省の産業ロボット導入時に利用できる補助金事業があったのですが、現在はありません。もしかすると、今後復活する可能性もあるので、定期的に確認することをおすすめします。
現在は経済産業省の下部組織である中小企業庁の『事業再構築補助金』という事業が利用できます。事業再構築補助金は、経済産業省の予算が付いて初めて実施される事業です。現在は令和3年度の補正予算によって令和4年度の補助金事業が実施されることが決定しています。
したがって、令和5年度以降にも同様の補助金事業が実施されるか否かというのはわかりません。もし、産業ロボットの導入を検討している場合は、補助金事業について実施の有無を確認されることをおすすめします。
事業再構築補助金はポストコロナ・ウィズコロナ時代の事業再構築に意欲を有する中小企業等の挑戦を支援する目的の補助金です。具体的な内容は下記の表にまとめたので参考にしてください。
申請方法 | 本事業の申請とは別にサイトからJGrantsにて申請 JGrants:経済産業省がリリースした電子申請システム |
補助金上限額 | 100,000,000 円 |
補助金率 | 公募要領を確認 |
補助対象地域 | 全国 |
従業員数 | 従業員の制約なし |
承認可否の通知 | 申請から10日~2週間程度 |
続いて、全国中小企業団体中央会の『ものづくり補助金』について紹介しましょう。
全国中小企業団体中央会の『ものづくり補助金』は正式名称を「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」と言います。
特徴としては、設備だけではなく、外注費や専門家を雇った時に発生した費用も補助金の対象となるという点です。もちろん審査は必要ですが、最大3,000万円までの補助金なので産業ロボットの導入費用と考えた場合はかなり大きい金額になるでしょう。
下記の表に主な内容をまとめましたが、詳細については公式サイトを確認してください。
補助できる費用 | 機械装置・システム構築費 運搬費・原材料費 技術導入費 知的財産権等関連経費 外注費・専門家経費 |
補助金上限額 | 一般型:1,000万円 グローバル展開型:3,000万円 |
補助率 | 1/2 (低感染リスク型ビジネス枠・小規模事業者は 2/3) |
必要書類 | 事業計画書・賃金引上げ計画の表明書・決算書等他 |
審査項目 | 技術面・事業化面・政策面 |
申請方法 | インターネットを利用した「電子申請」 |
続いて、地方行政の補助金について見ていきましょう。
各自治体でも産業ロボット導入時に補助金が給付される可能性があります。下記は過去に実績のある補助金事業を列記したものです。
自治体で受けられる補助金に関しては、残念ながらネット上で情報を得ることが難しい状況。したがって、ぜひ御社の自治体にご確認ください。ここでは、上記の補助金についてのみ解説していきます。
東京都では『再エネ由来水素の本格活用を見据えた設備等導入促進事業』として、事業内容によって産業ロボット導入にかかる費用の補助金を受け取ることが可能です。この給付金事業は再エネ由来水素の活用を見据えた設備導入に大して補助金を給付するという事業となっています。
つまり、再エネを利用しない場合には適用外となるので、注意してください。
補助金の詳細について下記にまとめました。
助成対象者 | 民間事業者及び都内の区市町村 |
対象事業の要件 | (1)再生可能エネルギー由来水素活用設備又は純水素型燃料電池を新たに設置する (2)設置した再生可能エネルギー由来水素活用設備又は純水素型燃料電池を活用し下記①~④いずれかの普及啓発を実施する ①見学会の開催(オンライン見学会も可) ②ホームページでの公表 ③ソーシャルメディアへの投稿 ④その他都が認めた取組 (3)燃料電池自動車、燃料電池バス、燃料電池フォークリフト又は純水素型燃料電池を導入する (4)受領可能な国その他団体の補助金がある場合は、当該補助金の交付を申請していること |
助成対象経費 | ・設計費 ・設備費 ・工事費 ・諸経費 |
助成額 | (1)再生可能エネルギー由来水素活用設備 助成対象経費の2分の1の額の内、国その他団体の補助金の額を控除した額 【上限額】・5Nm3/時間超の水素製造能力を有する設備:3億7千万円 ・5Nm3/時間以下の水素製造能力を有する設備:1億円 (2)純水素型燃料電池 助成対象経費の3分の2の額の内、国その他団体の補助金の額を控除した額 【上限額】・定格発電出力が1台当たり3.5kW超:8千7百万円 ・定格発電出力が1台当たり3.5kW以下:1千6百万円 |
群馬県では、厚生労働省の「地域活性化雇用創造プロジェクト」を財源にして、「ロボット導入調査支援補助金」を行っています。ただし、単純に産業用ロボットを導入するというだけでは補助金を受けられないかもしれません。詳しくは群馬県の行政サイトを御覧ください。
ロボット導入調査支援補助金について下表にまとめました。
補助対象事業 | ロボットシステムの導入に向けたシミュレーション(導入検討) |
補助額等 | 補助限度額 100万円(補助率1/2以内) |
補助対象者 | 群馬県内の中小企業者 |
要件等 | ロボットシステムの導入検討にあたって、専門家及び有識者による助言を受けることができる体制が確立されていること。 生産性向上の取り組みの結果として、1名以上の雇用創出の見込みがあること。 |
補助対象経費 | 機械装置費・調査委託費(生産技術コンサルティング・自動化企画構想・要素技術検証) |
応募方法 | 電子メールによる提出・郵送・持参 |
岐阜県大垣市では大垣市内に本社を有する中小製造業者を対象に『ロボット等導入支援事業補助金』を給付しています。大垣市内に本社があることが条件なので、利用できる対象者が限定的なのが非常に残念です。
詳細について下の表にまとめましたので参考にしてください。
補助対象者 | 大垣市内に本社を有する中小製造業者 |
補助対象経費 | システム導入に係る機器導入費・外注費 |
補助率 | 補助対象経費 1/2以内 |
補助上限額 | 1企業・事業者当たり100万円 |
申請時必要書類 | ・補助金交付申請書 ・補助金からの暴力団排除に関する確約書 ・事業計画書・収支予算書 |
その他 | 予算限度枠に達した時点で募集終了 |
北九州市では、北九州市内に事業所がある中小企業向けに『産業用ロボット導入支援補助金』という事業が実施されていました。現在は申請できませんが、次年度以降も実施される可能性もあります。
詳細について下の表にまとめましたので参考にしてください。
申請対象者 | ・中小企業基本法第2条の第1号から第4号に掲げる中小企業者 ・製造業を主たる事業としている ・北九州市内に事業所がある ・専門家の指導を受け、生産性の向上計画を作成している ・市税を滞納していない ・暴力団でない |
補助の対象となる事業 | 下記により生産性の向上を図る事業 ・産業用ロボットを導入 ・産業用ロボットを更新 |
補助の対象となる経費 | 産業用ロボットの導入に要する経費 ただし補助対象者が従業員等に支払う直接人件費は含まず |
補助金額 | 補助対象経費(消費税除く)の2分の1に相当する額以内 |
補助金の上限額 | 市の予算の範囲内 1件あたり500万円を限度 |
提出書類 | 事業計画書類一式 |
長岡市では、長岡市内に事業所のある製造業に向けに『ロボット導入支援補助金』という事業が実施されています。現在は募集を停止していますが、次年度以降も同様の事業があるかもしれません。
事業の目的は、中小企業の生産性向上・人手不足に対応して産業用ロボットの設備を導入する場合の支援を行うというものです。
詳細について下の表にまとめましたので参考にしてください。
対象者 | 長岡市内に事業所を有する製造業に該当する中小企業者等 |
対象経費 | ・産業用ロボットの本体経費 ・ロボット関連装置(ロボットハンド・ロボット架台等) ・ロボット周辺設備 ・システムインテグレーション関連費(構想・メカ設計・製造組立等) ・搬入・据付費 |
補助率 | 対象経費の1/3以内 |
補助限度額 | 300万円 |
なお、補助金を受けるには「長岡ロボットイノベーションハブ」の個別相談を受けなければなりません。詳しくは長岡市の公式サイトを御覧ください。
南相馬市では市内の事業者に向けて『ロボット機器導入促進事業補助金』ということでロボット機器を導入する費用の一部を助成しています。令和4年3月31日までに導入が完了する場合については申請可能です。ただし、予算がなくなった時点で募集は終了となるので、南相馬市の公式サイトにてご確認ください。
詳細については下表にまとめました。
対象者 | 市内に事業所のある民間事業者 市税の滞納がない者 暴力団・暴力団員でない者 |
対象経費 | 次の全てに該当するロボット機器の導入(リース、レンタル含む)に要する経費 既に製品化されたロボット機器又は試作段階のロボット機器 パワーアシストロボット機器、介護・医療用ロボット機器、遠隔操作ロボット機器又は市長が特に認めるロボット機器 南相馬ロボット産業協議会の会員事業所等が開発、製造又は導入支援に携わっているロボット機器 |
補助率 | 対象経費の1/3以内 |
補助限度額 | 300万円 |
福井県では、福井県内の事業者向けに『IoT・AI・ロボット等導入促進事業補助金』として助成を行っています。実施しているのは、福井県ではなくふくい産業センターとなっていますが、福井県から引き継いだという形なので内容としては同じです。
この事業は、IoT・AI・ロボット等の導入で業務効率化や生産性向上の取り組みを促進するのが目的。よって、補助金の対象がIoT・AI・ロボット等導入ということなので、他の自治体よりも適用範囲が広くなります。
詳細について下表にまとめましたので参考にしてください。
補助対象事業 | ・IoT普及枠 ・AI等活用先進型モデル枠 ・ロボット等導入枠 |
補助対象事業者 | 県内中小企業 ただし、「みなし大企業」は除く |
補助率・補助限度額 | ・IoT普及枠 補助率:1/2以内 限度額:200万円 ・AI等活用先進型モデル枠 補助率:1/2以内 限度額:1,000万円 ・ロボット等導入枠 補助率:1/2以内 限度額:1,000万円 |
補助対象経費 | 機械装置費・器具購入費 外注費・委託費 専門家経費 通信運搬費 クラウド使用料 研修費 |
また、公式サイトには過去の採択事例も掲載されていますので、参考にしてください。
相模原市では、『産業用ロボット導入補助金』として助成を行っています。ただし、今年度の募集については既に締め切っているので、来年度以降については相模原市の公式サイトを確認してください。
補助金の目的は産業用ロボットを導入し、生産性の向上を図る事業者を支援するというものです。他の自治体では中小企業向けとなっているところが多いのですが、相模原市の補助金は中小企業に限られていません。よって、大企業でも申請可能です。
詳細について下表にまとめましたので参考にしてください。
対象 | 市内の事業所において ・製造 ・梱包 ・仕分 等の工程に産業用ロボットを導入して生産性向上を図る事業者 |
補助率 | ロボット導入に要する経費の2分の1以内 ただし、中小企業者が行う事業は3分の2以内 |
補助額上限 | 1件あたり500万円 |
選考方法 | 外部専門家(学識経験者、技術専門家等)の意見を聞き評価 |
また、公式サイトには過去の採択事例も掲載されていますので、参考にしてください。
本記事では産業用ロボットの導入時に必要な費用負担を減らすことができる補助金の仕組みについて詳しく解説しました。
補助金は大きく分類すると以下のような3種類のものがあります。
ただし、補助金は国や自治体の予算から捻出されるものなので、予算がなくなり次第募集も終了します。したがって、募集が始まったらなるべく早く行動を開始するようにしてください。
また、補助金の申請には準備期間や複雑な手続きが必要です。申請したら直ぐに給付されるというものではありませんので、その期間も見越したうえで産業ロボットの導入を検討することをおすすめします。
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