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こんにちは!
産業用ロボットの情報を発信している製造DX.comです。[◎△◎]
コロナ禍で今までの生活から大きく変わりましたが、ロボット業界でも何か変化がありましたか?
人と接触しないようにということで、今までは脚光を浴びなかったロボットが活用されるようになりましたね。
2020年3月、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが宣言されました。パンデミック宣言以降、人々の生活は一変。飲食店やスーパー、コンビニのレジはセルフレジが多くなり、職場ではリモート会議、学校でもリモート授業が増えました。
人との接触を避け、常に除菌を意識せざるを得ない状況です。そんなコロナ禍において、ロボット業界にも大きな変化が訪れることになりました。
そこで今回は、コロナ禍におけるロボットの活用について考えてみましょう。
2022年2月現在、未だに新型コロナウイルス感染症は終息していませんが、今一度コロナ禍について振り返ってみたいと思います。コロナ前と比較して、コロナ禍ではどのようなロボットが活用されるようになったのでしょうか。
恐らく、コロナ禍に注目を浴びているロボットはコロナが終息した後でもそのまま利用されることになることが予測されます。是非、記事を最後までご覧になり、今後のロボット業界の動向についてROBoINと一緒に考えましょう。
もくじ
コロナ禍における世の中の流れは「非接触」「非対面」です。そして、どこの施設を利用しても「除菌」が必須条件となっています。これらの条件を兼ね備え、活用されているロボットが次の8種類。
それでは、それぞれのロボットがどのように活用されているのか詳しく解説していきましょう。
2020年3月、アルコールや除菌シートなどの除菌用品が品薄となり、目に見えない新型コロナウイルスの感染症対策の基本は除菌という認識は一気に広まりました。現在はスーパーや飲食店の入り口だけでなく、公共施設の入り口には必ずアルコールが設置してある状況です。
しかし、除菌・消毒をしなければならないのは人の手だけではありません。施設全体の除菌・消毒が必要です。よって、多くの施設では、スタッフが施設内を巡回して除菌・消毒作業を行っている状況でした。
コロナ前にはほとんど必要のなかった施設内の除菌・消毒という作業は、手間のかかる余計な仕事です。これらの作業によってスタッフの負担が増えたことは言うまでもありません。
そこで活用されるようになったのが、除菌・消毒ロボットです。除菌・消毒ロボットを活用することで、スタッフの負担を削減することができます。導入実績としては、
などが挙げられます。また、除菌・消毒ロボットは、除菌剤噴霧機能以外にも下記のような機能を備えていることが特長です。
代表的な除菌・消毒ロボットとしては、CYBERDYNE株式会社の除菌清掃ロボット「CL02」などがあります。
また、コロナ禍においては除菌・消毒と共に清掃ロボットも活用されています。清掃ロボットについては、別記事にて詳しい事例を紹介していますので、詳細は『ビルメンテナンス業務での床清掃ロボット導入!ーロボット導入事例6』の記事を参考にしてください。
ホテルや飲食店のホール担当においても人手不足は深刻な問題です。人手不足に加え、新型コロナウイルスの感染予防も徹底しなければなりません。したがって、スタッフの負担は増えるばかりです。
また、物流業界においても同様に人手不足に悩まされ続けてきました。更にコロナ禍における巣ごもり需要によって人手不足に拍車がかかります。
そこで活用されたのが搬送ロボット。搬送ロボットは従来から製造業界では利用されてきましたが、サービス業界や物流業界においてはまだ普及していないという状況でした。
シンテックホズミは製造現場での搬送経験を生かし、ホテルにおける荷物の搬送を行うロボット「AISLE(アイル)」を開発。マップの登録を行えばPC上で走路設定ができ、エレベータを利用した階の移動もできます。
搬送ロボットの活用により、ホテルの人手不足と新型コロナウイルスの感染予防を同時に解決することができました。
また、ZMPの開発した「CarriRo®(キャリロ)」は用途別に3つの機種があり、物流業界の人手不足解消に活用されています。
物流業界のロボット活用に関しては、別記事で詳しく解説しています。詳細は『物流産業の各サプライチェーンにおけるロボット活用』の記事を参考にしてください。
近年、AIが進化してきたことにより、ある程度複雑な質問に対しても的確な回答ができるようになってきました。ロボット技術にAIを取り入れ、有効に活用しているのが接客です。
現在、企業や店頭での受付や案内業務を人ではなくロボットに置き換えることが可能となってきています。コロナ禍において、人との会話をせずに業務を行うことは訪れる側だけでなく接客にあたるスタッフにも大きなメリットです。
受付・案内ロボットとして最も有名なのが、ソフトバンクのPepperでしょう。Pepperは一般販売価格が198,000円という低価格なので、飲食店などの受付業務には最適です。人件費と比較してもコストパフォーマンスは優れていると言えるでしょう。
また、受付にロボットがあるというだけで、そのお店の客寄せにも役立ちます。
Pepper君以外の受付・案内ロボットでは、ハタプロが開発した「ZUKKU(ズック)」も有名です。ZUKKUを実際に設置することで、キャンペーンや季節商品のアピールにも役立ちます。
また、受付・案内ロボットはある一定のファンができるという点も特徴的です。特にお子様には人気があるので、コロナが終息した後も活用が期待されます。
コロナ禍で最も混乱が生じたのはどこかと問われたら、真っ先に思い浮かぶのが医療現場です。また、パンデミック以降は医療現場だけでなく、様々なイベントや施設利用時には必ず検温が必要となりました。
しかし、人手で検温するのは手間も人件費も必要です。更に、人との接触という問題がありました。そこで活躍しているのが検温ロボットです。
代表的な検温ロボットとしては、THKの自律移動型ディスプレイロボットです。THKの検温ロボットは頭部のサーモグラフィカメラで体温を測定するだけでなく、移動も可能となっています。
検温の結果、発熱者を発見した場合にはオペレータが遠隔で対応可能な点も大きな特長です。
また、感染しているか否かを確認するためにはPCR検査を行う必要があります。特にコロナ禍の第6波では感染が拡大したことによってPCR検査が追い付かないという状況に陥りました。
しかし、PCR検査もロボットを使用することで一度に多くの検査ができるようになります。そのシステムを開発したのが川崎重工でした。川崎重工のPCR検査ロボット「duAro2」は検査結果を通知するまでの時間を大幅に短縮することが可能です。
また、PCR検査だけでなく、ロボットのシステムを変更することで他の感染症の検査にも活用できるという特徴もあります。コロナ禍だけでなく、アフターコロナにおいても活用できるロボットです。
PCR検査ロボットについては、別記事に詳細を記載しています。ぜひ『コロナ禍で闘う医療機器遠隔操作をロボット!PCR検査も自動化されているって知っていましたか?』の記事を参考にしてください。
コロナ禍において、多くの学校ではオンライン授業となりました。しかし、1対1のオンライン授業となると、なかなか実現できません。
そんな悩みを解決させたのが、非接触で学習指導できるロボット。学習指導ロボットを活用することで、これまで実現不可能だった少人数での塾や教室を運営することも可能です。
最も代表的な学習指導ロボットがユニロボットの開発した「Unibo(ユニボ)」。Uniboは国交省のイベントで学習指導ロボットとして使用された実績もあります。
子供たちはロボットという新しい技術に触れることで、楽しく学習することができるでしょう。
コロナ禍では介護施設や病院の入院患者との面会が難しい状況となりました。家族ですら面会が許されないという中、何とかしてコミュニケーションを取りたいという願いを叶えたのが、面会ロボットです。
現在ではLINEやZOOMなどを使用することでパソコンやスマートフォンでのビデオ通話をすることは簡単になりました。しかし、実際の面接とは異なり、相手との温度感が伝わらない部分があります。
Xandex Inc.が開発したテレプレゼンスロボット「kubi」は実際に面会して話しているような仕草を見せてくれるロボットです。具体的には、首を上下に動かして頷いたり、左右を見渡すような動作ができます。
介護施設や病院では、このような面会ロボットを活用することでコロナ禍でも穏やかに過ごすことができるのではないでしょうか。
前述した通り、飲食業界での人手不足も深刻な問題となっています。そして、コロナ禍においては除菌・消毒が必須となり、従業員の仕事も増えてきました。
それだけではありません。店舗内でも徹底した感染対策を余儀なくされています。そんな飲食業界で活用されているのが、調理ロボットや配膳ロボットです。
上の画像は北京オリンピックの食堂の動画の一コマです。製造から配膳までをロボットが行い、料理は席までUFOキャッチャーのようなハンドが運んでくれます。
このように、調理・配膳ロボットの活用により、省人化・省力化が実現されました。したがって、余った時間や労力を他の業務に費やすことも可能です。
日本国内ではここまで徹底してロボットを活用している飲食店はありません。しかし、少しずつロボットが普及してきていることは確実です。
飲食業界におけるロボットの活用については、下記リンク記事『ロボット自動化が飲食業界にもたらす5つの効果!省人化だけではなかった!』も参考にしてください。
警備業界では24時間体制での業務を行っていますが、それはコロナ禍であっても変わりありません。しかし、パンデミック以降、明らかに警備業界の業務内容は増えているでしょう。
このような状況を少しでも改善する為に、巡回警備にロボットを活用する企業が増えてきました。代表的な警備ロボットの「ugo」は360度の超音波センサーを使用し、鏡やガラスも検知することができます。
警備ロボットは業務の効率化だけでなく、警備員の感染リスクを抑えるという点でも有効的な方法です。警備業界のロボット活用については、下記リンク記事『ロボット活用による警備業界の変化!多機能の警備ロボットが満載!』を参考にしてください。
本記事ではコロナ禍におけるロボットの活用事例について詳しく解説しました。具体的に紹介したのは次の8つの事例です。
新型コロナウイルスの感染拡大により、世の中が大きく変わりました。今までは必要のなかった除菌や消毒、検温といったことは、恐らくコロナが終息してからも続くことが予測されます。
したがって、コロナ禍に活用されたロボットはより進化して今後も活用され続けていくでしょう。
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