消費者用ロボットのトレンド!レスキューロボットからペットロボットまで
- #家庭用ロボット
こんにちは!
産業用ロボットの情報を発信している製造DX.comです。[◎△◎]
急激に配膳ロボットが増えてきた印象ですね。
そうですね。SNSの投稿もよく見かけるようになりました。
逆に、まだ配膳ロボットが珍しいということなのかもしれませんが。
配膳ロボット初めて見て感動 pic.twitter.com/0wp7FhUMr3
— Pano (@kappano252) June 4, 2022
上記のようにTwitterなどのSNSで「配膳ロボット」に関する投稿を検索すると、多くの写真や動画を見つけることができます。
新型コロナ感染症のパンデミックにより、サービス業界も大きな変化をしているようです。その中の一つに配膳ロボットの導入が挙げられます。
そこで、本記事では配膳ロボットのメーカーや販売元、機種別に基本的な情報を紹介しました。また、それぞれのメーカーや機種を比較しています。ぜひ、配膳ロボット選定時の参考にしてください。
工場自動化・ロボット導入に関してお悩みがあれば、お気軽に製造DX.comまでお問い合わせください!
多数の企業が参加する弊社独自のコミュニティを駆使して、お悩みに沿った最適なご提案をさせて頂きます。
もくじ
配膳ロボットとは、室内外に自動で配膳するためのロボットのことです。飲食店をメインに、コンビニエンスストアや病院などでも活躍しています。
配膳ロボットの主な利用方法は、設定した場所に料理やカルテなどを運ぶというもの。マッピング方式またはタグ方式によって自身の位置と目的場所を把握し、人や障害物と接触しないように自動で運搬することができます。
配膳ロボットに関する具体的な機能などについては、下記の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
>>今話題の配膳ロボットについて徹底解説!導入するメリット・デメリット、導入事例、主要メーカーなどを紹介
それでは早速、配膳ロボットのメーカーと各メーカーから販売されている機種について見ていきましょう。
日本国内で導入されている配膳ロボットは様々な種類がありますが、その中から厳選した人気の5機種を紹介しましょう。
まずは簡単に比較してみましたので、下表をご覧ください。
機種 | PEANUT (JSP ROBT) | Servi | BellaBot | Aker | サービスショット |
---|---|---|---|---|---|
メーカー | KeenonRobotics | Bear Robotics | Pudu Robotics | パンゴリン・ロボット・ジャパン | アルファックス |
取り扱い | 日本システムプロジェクト (JSP) | ソフトバンクロボティクス | KAIYO ROBOTICS | パンゴリン・ロボット・ジャパン | アルファックス |
サイズ 幅 奥行 高さ [mm] | 500 500 1200 | 462 486 1046 | 565 537 1290 | 400 550 1085 | 720 580 1200 |
トレイ数 耐荷重 | 3層 最大30kg | 3層 最大30kg | 4層 最大40kg | 4層 最大30kg | 3層 最大100kg |
価格 | 250万円(買取) 58,000円~(リース) | 570万円(買取) 99,800円/月(レンタル) | 291.5万円 | 非公開 | 6万5千円~10万円(レンタル) |
BellaBotを製造しているPudu Robotics(中国深圳)はKettyBotという別の機種も販売していますが、本記事ではより日本国内に馴染みの深いBellaBotの方を詳しく紹介します。
また、PEANUTは日本システムプロジェクト(JSP)が「JSP ROBOT」という名称で国内販売していますが、基本的には同じ商品です。
では、それぞれの配膳ロボットについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
jspが販売する「PEANUT」は国内でも多くの飲食店で導入されている、一番人気の配膳ロボットです。下記は実際に導入されている様子を表した動画になります。
配膳ロボット「PEANUT」の基本的な仕様は下記の通りです。
メーカー | KeenonRobotics |
販売・取り扱い | 日本システムプロジェクト |
サイズ | 500×500×1200mm |
通行可能な通過幅 | 80cm |
重量 | 60kg |
充電時間 | 4時間 |
稼働時間 | 10時間 |
最大荷重 | 30kg(10kg×3段) |
最大上昇角度 | 5° |
自動走行システム | タグナビゲーション式、LIDAR |
最大走行速度 | 1メートル/秒 |
サポート | 24時間365日 |
PEANUTは混雑する店内でも停止せず稼働が可能です。また、コミュニケーション機能も充実しているので、ある程度の受け答えもできます。
導入実績として代表的なのは「幸楽苑」です。ラーメン店としては全国で初めて配膳ロボットを導入したことで有名になりました。後楽園では、現在全国の30以上の店舗に導入しています。
こちらはアイリスエディションの配膳ロボット「Servi」です。
Serviは日本ではソフトバンクロボティクスが販売している配膳ロボットです。動画で紹介しているアイリスエディションは1週間のお試しができるので、実際に使ってみてはいかがでしょうか。
Serviの具体的な仕様は下記の通りです。
メーカー | Bear Robotics |
販売・取扱 | ソフトバンクロボティクス |
特徴 | 配膳後は重量センサーにより自動でパントリーへ戻る 自動充電 天井マーカー不要 |
サイズ | 幅462×奥行き486×高さ1046mm |
本体重量 | 約35kg |
走行可能幅 | 60cm |
トレイ数 | 3段 |
参考価格 | 買い取り:570万円 レンタル月額99,800円×36か月(3年)※初期費用無 |
最大の特徴は天井マーカーが不要という点。天井マーカーによって位置を把握するタイプの配膳ロボットの場合、マーカーの貼り付け作業が意外と大変です。その点、Serviはマーカーが不要なので、ロボット単体での導入が可能となります。これは大きなメリットと言えるでしょう。
Serviの導入によって店舗の回転率が上がったという口コミも多いのですが、逆に導入が難しいという口コミもありました。
具体的には「パフェなどの不安定な形状の器を運搬することは難しい」などです。導入する店舗のレイアウトだけでなく器の変更も検討が必要かもしれません。
見た目の可愛さで選ばれているのが、「BellaBot」です。まずは下記の動画をご覧ください。
「BellaBot」の基本的な仕様は下記の通り。
製造メーカー | Pudu Robotics |
販売・取扱 | KAIYO ROBOTICS |
自動充電 | バッテリー交換方式 |
充電時間 | 4時間 |
サイズ | 幅565×奥行き537×高さ1290mm |
重量 | 約55kg |
トレイ数 | 4段 |
最大荷重 | 40kg |
特徴 | 天井マーカー不要 コミュニケーション機能が充実している |
参考価格 | 291.5万円 |
「BellaBot」の最大の特徴は「ネコ型」という点とコミュニケーション機能が充実しているという点でしょう。本物のネコという感じではありませんが、触れ合うことで表情が変化したり音声で表現したりということが可能です。
見た目の可愛さと愛嬌たっぷりの動作でファミリー向けのレストランなどでは集客効果もバツグンでしょう。
パンゴリン・ロボット・ジャパンの配膳ロボット「Aker(エイカー)」はレストランなどの配膳だけではなく、工場や物流の現場においても利用されています。
シンプルな配膳ロボットを検討している場合にはおすすめです。
「Aker」の基本仕様は下記の通りです。
製造・販売 | パンゴリン・ロボット・ジャパン |
サイズ | 幅400×奥行550×高さ1085mm |
トレイ | 3段 |
最大荷重 | 30kg |
充電方式 | 設定時刻・電池残量で充電ステーションに戻る |
充電時間 | 8時間 |
特徴 | メニュー紹介・移動広告としても機能 日本語・英語・中国語での発話が可能 |
配膳ロボット「Aker」は見た目はシンプルですが、機能は充実しています。特にタッチパネル上でのメニュー紹介の際にはクーポンを表示する機能もあり大変便利です。
また、時刻や電池残量を設定することで、自動的に充電ステーションに戻って充電を行ないます。バッテリー切れの心配もないので安心して業務に集中できるでしょう。
配膳ロボット「サービスショット」を製造・販売しているふぁるファックスは、レストランの注文から支払いまでの非接触を実現しました。詳しくは下記の動画をご覧ください。
サービスショットの基本仕様は下記の通りです。
製造・販売 | アルファックス |
サイズ | 幅720×奥行580×高さ1200mm |
トレイ | 3段 |
最大荷重 | 100kg |
充電方式 | 稼働しないときは自動で充電BOXに戻って充電 |
充電時間 | 8時間 |
特徴 | 日本語音声案内 機種により名前認識が可能 |
最大荷重が100kgという点は他社と大きく異なります。配膳ロボットというジャンルですが、料理以外の重量物の搬送にも応用が可能でしょう。
また、配膳ロボット「サービスショット」はAIを駆使して、人間に近いサービスができるように日々アップデートを繰り返しています。
機種によってはお客様の名前を認識が可能なものや、運んでいる料理が見えないものもあります。このような点においては他社の配膳ロボットと差別化を図ることも可能です。
本記事では国内で良く利用されている配膳ロボットについて詳しく解説しました。
昨今はサービス業界の人手不足が深刻な問題となっています。そこでおすすめしたいのが、配膳ロボットの導入です。配膳ロボットの導入によって、省人化が可能。問題解決の一助となることは間違いありません。
ただし、配膳ロボットと言っても多くの機種があるので選定が難しいと感じるのではないでしょうか。今回、記事内で紹介した配膳ロボットは全て国内でも多くの実績がある人気の配膳ロボットばかりです。
記事内で紹介したのは次の5機種でした。
上記の配膳ロボットには、それぞれに特徴があります。ですから、利用環境や利用方法によって、最適な配膳ロボットを選定してください。
アルバイトを雇うことも必要かもしれませんが、配膳ロボットを数台導入することでより良い労働環境と接客を整備することが可能です。
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