ChatGPTで仕様書作成業務は効率化できる?色々検証してみました
近頃はAIを用いたサービスの進化が目まぐるしく、情報を追うのも大変になってきました。このブームに乗って国内でもAIを用いた業務効率化に取り組む企業もかなり増えたのではないでしょうか。私たちが日頃お世話になっている製造業界でもAIを用いたサービスへの注目度は徐々に上がってきていると感じています。しかし、興味はあるものの実際に業務に取り入れているという企業はまだまだ少ない印象を受けます。製造DX.comでは以前からChatGPTを製造業でどのように活用できるのかを検証してきました。そして今回はChatGPTで仕様書の作成可能なのかというのをテーマに検証を行っていきます。
仕様書の作成を指示したらどのような結果が出るのか
皆さんも仕様書の作成には大変な苦労をされているかと思います。その仕様書をAIで自動生成できるようになればこんなに楽なことはないですよね。以前の記事でも少し検証したのですが、あれから半年ほど経過しているので、もしかしたら色々と状況も変わっているかもしれません。というわけで今回はChatGPTに以下のようなシンプルな指示を飛ばしてみました。
パレタイズロボットシステムの仕様書を書いてください
# パレタイズロボットシステム仕様書
## 1. 概要
本システムは、製品のパレットへの積み込みを自動化するためのパレタイズロボットシステムです。製品の形状、重量、パレットへの積み込みパターンに応じて、最適なパレタイズ作業を行います。
## 2. システム要件
### 2.1 ハードウェア
– ロボットアーム: 重量負荷能力、到達範囲、速度、精度に応じて選択
– エンドエフェクター: 製品の形状、重量に応じて選択
– パレット供給装置: パレットのサイズ、重量に応じて選択
– ベルトコンベヤー: 製品のサイズ、重量、流れる速度に応じて選択
– センサー: ビジョンシステム、重量センサー、距離センサーなど
### 2.2 ソフトウェア
– ロボット制御ソフトウェア: ロボットの動作、エンドエフェクターの制御、センサーからのデータ処理
– パレタイズ計画ソフトウェア: 製品の積み込みパターン、最適化
## 3. 機能
### 3.1 製品の識別とピックアップ
ビジョンシステムとエンドエフェクターを使用して、製品を識別し、ピックアップします。
### 3.2 パレットへの製品の配置
パレタイズ計画ソフトウェアに基づいて、製品をパレットに配置します。
### 3.3 パレットの交換
パレットが一杯になったとき、自動的に新しいパレットに交換します。
### 3.4 エラーハンドリング
製品のピックアップや配置に失敗した場合、エラーハンドリング機能が動作します。
## 4. 性能
– パレタイズ速度: 時間あたりのパレット積み込み数
– 精度: 製品の配置精度
– 信頼性: システムの稼働時間と停止時間の比率
## 5. 安全性
– ロボットと人間の共有作業領域には、安全センサーと緊急停止スイッチを設置します。
– ロボットの動作範囲には、適切な保護装置を設置します。
## 6. 保守
– ロボットアーム、エンドエフェクター、パレット供給装置、ベルトコンベヤーの定期的な保守と点検が必要です。
– ソフトウェアのアップデートとバックアップを定期的に行います。
以上がパレタイズロボットシステムの基本的な仕様書となります。具体的なシステムの設計と実装は、製品の特性、生産ラインの状況、予算などにより異なります。
この単純な指示でここまでの文書を生成してくるのは凄いですが、やはりまだまだ一般的な内容になるので、仕様書など専門性の高い文書を作成するとなると、なかなか実用性を発揮することは難しいのが現状ですね。しかし簡単な調査など一般的な内容の範囲であれば十分活用はできそうだと感じました。
英語や中国語への翻訳を指示してみた
次に生成された内容を英語や中国語に翻訳するように指示を出してみました。さらにプロンプトを最適化してくれるプラグインを使って、再度日本語でより詳細な内容を生成するように指示を出してみました。ChatGPTはどれだけ的確な指示を出すかというのが重要なポイントとりますが、こちらの「Prompt Perfect」というプラグインはユーザーが出した指示を自動で最適化してくれます。
翻訳部分は問題無さそうですが、やはり内容自体はプラグインを用いたとしてもまだまだ一般的な内容に留まっています。このプラグイン自体、単純な指示ではあまり効果を発揮できない可能性も高いのかもしれません。
より専門性の高い業務をAIで効率化するには?
弊社の開発するChatGPT連携のAIサービス「SPESILL」なら、仕様書の作成などより専門性の高い文書の生成をお手伝いすることが可能です。現在ベータ版をリリースし、お陰様で製造業界を中心に非常に多くの反響をいただいております。また2023年9月には正式版のリリースも控えております。現在事前申し込みを絶賛受付中ですので、ご興味のある方は公式ホームページよりお問い合わせください。
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