
人手作業で行っていた組立工程を自動化!11名もの人員を削減!ーロボット導入事例55
- #パラレルリンクロボット
- #垂直多関節ロボット
こんにちは!産業用ロボットの情報を発信しているROBoINです。[◎△◎]
今回も、ロボット導入事例を掲載していきます。
参考資料は経済産業省が展開しているロボット事例となりますが、見やすく、わかりやすく、をモットーに嚙み砕いてまとめていきます。
みなさんの困りごとに対しての解決方法となれば幸いです。
【導入内容】
・多品種少量生産、多種多様製品の食料品製造業の製品のパレタイズ
・品種認識、重量検査、パレタイズ作業を1台のロボットへパッケージング
【企業情報】
・中小企業
・製造業(食料品)
【導入工程情報】
・検査工程、搬送(ハンドリング、パレタイズ)
・身体的負荷の軽減
食品製造の製品のパレタイズ作業においては、多品種少量生産で製品サイズも様々なことが多いです。
そのため、制限が発生する可能性のある自動化が行えませんでした。
今回のエンドユーザー様は、梱包後の12kgほどの製品を作業員が1日に600~700箱搬送を行っていました。
結束機からハカリへ移動させるため、コンベア等での搬送はできず、重量検査後、パレタイズ作業まで全て人手作業で行っていました。
本工程を自動化するためには、重量検査装置、製品認識設備、パレタイズ装置が必要でラインが大型化してしまうことを懸念されていました。
しかし、ロボットSIerにご相談いただいた際、スペース上問題がないことが確認できたため、自動化検討進めました。
【主な導入製品】
・パレタイズロボット
・画像処理カメラ
・ロードセル
ロボットシステムの小型化のミソとなるのが、“ロードセル”です。
ロードセルとは、力(質量、トルク)を検出するセンサです。
入力のあった力を電気信号に変換することで、質量を測ることができるため、重量検査装置を担うことができます。
今回のシステムの流れは、以下のようになります。
画像処理カメラも、ロードセルもパレタイズロボットに搭載することにより、ユーザー様が懸念していたシステムの大型化を解消することができました。
本案件は、弊社が設計したものではないため、具体的な導入費用を掲載することができませんが、効果などとしては下記のようになっています。
【主な効果など】
投資回収年数 :約6.1年
生産性 :約5.0倍
導入部門人員 :1人削減
効果 :350万円/年
その他の効果 :身体的負荷の削減
※参考動画は本案件のロボットシステムではありません
今回のエンドユーザー様は、当初『重量検査装置、製品認識設備、パレタイズ装置』全て個別で用意する必要がある認識でした。
勿論、ご要望があれば、装置や機器を分けることが可能です。
しかし、今回の事例のように、パレタイズロボットに重量検査、製品認識のどちらの機能も織り込むことができます。
ロボットSIerへご相談される際は、”導入したいもの”を伝えるのではなく、目的と”自動化したい工程・作業”を伝えることが重要です。
“導入したいもの”を最初に伝えてしまうと、認識ズレの元となります。
ボットSIerの担当者もバラツキがあるため、そのまま検討を進めてしまう方もいます。
検討終盤で認識がズレていて、やり直しになり、設計工数が増えてしまっては、SIer側もユーザー様もデメリットしかありません。
いかがだったでしょうか?
パレタイズはロボットが得意とする工程でもあります。ぜひ、自動化を検討したいですね。
ロボット導入について「もうちょっと知識を深めたい」という方はこちらのコラムをご覧ください!
⇒『初心者必見!これを読めば導入に向けて大きく前進!ロボット導入に必要な情報をまとめました!①』
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