【ロボット導入事例】協働ロボットにより弁当盛付自動ラインを実現!瞬時に向きや形状を認識
- #協働ロボット
- #垂直多関節ロボット
製造DX.comでは工場自動化の事例を紹介しております。参考資料は経済産業省が展開しているロボット事例となりますが、見やすく、わかりやすく、をモットーに初めての方でも問題なくご覧いただける記事制作を行っております。
もくじ
様々な印刷機に対応していたため、多品種小ロット生産をしていた
今回のエンドユーザー様は印刷機に搭載される部品の生産を行っていました。様々な印刷機に対応していたため、多品種小ロット生産をしていたため、全ての製品を自動化対応しようとすると、膨大なスペースと費用が必要であることを懸念していました。特に、エンドユーザー様にて検討していた手法では、少ない製品に対して1ライン必要であり、100種以上の製品を扱うエンドユーザー様には、最適ではありませんでした。また、ロボットシステムは、自動車メーカーの製造現場や、大量生産製品の生産現場で導入されているというイメージを持たれており、自動化の検討に本腰を入れて進めていませんでした。
今回の事例でもっとも大きな課題は、システムの規模の大きさでした。通常のライン方式を選定した場合、数十ものシステムが必要となる可能性が大きかったため、セル生産方式を選定しました。セル生産方式とは、作業台等(今回の場合は製品棚)をU字型やL字型に配置することで1人または少人数でも効率よく対応することができるようになる作業方式です。トヨタ生産方式を学んだことがある方は、ご存知だと思いますが、トヨタ自動車の生産コンサルタントの方が発案しました。
部品箱の入れ替えや作業員の作業順序を変えるだけで、生産品目(製品バリエーションなど)を容易に変更でき、多品種少量生産への対応に優れていることが一番のメリットとしてあげられます。今回、エレベータ式のストッカーを用いることで、セル生産による省スペースのロボットシステムを実現することができました。
本案件は、弊社が設計したものではないため、具体的な導入費用を掲載することができませんが、効果などとしては下記のようになっています。
※参考動画は本案件のロボットシステムではありません
ロボットは、”大量生産に強く、少量生産に弱い”と考える方が多いです。勿論、少量生産でも場合によっては、導入コストと見合わず、断念してしまうこともあります。しかし、多品種少量生産の場合では、導入コストを回収することは十分に可能です。ロボットSIerの持っている知識を活かし、あなたの工場、倉庫に合ったシステムすることができます。
自動化を行うにあたって知っておくべき事項をまとめた「工場自動化ガイド」を作成しました。これから自動化を行っていきたいと考えている企業様は是非参考にしてみてください。
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