導入コストを下げるためにはロボットタイプを理解するべし!水平多関節ロボットとは?
- #水平多関節ロボット
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産業用ロボットの情報を発信している製造DX.comです。[◎△◎]
産業用ロボットを調べ始めると、すぐに20社近くのメーカーがあることに気が付くでしょう。実は、多々ある産業用ロボットのメーカーの中でも、産業用ロボットの世界4強と言われているメーカーがあります。しかも、その4強メーカーの中には日本のメーカーが2つも入っているので、日本メーカーの技術の高さが伺えるのではないでしょうか。
そこで今回は、産業用ロボットの世界4強メーカーについて各メーカーの特徴などを詳しく解説していきましょう。
また、世界4強メーカーだけではなくその他の国内メーカーについても紹介しますので、メーカーによる強みなどを確認するためにも是非記事を御覧ください。産業用ロボットの導入を検討しているという場合にも参考になると思います。
各メーカーの動画も掲載しているので、気になるメーカーの動画も合わせて視聴してください。
もくじ
では早速産業用ロボットの世界4強メーカーを見ていきましょう。世界4強メーカーは下記の通りです。
4強の中に日本のメーカーが2社も入っているのにも驚きですが、2017年のデータではファナックと安川電機で世界の販売台数の約56%だったという点にも更に驚かされます。
それでは、上記4つのメーカーについて、それぞれの特徴などを詳しく見ていきましょ。
ABBはスイスに本社を置き、100カ国以上に進出している大手ロボットメーカーです。1988年に次の2社が合併して、新たにABBとしてスタートを切りました。
今ではどの産業用ロボットメーカーでも製品化している協働ロボットですが、実は世界で最初に開発したのがABB。ABBは2015年に双腕の協働ロボット「YuMi」を発表しました。
日本国内でも塗装現場では多くの実績があり、更に近年では食品産業でも実績を伸ばしています。ABBのその他の導入実績としては、以下の分野です。
ABBのロボットの特徴は性能ももちろんですが、その見た目でしょう。丸みを帯びた双腕ロボットのデザインは人にも優しい印象を与えるのではないでしょうか。産業用ロボットとは思えないフォルムが魅力的。そんなABBの動画がありましたので、参考にしてください。
ファナックの多関節型ロボットの国内におけるシェアはトップです。自動車工場などの動画を見た時に「黄色いロボット」を見掛けたら、それは全てファナックの産業用ロボット(白色・緑色のロボットもあります)。特に
といった、工程で多く使われていて、その中でも溶接工程での需要が多くなっています。どちらかと言えば小型のロボットよりも大型の産業ロボットを利用されているところが多いイメージ。また、ファナックでは製造業向けのオープンプラットフォーム「FIELD system」を開発しています。 「FIELD system」 ではIoTにも力を入れ、産業用ロボットにもその技術が取り入れられています。
ファナックの本社は山梨県南都留郡忍野村。自然豊かなところに広大なロボット工場があります。ファナックのロボットを使用するにあたり、講習会を受講可能です。その講習会が開催されるのもファナック本社。周りには何も無いのでロボットの勉強に集中することができます。
ファナックの紹介動画がありましたので、参考にしてください。
安川電機は日本で初めて全電気式の産業用ロボットを開発したロボットメーカー。ロボット以外にもモーションコントローラーやサーボモーター、インバーターなどのメカトロニクス分野において多くの制御部品を製造していることでも有名です。
安川電機が全電気式の産業用ロボットを開発したのが1977年。実はそれまでは産業用ロボットと言えば油圧式でした。したがって、現在のような産業用ロボットの原点は「MOTOMAN(モートマン)」です。
安川電機の産業用ロボットには、前述したような自社開発のメカトロニクス技術が組み込まれています。その結果、MOTOMANの販売実績は自動車関連産業の市場を中心に50万台以上。
安川電機の産業用ロボットの主力商品としては
などに利用されている垂直多関節ロボットで、青い色のデザインが特徴的です。また、近年ではIoT分野の商品開発にも力を入れているので、今後のシェア拡大にも期待ができます。
安川電機の産業用ロボットの詳細については下記の動画をご覧ください。
KUKAは1898年にドイツのアウクスブルグで創業した産業ロボットメーカー。その後2016年に中国の総合家電メーカーに買収され、美的集団(マイディア・グループ)の傘下となりました。日本をはじめとする世界30カ国に販売拠点があります。
ドイツと言えば、やはり自動車産業が盛んというイメージがあります。実は、KUKAはダイムラー・ベンツ向けの産業用ロボットを製造し、関連技術の開発にも力を入れています。また、産業用ロボットだけではなく、半導体工場のクリーンルームなどの自動化を幅広く手掛けているメーカーです。
KUKAの産業用ロボットをテレビなどで見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。実は数年前にこちらのテレビCMが流れていました。記憶に新しいという方もおられるのではないでしょうか。
以上が世界の4強産業ロボットメーカーでした。では、引き続き日本国内の主要ロボットメーカーについても見ていきましょう。
世界の4強ではありませんが、日本国内にも多くの産業用ロボットメーカーが存在します。その中から、次の5つのメーカーについて紹介しましょう。
では、それぞれの特徴などを見ていきます。
川崎重工業は産業用ロボットメーカーですが、産業用ロボット以外にも下記のような様々な製品も製造しています。
産業用ロボットの分野では1968年から参入し、1969年には日本初の国産産業用ロボット「川崎ユニメート2000型」を開発。その後も産業用ロボット業界を牽引するメーカーの一つです。
2017年には前述のABBと共同で協働ロボットの開発・普及に注力しています。川崎重工業についての詳細については、下記の動画を参考にしてください。
DENSO WAVEはトヨタグループの産業用ロボットメーカーです。元々はトヨタの中にある一つの部署が独立し、今ではプラグ、インジェクター、カーナビ、QRコード、ハンディターミナルなど多くの自動車部品を製造している部品メーカー。その中の一つに産業用ロボットがあります。
DENSO WAVEの産業用ロボットは自動車業界のみならず、下記のような様々な分野で利用されています。
DENSO WAVEで製造・販売している産業用ロボットの種類は以下のものです。
DENSO WAVEの産業用ロボットに関するイメージは下の動画を参考にしてください。
三菱電機と言えば、総合的な電気機器メーカーのイメージです。冷蔵庫や空調機器をはじめとした民生事業だけでなく、FA業界でも世界トップシェア。そして、産業用ロボットの分野でも以下の製品を製造・販売しています。
また、三菱電機の産業用ロボットは以下のような業界で利用されています。
近年では、協働ロボットにも力を入れています。その様子を動画でご確認ください。
不二越は産業用ロボット以外にも以下のような様々な商品を製造・販売中です。
「NACHI」ブランドとして販売されている不二越の産業用ロボットは、特に溶接や塗装などの分野で利用されています。不二越の産業用ロボットについては、こちらの動画を見ていただくと導入イメージもできるのではないでしょうか。
エプソンと言えば何をイメージされるでしょうか?最も有名なのはプリンターやパソコンかもしれません。その他にもスマートグラスや腕時計なども製造販売をしている企業です。
実は、エプソンの産業用ロボットは元々社内で腕時計を組み立てるために製造されたものでした。現在は、下記2種類の産業用ロボットを販売しています。
エプソンのロボットのイメージは下記の動画をご覧頂けるとよく分かるので、是非御覧ください。
今回は産業用ロボットの世界4強メーカーと国内の主要メーカー5社について詳しく解説しました。具体的に紹介したのは以下のメーカーです。
メーカーそれぞれに特徴があることも良くわかって頂けたのではないでしょうか。産業用ロボットのメーカーは今回紹介した以外にもあるので、工場自動化プロジェクトの課題解決のご相談は是非製造DXドットコムまでお願いします。
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