ロボットビジョンセンサ活用のメリットと完全自動化の生産体制構築
- #ロボットビジョン
こんにちは!
産業用ロボットの情報を発信している製造DX.comです。[◎△◎]
日本は少子高齢化が進み、労働人口も減少し続けていますね。
企業側ではどのような対策をしているのでしょう?
企業はロボットなどを導入して省力化の努力をしています。
ワタシのような優秀なロボットを導入しないと!!
今、日本の産業が大きく変わろうとしています。あなたもその雰囲気を感じているのではないでしょうか。最も大きな問題は少子高齢化です。また、働き方改革、更に新型コロナ感染症による労働形態の変化で現状のままでは従業員の負担が増えるばかり。このままでは従業員が育つ前に離脱しかねません。
これらの問題を解決する方法としては、省力化ロボットを導入するのがおすすめです。
そこで本記事では省力化ロボットの特徴とメリットについて詳しく解説しました。省力化という言葉はよく耳にしていても、具体的にはどのようなことを指すのかわからないという場合もあるかと思います。そんなときには是非参考にしてください。
もくじ
省力化ロボットとは?
まずは省力化ロボットについて解説しましょう。省力化ロボットは製造業やサービス業の作業を減らす為のロボットということになります。
そもそも省力化というのが分かりづらいのですが・・・
では、省力化についてわかりやすく説明しましょう。次のようなイメージで、1から3に向かうに従い省力化が進むことになります。
つまり、省力化とはロボットやその他の機器を使用してできる限り自動で作業を行うということになります。省力化によって生産工程の効率を向上させ、生産性を上げることなどが可能です。省力化ロボットを導入した場合のメリットについては、後ほど詳しく記載します。
では、省力化にはどのような特徴があるのでしょうか。
省力化の特徴としては次の4つがあります!
上記の4つについて、もう少し具体的に解説していきましょう。
省力化とは、無駄な作業を無くすことです。そのためにロボットやその他の設備を使用し、作業効率を上げる必要があります。重要なのは、省力化においては人員削減が目標ではないという点です。省力化と人員削減は同じような意味合いと捉えている方も多いかもしれませんが、実際はそうではありません。
省力化は人員削減ではなく、1人当たりの作業量を減らすことが目標となります。その為には極力無駄な作業を無くして作業効率を上げなければなりません。
ロボットを導入して省力化を行うことで、作業者への負担が小さくなることが期待できます。よって、作業員にとっては働きやすい職場となり、良い循環が生まれるでしょう。
省人化は省力化によって人員削減することが目標となります。省力化の目標は人員削減ではありませんでしたが、省人化は人員削減を行うものです。その為には、以下の2点を行わなければなりません。
省力化ロボットなどによって上記の2点を実施し、業務の効率化を行うことが省人化につながります。
自動化は人手作業をロボットや機械に置き換えることです。
自動化には人の手が介在する半自動化と、人の手が介在しない完全自動化があります。最終的に自動化が目指すところは、ロボットを使用して完全自動化することです。ただし、作業によっては自動化できない工程も多々あるので、簡単なことではありません。
製造業ではその日やシーズンによって生産台数が増減することがよくあります。昨今は多品種化していることもあり、その状況は顕著ではないでしょうか。そのような生産状況に合わせて臨機応変に対応するのが少人化です。
たとえば、通常は2人で作業している工程を思い浮かべてください。生産台数がいつもの2倍必要となりました。その時、2人で作業しているところを単純に2倍の4人にすれば良いのでしょうか。
実際は2人の工程を4人で作業することはできない場合もあります。したがって、4人の作業員を配置しても、その内の1人または2人は仕事が無いという状態になります。
また、生産台数が減った場合についても考えてみてください。単純に作業員を減らすことで対応できる場合ばかりではありません。
したがって、生産に合わせて臨機応変に対応し、一人あたりの生産性を維持することが重要となります。ちなみに、「少人化」「省人化」はトヨタ生産方式から生まれた用語です。
では、続いて省力化ロボットのメリットについて解説しましょう。
省力化ロボットを導入することによって、多くのメリットが得られます。今回はその中から主なメリットについて、次の5つを紹介しましょう。
それでは、それぞれについて詳しく解説していきます。
ロボットを導入する最も大きな目的は「省人化・省力化」ではないでしょうか。他にもメリットはありますが、全ては「省人化・省力化」に繋がっているものと考えます。
省人化・省力化を必要としているのは製造業界だけではありません。現在、日本は少子高齢化によって深刻な人手不足に陥っています。
経済産業省によると、94%の企業が「人材確保に課題がある」と答えているほど。さらに、その3割はビジネスにも影響が出ているとの回答でした。それほど日本の人手不足は深刻な状況ということです。
経済産業省では省人化・省力化の手段としてDX化を推進しています。製造業のDX化については別記事にて詳しく解説しているので、下記リンク記事を参考にしてください。
>>製造業のDX化!ITを手段にして「変革」する手順!
省力化ロボットを導入し省人化・省力化が実現すれば、労働力の確保にもつながります。優秀な人材を確保するのが難しい今、ロボットによって必要な人材自体を減らすという動きが高まっていることは間違いありません。
また、省力化ロボットの導入は人手不足だけでなく、他にもメリットがあります。
省力化ロボットを導入することで、生産性を向上するというメリットもあります。
ロボットの最大の特長は24時間稼働し続けることができるという点。また、産業用ロボットの場合は家庭用のお掃除ロボットのような充電式ではありません。したがって、メンテナンスなどを除けば基本的に365日稼働できます。
また、省力化ロボットの種類は多種多様。重量物の搬送や小さな部品の組み立てなど、多くの作業をロボットに置き換えることが可能です。ロボットの種類については、別記事で詳しく解説していますので、下記リンク記事を参考にしてください。
>>産業用ロボットは6種類!それぞれの特徴と導入事例も紹介!
また、「きつい」「汚い」「危険」など3Kと言われる作業についてもロボットは文句も言わずに安全を確保して働いてくれます。つまり、人の作業が難しい箇所でも効率の良い作業が可能です。
これらの点により、省人化ロボットの導入は生産性の向上というメリットが得られます。
省人化ロボットの導入は、コスト削減という大きなメリットが得られます。
ロボットの導入には多くの初期費用がかかるというイメージを持たれているのではないでしょうか。実際、多くの費用がかかるのは事実です。しかし、実はそれ以上に他の費用を削減できるので、トータル的にはコストダウンが可能となります。
ロボットを導入するには、ロボット本体の料金の他にも周辺機器が必要です。したがって、システム全体の設計費用や製造費用、さらにシステム立ち上げにかかる費用も必要となります。したがって、初期投資としてはかなり大きな金額となるでしょう。
しかし、前述した通り作業員を減らすことができ、更に生産性の向上も可能となるので、人件費を削減できます。
ロボットはプログラミングされた通りにしか動くことができません。ティーチングによって記憶した位置へ移動するのが仕事です。しかも、サーボモーターを使用しているので、人間と異なりかなり精度の高い動きとなります。
精度が高く、再現性も高いことから、品質のばらつきは皆無。つまり、品質の向上と安定というメリットが得られます。
残念ながら人は全く同じ作業を長時間繰り返すことは不可能です。疲労は蓄積し、集中力を欠くことになり、作業効率も下がることになるでしょう。しかし、省人化ロボットの場合は何時間働き続けても、高い精度での仕事が可能です。
また、安全面においても省人化ロボットは効果を発揮します。人が介在しないので、労働災害が発生する確率も減るでしょう。人が怪我をしないということも会社が安定的に稼働できる大きなメリットではないでしょうか。
省人化ロボットは単純に製品を製造するためのものではありません。作った製品の検査を行うことも可能です。
これまでの検査工程は自動化しても精度が悪く、省人化ロボットがなかなか導入できませんでした。しかし、近年はAI技術や画像処理技術の向上などもあり、検査の精度が格段に向上しています。
よって、省人化ロボットを導入することで、不具合発見率は向上しているケースが多くなりました。したがって、検査工程への導入もメリットがあると言えます。
ただし、省人化ロボット導入後に発生するシステム側の不具合もあるので、導入時にはよく検討しなければなりません。たとえば、省人化ロボットを導入することで以前よりも検査工程に時間がかかるというケース。その場合は真の原因を究明して対策を行う必要があるでしょう。
本記事では省人化ロボットの特徴や省人化ロボットを導入した場合のメリットについて詳しく解説しました。もう一度記事を振り返ってみましょう。
省人化は人による作業をロボットなどを用いて完全自動化するものです。そして、省人化ロボットを導入することで、以下のような5つのメリットが得られます。
製造業界だけでなく、医療業界や飲食業界、物流業界でも省人化ロボットの導入は増えてきています。これを機会にロボットの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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