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こんにちは!
産業用ロボットの情報を発信している製造DX.comです。[◎△◎]
アフターコロナ、ウィズコロナ・・・
どちらにしろ、サプライチェーンが混乱してる感じですよね。
確かにコロナによってサプライチェーンマネジメントは岐路に立たされている状況です。
2021年現在、サプライチェーンはコロナによって重要なチェーン部分が切れてしまっている状態と言っても過言ではありません。海外に依存した結果、海外工場の閉鎖・ロックダウンや港の閉鎖によって部品が入ってこない状況です。特に顕著なのが半導体。現在、日本の製造業界は半導体不足によって混乱している状況が長く続いています。
このような状況の中、サプライチェーンマネジメントにおいて多くの課題が見えてきました。(サプライチェーンマネジメントについての詳細は、下記の記事を参考にしてください。)
そこで、本記事ではコロナにおけるサプライチェーンマネジメントの課題について改めて考えてみたいと思います。どのような課題があり、今後どのように課題を解決していくべきなのかということについて一緒に考えてみましょう。
今あるサプライチェーンの課題に向き合えば、きっと日本の製造業界においても明るい未来が待ち受けているに違いありません。
もくじ
コロナにおけるサプライチェーンマネジメントの課題
大きな課題としては次の4点です。
それでは、もう少し詳しく見ていきましょう。
世界的にパンデミックとなり、急激に需要が高まったものがある一方、急激に需要が減少したというものもあります。このような需要の極端な変化は通常では予測できないことなので、社会的な混乱を招きました。
中でも需要が高まったのは、次のようなジャンルです。
緊急事態宣言などによって、一定期間の巣ごもりを余儀なくされました。その時の消費行動として、上記のジャンルで極端に需要が高まったことは容易に想像できるのではないでしょうか。特にマスク不足に悩まされたことは記憶に新しいでしょう。
また、学校のオンライン授業だけでなく、仕事も自宅でのリモートワークとなりました。リモートワークだけでなく、企業間での打ち合わせなどもリモートになったことで、電子機器の需要が急激に高まっています。
更に、買い物も自宅に居ながらインターネットでの通販を利用することで、運送業界では人手不足が申告な状況です。
一方、需要が極端に減少しのが、下記のようなジャンルになります。
出掛けることができないということで、外食や旅行は極端に減っています。また、それに伴いファッション関係も低迷しました。それだけではありません。常にマスクを着用することにより、化粧品の需要が極端に減少しています。
しかし、サプライチェーンマネジメントが最適に行われないことで、需要の変化に供給が追いつかないという現象が発生しました。
コロナが急速に広まった直後に問題となったのは、中国からの資材が入ってこないということです。最初にコロナの感染が拡大したのが中国。したがって、中国にある多くの企業・工場は閉鎖を迫られました。また、人手不足という状況にも陥ることになります。
更に、中国から日本国内への運搬ができないという事態になり、サプライチェーンの混乱を招きました。
このように、多くの資材を中国に依存していたことで、日本国内の企業は大きな痛手を負っています。サプライチェーンマネジメントとして、一つの地域に依存することがどれほど危険なことかということがよく分かる結果となりました。
コロナ禍でのサプライチェーンの混乱により、製品・資材の物流が上手く機能しなくなりました。パンデミックが物流業界に与えた影響は大きく、2021年12月現在では未だに解消されていない状況です。
ニュースでも「来夏まで混乱続くか アジア各地、コンテナ物流の正常化が見通せず」などと大きく取り上げられているように、コンテナの沖待ちという状況が続いています。アジアだけでなく、アメリカでも沖待ちの解消は大きな課題です。
根本的な原因は資材のリードタイムが延びていること。サプライチェーンマネジメントで把握できていない様々な要因によって、物流コスト増にも繋がっているという状況です。
コロナの感染が拡大する前までは、多くの企業が海外から資材を輸入していました。しかし、上記のようにサプライチェーンマネジメントの混乱を招くことになり、製造拠点の国内回帰が必要という考えに代わりつつあります。
2020年度には第1次補正予算で、生産拠点の『国内回帰』を促す補助金が制定されました。即ち、国レベルで国内回帰が必要という認識になっているということです。
いち早く国内回帰に取り組んだのがアイリスオーヤマでしょう。国内でのマスク不足に備え、国内の工場にマスク製造ラインを設けてマスクを製造しました。サプライチェーンマネジメントという点では、国内回帰だけでなく、調達先の移転・内製化も含めて柔軟に対応することが必要とされています。
よって、ウィズコロナ・アフターコロナのサプライチェーンマネジメントは生産拠点の国内回帰・内製化が重要なファクターです。
それでは、これらの課題を解決するためにはどのような方法が考えられるでしょうか。
コロナにおけるサプライチェーンマネジメント
5つの課題解決方法
コロナ禍におけるサプライチェーンマネジメントの課題を解決する方法としては、次の5つの方法が考えられます。
それでは、それぞれについて詳しく解説していきましょう。
サプライチェーンマネジメントで最も重要となるのが情報伝達です。そして、いかに速く横方向の情報伝達ができるかというのが鍵となります。
サプライチェーンマネジメントでは物流の流れと情報の流れは逆方向。つまり、マーケットの情報は社内、サプライヤーへ伝達することになりますが、その情報伝達が遅いことが大きな課題でした。特に、海外のサプライヤーからの情報伝達にはどうしても時間がかかります。
たとえば海外サプライヤーが突然の工場閉鎖によって情報が遅延する。コロナ禍においてはこのようなことが多く見受けられました。多くの企業では、自社の各工程がバラバラに存在し、全ての情報を把握することが難しいという状況でした。しかも、各工場が地域に偏っている場合も多く、地域的な問題によって情報伝達が遅れる場合もあります。
したがって、情報伝達速度を早めることが重要。世界各国の予定と実績を即座に把握できるように可視化しなければなりません。サプライチェーンマネジメントによって可視化することで、迅速な意思決定を阻害している情報伝達の遅延を無くすことができます。
つまり、グローバル化した製品情報や製品ごとに分断されたオペレーションデータを一箇所に集めるサプライチェーンマネジメントこそが改題解決の方法です。しかし、横方向の情報伝達以外にも重要なことがあります。それは縦方向の連携です。
情報伝達スピードが重要ということについては前述した通りです。先程は横方向の情報伝達について述べましたが、縦方向の情報伝達も重要となります。つまり、製造現場での作業の実績や変動を即座にデータ化して返すことで、経営側が使用するデータとリンクさせるということです。
コロナ禍の製造現場において、資材の欠品が大きな課題となりました。資材の欠品によって物が作れないという場合、現場の意思決定だけでなく経営的な観点での判断が必要となります。
その時に製造現場での実績のデータと経営が使うデータをリンクさせることで可視化でき、素早い意思決定が可能です。コロナ禍にけるサプライチェーンマネジメントでは、予想外のできごとが起こりチェーンが分断されてしまったという印象を受けました。そのようなことに対応すべく、データの可視化を行う必要があります。
コロナ前のサプライチェーンマネジメントでは、過去の実績を元に中長期での需要予測をしている企業が多くありました。しかし、中長期での需要予測では、現場で起こった変動が上流に遡るにつれて影響が大きくなるという欠点があります。
その課題対策として重要なのが、需要補充型在庫補充モデルです。
中長期での予測ではなく需要補充型在庫補充モデルを導入することで、得意先の実需要に基づいた動的な在庫補充が可能となります。その為には短期での実需要による在庫の消費状況を元に、在庫配置と補充量を動的に見直さなければなりません。動的に在庫の補充をすることで、在庫の過不足を極小化できるというメリットがあります。
したがって、ウィズコロナ・アフターコロナにおけるサプライチェーンマネジメントでは需要補充型在庫補充モデルの導入をおすすめします。
サプライチェーンマネジメントでは物流も含めて管理する必要があります。しかし、多くの企業では自社で物流まで完結しているという場合は非常に少ないのが現状です。そして、コロナ禍での大きな課題の一つとして、物流の最適化があります。
前述した通り、コロナ禍においては物流においても下記のような多くの混乱が発生しました。
これらの課題を解決するためには、多くの物流業者が加盟しているビジネスネットワークを活用した輸送の最適化を行う必要があります。物流におけるビジネスネットワークを構築することで、通常の輸送手段が取れない場合には別の事業者を利用することも可能。結果的に配送の可視化・最適化が可能となります。
たとえば、アメリカにおいては「Uber Freight」というサービスがあります。これはUber Eatsのように、依頼時に最適な輸送業者を探して依頼するというシステムです。
日本国内ではまだこのようなサービスは実現していませんが、今後のサプライチェーンマネジメントにおける課題解決には不可欠となるでしょう。
コロナ禍のサプライチェーンマネジメントでは、資材の調達が困難という課題に直面することになりました。しかし、この課題に対しては資材購買における可視化と効率化によって解決することができます。
そのためには、大規模なサプライヤーを繋ぐネットワークを構築しなければなりません。前述した物流のネットワークと同様にサプライヤーとバイヤーをネットワークによって繋ぐことができれば、サプライヤーの可視化が可能となります。
コロナ前は、あるサプライヤーと中長期での契約を締結することで安定的な供給が可能でした。しかし、今後コロナ禍と同様に突然供給ができなくなる可能性も考えられます。その時に、代替のサプライヤーを探すこともできれば、大きな問題とはなりません。
また、ネットワークを構築することで、サプライヤー毎のリスク分析も可能となります。結果的に資材調達に関するリスク低減が可能です。
本記事ではコロナにおけるサプライチェーンマネジメントの課題について解説しました。もう一度記事を振り返ってみましょう。
コロナ禍において、サプライチェーンでは多くの課題が露呈しました。主な課題としては下記の4点です。
そして、これらの課題を解決するには、下記のような対策を取る必要があります。
製造業界ではサプライチェーンマネジメントの導入が重要です。ウィズコロナ・アフターコロナにおいては、コロナ禍のような混乱が二度と発生しないように対策を行っていかなければなりません。そのうえで、工場の自動化は必須となります。今後は常に変化に対応すべく、DX化も推進していくことをおすすめします。
DX化については、下記の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
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