PLCとは?ロボット制御・機械設備制御にはかかせないアイテム
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こんにちは!
産業用ロボットの情報を発信している製造DX.comです。[◎△◎]
ものづくりの未来に向けて、今からできることって何でしょう?
今できることと言えば、スマートファクトリーですね!
製造工場にIoTやAIの技術を取り入れることで未来のものづくりに繋ぐことができます。
そこで今回は、国内のスマートファクトリー事例について紹介しましょう。スマートファクトリーとは何かということについては下記の記事で詳しく解説しています。確認も含めて記事を御覧ください。
経済産業省もスマートファクトリーロードマップを掲げ、国内の製造業界全体でスマートファクトリー化を進めようとしています。製造工場をスマートファクトリー化することで、製造工程の見える化が実現。その結果、製造工程全体の効率化が可能となり、業績に良い影響を与えることになるでしょう。
もくじ
国内スマートファクトリー事例
今回、事例として紹介する国内のスマートファクトリーは以下の5社です。
また、その他にもダイキン工業・デンソー・TOTOについては、下記の記事内で具体的な事例として紹介しているので併せて参考にしてください。
それでは、上記の5つの事例について詳しく紹介していきましょう。
株式会社ダイセルは下記のような多くの分野にまたがって様々な製品を製造している企業です。
株式会社ダイセルはダイセル式生産革新手法ということで、「製造」「販売」「物流」プロセスの情報を一元化するサプライチェーンを構築されています。
具体的な手法としては、次の4つの段階に分けて取り組まれました。
上記の段階を経て得た独自のノウハウがビッグデータです。そして、そのビッグデータをAIによって解析することで以下のような効果を得ています。
ダイセル式生産革新手法がビジネスモデル特許として資産家されていることも素晴らしい取り組みと言えます。しかし、それ以上に国内で「ダイセル式革新手法」として多くの企業で取り組まれていることも他には類を見ない功績ではないでしょうか。
久野金属工業は従業員が360名の愛知県にある企業です。業務内容は自動車部品などの金型加工がメインですが、金型加工だけではなく下記の工程を一貫して対応しています。
久野金属工業では、製造工程の自動化を行うのを目的に積極的にICT(情報通信技術)を活用しています。ICTを活用することで、省力化・省人化が可能となりました。
しかし、久野金属工業が目指したのは省力化・省人化だけではありませんでした。それは、経験や勘、コツといった職人技に依存することなく製造ができるようになること。結果として属人的な作業は減り、コストダウンが可能になりました。
久野金属工業の取り組みでは、
を併用するクラウドサービス「IoT GO」を開発されています。特に、モバイル端末を活用した生産工程改善などは画期的なシステムです。
旭鉄工株式会社はトヨタ自動車の一次下請けとして、下記のような様々な部品を製造しています。
旭鉄工株式会社のスマートファクトリー化は他社とは異なる点がありました。IoTを導入することで生産性を高めるというのは他社と同様です。異なるのはそのプロセス。
通常、IoTのシステムを導入するには大きな導入費用が必要となります。しかし、旭鉄工株式会社はその導入費用を大幅に削減することに成功しています。その理由は、既に出来上がったシステムを導入するのではなく、社員が独自のシステムを作り出したからです。
しかも、秋葉原でセンサーなどの機器を購入して設計から製造まで行ったというから驚きではないでしょうか。現在はその独自のノウハウを元にコンサルティング会社「i Smart Technologies」を設立されています。
旭鉄工株式会社のスマートファクトリー化ではどのような効果が得られたのでしょうか。具体的に数値で表すと下記の通りです。
旭鉄工株式会社では、各工程に必要な時間やトラブル内容を正しく把握することから仕組み作りを始められました。更に、現在はカーボンニュートラル対応にも積極的に取り組まれています。ぜひスマートファクトリー化の参考にしてはいかがでしょうか。
武州工業株式会社はパイプ加工製品の製造を手掛ける企業です。前述した旭鉄工の場合は出来る限り費用を掛けないような工夫をされていました。武州工業のスマートファクトリーも違った手法で費用を抑えた取り組みをされています。
その方法とは、スマートフォンとスマートフォン用のアプリを使用してIoTを導入するというものです。既存の設備はそのまま、スマートフォンを使えばアプリでデータを監視することができます。
武州工業で利用されたのは「生産性見え太君」というスマートフォンアプリ。
「生産性見えた君」はスマートフォンに内蔵されている加速度センサを利用して、完全配線レスでデータを収集することができるというものです。
完全配線レスという部分も大きなメリットと言えますが、今の状態を一目でわかるようにグラフ化が可能な点も素晴らしい点です。
株式会社土屋合成は幅広い事業領域の成形部品を製造する企業です。下記は事業内容のほんの一部になります。
土屋合成がこのように多岐にわたる事業展開を続けられるのは、スマートファクトリーによって効率化できているからでしょう。現在では365日24時間の自動生産を行っています。
土屋合成では、海外に仕事が流れることを懸念していち早く工場の自動化に取り組んだということです。そして、10年以上前からタブレットで工場内の稼働状況を把握できるシステムを構築し、見える化を実現されています。
更に、ロボットによる自動化にも積極的です。現在では成形後の取り出しから箱詰めまでの工程をロボットによって行っています。今後は更に業績を伸ばすべく、職人のノウハウ数値化に取り組んでいるということです。
ここまで、国内5社の事例を紹介しましたが、スマートファクトリーによってどのようなメリットがあるのかまとめておきましょう。
国内のスマートファクトリー事例より、以下のような3つのメリットがあることがわかりました。
上記の事例から、多くの企業がスマートファクトリー化によって「見える化」ができていることがわかります。カメラやセンサ、スマートフォンの加速度センサなどを利用することによって、工場設備の状況をリアルタイムで把握することができます。
設備の状況を数値データとして把握し、AIによる解析やグラフ化などによって誰でも簡単に状況判断が可能です。
また、日本の製造業では今でも職人技で成り立っている部分があります。しかし、現在は職人のノウハウを継承することが難しい時代。上記のように、職人のノウハウも数値データ化して蓄積することで、属人的な部分を排除することができます。
スマートファクトリーは製造だけを改善することではありません。特に国内においては物流の改善が重要となります。自動倉庫や自動搬送、ピッキングロボットなどを導入することで更に効率的に業務を遂行することが可能です。物流のロボット導入に関しては別の記事でも取り上げていますので、下記の記事も参考にしてください。
>>ロボット自動化が物流にもたらす3つの効果!人件費削減だけじゃない!
本記事では、国内スマートファクトリーの事例について詳しく解説しました。紹介したのは下記の5社です。
国内のスマートファクトリー事例では、経費の削減や業績向上など多くのメリットが報告されています。その元となる具体的なメリットとしては次の3点です。
今後の製造業においてはスマートファクトリー化が推進されています。スマートファクトリー化を行うことで業務の効率化を図り、業績を向上させましょう。
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