2021年のロボット業界のトレンドは〇〇!自動化するなら今がオススメ?
- #スマートファクトリー
こんにちは!
産業用ロボットの情報を発信している製造DX.comです。[◎△◎]
今やセキュリティ対策は、個人がやって当たり前って言われるじゃないですか。でも、結構難しい問題ですよね。
確かに、セキュリティ問題は難しいですね。工場の場合は更に難しいですよ。
昨今は誰でもインターネットに接続できるようになり、個人レベルでのセキュリティ対策が求められます。それは工場でも同じ。しかも、工場の場合は個人レベルのセキュリティ問題よりも複雑な機器や重要な情報が多く、その比ではありません。
そこで本記事では、工場のセキュリティに関する下記3点について解説しました。
セキュリティ対策はキリがありませんが、できる限りのことはやっておきたいものです。是非、記事を最後までご覧になり、工場内で起こり得るセキュリティ問題を解決しましょう。
もくじ
まず、工場が抱えるセキュリティ問題について考えてみましょう。
工場内で考えられるセキュリティ問題として主に考えられるのは次のような問題です。
上記は大きく「物理的な盗難」と「サイバー攻撃」に分けることができます。それぞれについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
外部侵入や不正持ち出しに関しては基本的には物理的な窃盗です。被害の大きさは窃盗の対象物によって異なりますが、物理的に物が無くなるので被害内容がわかりやすいという特徴があります。
被害内容がわかりやすいので、その後の対処方法も比較的わかりやすいでしょう。
外部侵入に対するセキュリティ対策としては、最も簡単かつ有効的な手段となるのが監視カメラの設置です。工場に監視カメラを設置することで防犯だけではなく生産性の向上にもつながるので設置をおすすめします。
工場の監視カメラ活用事例については、下記の記事を参考にしてください。
また、データの持ち出しなどにの被害についても、監視カメラが有効でしょう。ファイル操作などの記録が残っている可能性も高いので、ある程度の対策が可能です。
一方、その他は広い意味でのサイバー攻撃となります。
近年はデジタル化・ペーパーレス化が進み、図面や資料などは全てパソコンやサーバーの中にデジタルデータとして格納されています。つまり、目には見えない情報資産です。情報資産は目に見えないことで分かり辛い反面、資産価値が高いという特徴があります。
つまり、サイバー攻撃による被害は分かり辛いだけでなく、被害を受けた時の被害額が大きくなるというリスクに晒されています。
問題はそれだけではありません。
しかも、サイバー攻撃というセキュリティ問題は手口が巧妙化し続けています。したがって、最も大きな問題はセキュリティ対策が難しいという点です。
工場へのサイバー攻撃はどうしてセキュリティ対策が難しいのでしょう?
サイバーセキュリティということ自体が難しいものだということは肌感覚的にわかっている方も多いでしょう。しかし、それに輪をかけて難しいのが工場におけるセキュリティ対策です。
工場におけるセキュリティ対策が難しい理由として考えられるのは次の5点。
それぞれについて、もう少し詳しく解説してきましょう。
工場のデジタル化に伴い、センサーやロボットなど多くのIoT機器を使用するようになりました。しかし、残念ながら多くのIoT機器にはセキュリティ機能が搭載されていません。
工場内で最も数が多いのが小型センサーです。最近の小型センサーにはネットワーク機能がありIoT機器として使用できますが、セキュリティは甘いと言わざるを得ません。
なぜなら、IoT機器を介したサイバー攻撃を受ける可能性があるからです。したがって、IoT機器ではなく接続しているネットワーク側でセキュリティ対策を行う必要があります。
工場がスマートファクトリー化されることで、工場単体ではなく
など他のネットワークと接続されていることが多いでしょう。海外の工場とつながっている場合も少なくありません。
特に他社工場などのIoT機器とネットワーク上でつながっている場合には、前述したようにIoT機器を介してサイバー攻撃を受ける可能性があります。
しかし、実際は自社以外のところまでセキュリティ対策を行うのは難しいでしょう。これは工場のセキュリティが抱える大きな問題です。
他社を巻き込んだセキュリティの問題となると、信用に関わります。今後の取引きや売り上げにも大きく関わるかもしれません。そのようなことが起こらないようにできる限りの対策を行う必要があります。
生産工場では品質向上や商品の改良や品種の変更などにより、
ということが頻繁に発生するでしょう。近年は多品種少量生産が当たり前になっているだけでなく、頻繁に新商品が開発されています。新商品の製造には何らかの製造ラインの変更が発生することはしかたがないことでしょう。
しかし、その度に今まで行っていたセキュリティ対策にも変更を加えなければなりません。工場設備が変わる度にセキュリティシステムの変更を行うのは手間が掛かります。
また、工場におけるセキュリティ対策にはテストも必要となりますが、テストを行うことも難しい状況です。
セキュリティ対策のテストを行うには、実際のシステムを使わなければなりません。しかし、実際のシステムが生産中であればテストを行うことが出来ない状況です。
セキュリティ対策のテストを行わなければならないのにテストの環境が無いというのは大きなデメリット。時間的な余裕がある場合には問題にはなりませんが、緊急を要することの方が多いでしょう。
対策として考えられるのはデジタルツインです。近い将来はデジタルツインによってテスト環境を作り出せるようになると考えられます。
デジタルツインに関しては『メタバースがもたらす製造業への影響!AR・VRとの違いは?』の記事を御覧ください。
工場でのセキュリティ対策を行う際にはテスト環境が必要ということでしたが、十分なテストを行わずにセキュリティ対策を実装してしまった場合はどうなるでしょうか。
実は、セキュリティシステムは工場内の既存システムにも多大な影響を与えることがあります。たとえば、セキュリティを強化した為に、既存システムの一部が機能しなくなってしまうということも少なくありません。
したがって、実際にセキュリティ対策を行う場合には、他に不具合が無いように努めるべきです。出来る限りのテストを行うことをおすすめします。
上記を踏まえて、工場におけるセキュリティ対策の手順について解説しましょう。
工場における一般的なセキュリティ対策の手順は以下の4つのステップです。
それでは、順に見ていきましょう。
セキュリティ対策で最初に段階が現状把握です。どのように進めるべきか考えてみましょう。
現状把握として行わなければならないのは、脆弱な箇所を探すことです。まずは下記のようなセキュリティルールを見直してください。
そのうえで現状のセキュリティ対策として不十分な点を確認していきます。適切なセキュリティ対策についても、再度確認しておかなければなりません。
しかし、これからセキュリティルールを作るという場合も考えられます。そのようなときには、まずはどのようなセキュリティルールが必要かということを検討するところから始めましょう。
また、セキュリティルールについてはルールを作るだけでは不十分。しっかりとルールを守らなければなりません。したがって、セキュリティルールがどのように運用されているかという点も踏まえて現状を把握する必要があります。
続いてリスク分析です。工場のセキュリティ対策を行ううえで、肝となる部分がリスク分析でしょう。
しかし、リスク分析は下記のような理由から難しいものという認識があるかもしれません。
特にいくつものリスク分析手法があり、どの手法を使用すれば良いのかという点がネックになります。どの手法を用いるにしても、重要なことは保護すべき資産を把握することです。
したがって、工場におけるセキュリティ対策の場合は、資産ベースでのリスク分析をおすすめします。
工場における資産とは、たとえば下記のようなものです。
それぞれの資産に対して、重要度・脅威・脆弱性を評価指標として詳細なリスク分析を行ってください。
リスク分析を終えた時点でセキュリティルールの作成に取り掛かりましょう。セキュリティルールを策定するうえで最も重要なことは次の2点です。
特に、工場内の情報資産を保護するという点では、すべての社員の情報リテラシーを育成する必要があります。情報漏洩などのセキュリティ被害は意識の低い社員が引き起こすケースが多いので、ルール策定の時点で注意しなければなりません。
この点に関しては、セキュリティルールのメリットとルールを守らなかった場合のリスクを具体的な例を挙げて理解してもらうのが良いでしょう。
セキュリティルールの具体的な例としては、下記のような場合の申請書提出などです。
リスク分析から考えられる全てのことを網羅しておく必要があります。
ただし、現場での混乱や作業負担が増え過ぎないようなルール作りを心掛けなければなりません。モチベーションが下がり、更に製造コスト上昇に繋がるようなルールでは意味がないので気を付けましょう。
工場のセキュリティ対策で最も重要なことは、策定したセキュリティルールに社員全員で取り組むということです。
ルールを策定したら、運用ルールに従って取り組まなければなりません。ルールを作れば工場が守られるわけではないので、その点を改めて認識する必要があるでしょう。
また、策定したセキュリティルールが完璧というわけではありません。時代の流れに合わせて変化することも必要です。
セキュリティルールは作ることよりも運営していくことが大事なんですね!
本記事では、工場が抱えるセキュリティ問題について解説しました。もう一度記事を振り返ってみましょう。
工場におけるセキュリティという点では、物理的な盗難だけでなくサイバーセキュリティが挙げられます。記事内では特にサイバーセキュリティについて詳しく解説しました。
近年は工場のデジタル化が進み、重要なデータが全てパソコンやハードディスクなどに保存されている状態です。サイバー攻撃による被害を防ぐことは極めて重要となります。
しかし、工場のサイバーセキュリティは通常のサイバーセキュリティよりも難しい問題。特に異なるのが下記のような点でした。
したがって、通常のサイバーセキュリティに加え、上記のセキュリティ対策も行わなければなりません。
セキュリティ対策の手順は以下の4ステップです。
ただし、重要なことはセキュリティルールを作ることではありません。社員全員がルールを把握し、運用していくことが重要です。
セキュリティルールを運用し、工場資産を守りましょう。
自動化を行うにあたって知っておくべき事項をまとめた「工場自動化ガイド」を作成しました。これから自動化を行っていきたいと考えている企業様は是非参考にしてみてください。
https://spesill-local.studio.site
インターネット接続せず、セキュアに生成AI活用ができる環境を提供します。具体的には、ローカルLLMを使用して、専用アプリを50万円~提供します。買い切りになるのでランニングコストはかかりません。
DifyやMicrosoft CopilotなどのノーコードAIツールの活用方法がわからない、社内に導入したけど使用している社員が少ない、生成AIを活用した新事業を立ち上げたい、という企業様を徹底的にサポートします!
お気軽にお問い合わせください。
Word、Excelと親和性が高く、高度な文章生成、図表から文字・文字から図表の生成ができ、ナレッジ検索ができるAIアシスタントツールです。
専門文書の作成や社内外からのお問い合わせ対応などに課題を感じている、人手不足で業務が逼迫している、埋もれている有益なデータが大量にあるなどナレッジマネジメントのお悩みがあれば是非お気軽にお問い合わせください。
製造DX.comを運営する株式会社ファースト・オートメーションは製造業特化の生成AI活用支援会社です。製造DX.com内で研究成果の一部を投稿しています。また、製造業のデスクワークをAIで簡単にする「SPESILL(スぺシル)」を開発提供しており、特に反響をいただいております。ぜひご活用ください!
厳選した記事を定期配信
キャンペーン情報などをいち早く確認