製造業のDX化!ITを手段にして「変革」する手順!
- #DX
こんにちは!
産業用ロボットの情報を発信している製造DX.comです。[◎△◎]
世の中はICTの時代!
色んなところでICTが活用されるようになってきましたね。
確かにそうですね。
特に新型コロナ感染拡大以降は急激にICTが活用されるようになってきました。
現在では製造業やサービス業、教育現場、医療現場等でICTが活用されていて、今ではICTという言葉を聞かない日はないほどです。
しかし、実際はICTと聞いてもふんわりとしたイメージしかわからないという人も多いのではないでしょうか。また、ICTとITやIoTとの違いがわからずに困ったという経験もあるかもしれません。
そこで、本記事では主に下記の3点について詳しく解説しました。
ICTは政府主導の元、今後ますます多くの分野で活用されることが期待されています。そして、この記事を読むことで、あなたもICTの大きな可能性に気付くかもしれません。今後の製造業でICTがどのように活用できるかという点に着目しつつ読んで頂ければ幸いです。
もくじ
ICTとは「Information and Communication Technology」の略称です。日本語に訳す場合は情報通信技術となります。つまり、インターネットなどを利用した通信技術の中でも、よりコミュニケーションに特化した技術のことです。
内閣府ではSociety 5.0の実現のためにICTの技術を活用することを提唱されています。Society 5.0とは未来社会。下記の狩猟社会を1.0とし、下記のような産業の進化を表すものです。
では、具体的に製造業におけるICTとはどのようなものでしょうか。
製造現場を含んだ現実世界のあらゆる情報を取得し、その情報を元にデジタル空間で実現。さらにその情報をAIなどを活用して分析し、現実世界にフィードバックするというものです。その一連の流れがICTと言えるでしょう。
そして、人類が思い描いていたような未来の製造業を実現するためにICTを活用します。
ICTについては理解できましたが・・・
ITやIoTも似たようなものでしょう?何が違うの?
ICTとITやIoTは良く似ているので混同しがちですが、どのような点が異なるのでしょうか。
IT・IoTはそれぞれ
の略されたものです。実は、製造業におけるICTは情報も物も扱います。つまり、ITとIoTはICTの中に含まれていると考えればわかりやすいでしょう。ICTの中の一つのパーツがITであり、IoTです。
ITは1995年にWindows95が発売されたことによってインターネットが広く利用されるようになったことを受け、大きく発展することになります。さらに90年代後半にはIT革命によって、誰でも簡単にインターネットに接続できるようになりました。
また、インターネットとIT技術の融合により、様々なビジネスやサービスが生まれてきたことも記憶に新しいでしょう。
さらにスマートスピーカーや家電製品をインターネットと接続することができるようになり、一般市場にもIoT機器が普及してきました。
製造業においては、生産ラインに設置されたセンサーの情報や画像情報などをインターネットを通じて取り込みます。IoT機器からの入力情報を元に、AIなどを活用して解析。そのデータに基づいてロボットやモーターなどへ最適な指令を出して生産を行っています。
IoTについては『製造業のIoTソリューション事例』の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
このように、IoT機器が普及することで、現実世界の様々な情報をデジタル空間上にコピーすることが可能となります。IoT機器が普及することで、今までにはなかった新たな価値が作り出され続けているのが現状です。
たとえばUberの配車と顧客をつなぐサービスなどはその代表的なものでしょう。Uberのアプリではドライバーの情報と利用者の情報を現実世界から取り出し、デジタル空間にコピーします。さらに、デジタル空間ではAI技術などを活用して最適な配車を実現するというシステムです。
製造業においても、既にUberと同じようなICTのシステムを利用している企業は多々あります。
ICTって便利ですね。
我々が考えているよりも多くのメリットがありそう!
製造業において、ICTを活用することで多くのメリットが期待されています。たとえば、下記の様なものです。
ICTをうまく活用することで上記のようなメリットが得られ、結果として製造業のビジネスを加速できます。それでは、もう少し具体的に解説していきましょう。
ICTを活用することで、製造ラインの自動化が可能となります。自動化によって、従業員の作業量や業務量の軽減が可能。結果として、従業員のストレス緩和につながります。
たとえば、ロボットによる組み立て作業や検査などによって、スマートファクトリー化をすることも一種のICT活用です。スマートファクトリー化することで、さらに多くのメリットが得られます。もちろん、作業の軽減は可能ですが、見える化による生産性の向上も可能です。
国内スマートファクトリーの具体的事例については、下記の記事も参考にしてください。
また、様々なデータを活用することで業務の効率化も実現可能です。
ICTを活用することによって情報共有も円滑にでき、業務効率化も可能です。ICTを取り入れている製造業では、チャットツールや、クラウドサービスを活用しています。コロナ禍にリモートワーク化・テレワーク化が進んだことで、これらのツールを活用することが広く浸透しました。
また、会議などもリモートで実施することによって、時間短縮と交通費などの経費削減が可能です。これまではアフターサービスなども現地調査が必要でしたが、ICT導入によってリモートでの対応もできるようになります。
製造業は人手不足が深刻な状況です。しかし、ICT活用によって、工場の魅力度はアップ。その結果として、従業員の離職率の低下につながるでしょう。また、魅力度アップによって雇用の確保にも良い効果が得られます。
昨今は少子高齢化などの要因もあり、ライフワークバランスが重視されるようになってきました。また、働き方改革も推し進められています。人手不足の製造業での職場環境を改善するにはICT活用が突破口となることは間違いありません。
しかし、製造業においてICTを導入するにはいくつかのデメリットがあります。そこで、ICT導入のデメリットについても解説しておきましょう。
製造業において、ICTを導入することで多くのメリットが得られることがわかりました。しかし、ICT活用に至る前に、以下のようなデメリットがあることも知っておかなければなりません。
ICTを導入する際には、メリットとデメリットをよく検討する必要があります。それでは、上記のデメリットについて、もう少し詳しく解説しましょう。
ICT機器にはほとんど費用のかからないものもありますが、大きな費用が必要となる場合もあります。たとえばハードウェアが必要な機器の購入や複雑なソフトウェアの処理が必要な場合などは導入費用が高くなるでしょう。
やはり導入費用がかかることは大きなデメリットです。
ただし、ICT機器の導入費用には『IT導入補助金』などが利用できる可能性があります。たとえば中小企業庁のIT導入補助金ではITツールの導入費用の補助金として30万円~450万円が支給されます。
詳しくは中小企業庁や各自治体に問い合わせてください。
ICTはインターネットによって通信を行う必要があります。したがって、インターネット上のセキュリティ対策が必要です。セキュリティ対策としては、下記のようなことをしなければなりません。
また、製造業におけるICTという点では通常のセキュリティ対策よりも難しくなります。製造業のICTではIoT機器の利用が必須。しかし、IoT機器側で個別のセキュリティ対策をすることは機能的な問題で困難な場合があります。
そのため、ネット回線側でのセキュリティ対策を実施しなければなりません。
ICTを安全に活用するためには、セキュリティ対策以外にも利用者の教育が必要です。特にITリテラシー格差がある場合には全員が同じようにスキルを身につけなければ適切に活用できません。
組織全体のITリテラシーを高めることは簡単なことではなく、ICT導入時のネックとなります。
そのため、定期的にICTに関する講習会の実施やITパスポートなどの資格取得の推進などがおすすめです。関係者全員がICTに関する知識を高めるきっかけを作ることが大切でしょう。
また、組織のトップがICT導入に対する考えを明確にし、組織全体が理解しなければなりません。
本記事では製造業におけるICT活用ということについて詳しく解説しました。もう一度記事を振り返ってみましょう。
ICTとは「Information and Communication Technology」の略称で、日本語では情報通信技術のことです。似たような用語でITやIoTがありますが、ITやIoTはICTの一部分と考えればわかりやすいでしょう。
製造業においてICTを活用することで得られる主なメリットとしては次の3つです。
ただし、ICTを導入するには下記のようなデメリットがあります。
そのため、製造業においてICTを導入する際には、上記のようなメリットとデメリットをよく検討しなければなりません。
未来社会を作るためにはICTの活用が必要ということで内閣府も推進されています。製造業界も未来に向けてICTを活用していきましょう。
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