検査工程を自動化するために必要な〇〇!技術の進歩により低コスト化も?
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こんにちは!
産業用ロボットの情報を発信している製造DX.comです。[◎△◎]
最近、製造DX.comさんの方に産業用ロボットについての問い合わせが増えているそうですね。
本当にありがたいことです。
問い合わせで最も多いのが導入コストに関するものですね。やはり導入コストが一番のネックになるのかもしれません。
近年、労働人口の減少に伴う慢性的な人手不足が大きな課題となっています。人手不足は製造業だけでなく、運送業やサービス業、医療業界など全ての業界の共通認識と言っても過言ではありません。そして、人手不足の解消目的で導入されるのが産業用ロボットです。産業用ロボットを導入することで人手不足解消以外にも多くのメリットが得られます。
しかし、産業用ロボットを導入するには、導入費用が必要。導入コストを大きく分類すると、下記の2種類になります。
そこで本記事では分類別の導入コストについて詳しく解説。さらに利用できる補助金についても紹介しています。産業用ロボットの導入を検討されている方には必読の記事です。ぜひ最後まで記事を読んで、産業用ロボット導入時の参考にしてください。
もくじ
産業用ロボットを導入する場合、機能面を追求すれば導入コストには天井がありません。したがって、ある程度の予算を決めておく必要があるでしょう。そこで、どのくらいの予算を見れば良いのかという考え方を紹介します。
パターンとして多いのが、次の3種類です。
製造コスト削減・生産性の向上を目的としている場合には、1年~2年で回収できる予算を考える場合が多いようです。一方、コスト削減ではなく品質の安定化を求める場合もあります。その場合には、5~6年で回収できるように計画するのが良いでしょう。
上記以外にも危険作業や労働条件の厳しい作業を産業用ロボットに置き換えるというケースでは、もう少し長いスパンで考える企業が多くなっています。つまり、産業用ロボットを導入する目的によって、予算の捉え方も異なるということです。
また、産業用ロボットの導入はハード面だけではなく、人材育成も必要となります。ロボットを導入しても、使いこなせないという状況では意味がありません。人材を育成しない場合には、ロボットの扱いに慣れている人材を採用するという考えもありますが、どちらにせよ簡単なことではありません。
したがって、教育に必要となるコストや人材確保に必要なコストに関しても考慮する必要があります。
おおよその予算は決まりましたか?
それでは、何にどれくらい必要なのかを具体的に見ていきましょう!
まずは産業用ロボットのハード面に関する導入コストについて考えてみましょう。ハード面で必要なコストとしては、主に下記になります。
それでは、もう少し詳しく見ていきましょう。
産業用ロボットを導入する際に必要となるのがロボット本体です。産業用ロボットは多くのメーカーから様々な種類のものが販売されていますが、相場は1台あたり300~500万円と考えれば良いでしょう。
産業用ロボットの種類としては、小型の短軸ロボットや大型の多関節ロボット、協働ロボットなどがあります。可動範囲や可搬重量も異なるので、その中から作業に最適なロボットを選択するだけでも大変な作業かもしれません。
最近は機能面で利用用途の広い多関節ロボットを導入する事例が増えてきました。もちろん、小型の短軸ロボットや2軸、3軸ロボットも広く利用されています。また、近年は安全規制の緩和によって協働ロボットを導入する企業も増加中です。
協働ロボットに関しては、別記事に記載していますので、詳しくは産業用ロボットと協働ロボットの違いについての記事を参考にしてください。
また、ロボット本体の価格にはロボットの制御盤やコントローラーの価格も含まれています。ロボットと制御盤・コントローラーは調整して出荷されることが多いので、多くの場合はペアでの販売です。
産業用ロボット本体の価格はロボットの種類や性能によって大きく変わるのではっきりとした金額を言えません。状況によっては相場の500万円を大きく上回る可能性もありますので、その辺りは実際に見積もりを取って確認してください。
よく言われるのが
産業用ロボットは半完成品!
ということです。
つまり、産業用ロボットを単体で購入しても、そのままの状態で実際に製造工程に利用することができません。最低限必要となるのが、エンドエフェクターとロボットの架台です。
エンドエフェクターとロボットの架台についても様々なものがあるので一概には言えませんが、導入コストとしては200万円以上の費用が必要でしょう。
エンドエフェクターとは、ロボットハンドの部分。人間に例えると手や指に該当する部分になります。また、手や指だけでなく、その先に持っている各種ツールも必要。
たとえば、ネジ締めの工程に産業用ロボットを使用する場合には、プラスドライバーに相当するツールを装着しなければなりません。また、溶接ロボットの場合には手の先に、溶接トーチが必要です。
ロボットの架台については、ロボットによってはメーカー出荷の時点で付属している場合もあります。しかし、多くの場合はそれぞれの工程に適合するような架台を設計し、製造しなければなりません。
それぞれに設計・製造しなければならないので、意外と費用が掛かります。相場としては簡単なもので200万円というところでしょう。もちろん、複雑なものなると部品点数も増えるので高額になることは間違いありません。
産業用ロボットを制御する為に、ビジョンセンサーやレーザーセンサーなどから情報を得る必要があります。しかし、より正確な判断を行うためには、より高精度で導入コストも高額なセンサーが必要です。
こちらの動画はDoVision1 ロボットビジョンキットを利用したピッキングロボットの動作になります。
こちらの動画で使用されているビジョンセンサは価格が約15万円。非常に低価格な商品です。
しかし、実際に導入するには制御プログラムや動作確認、ティーチングなども必要なので、15万円というわけにはいきません。簡単な動作でも20万円以上になるでしょう。
より高精度な判別を必要とする場合には、高精度のカメラや制御装置が必要です。また、画像撮影時に必要な照明についても、ある程度高額な導入コストを見積もっておかなければなりません。
産業用ロボットで材料の加工や組み立て作業は可能です。また、狭い範囲での搬送についても問題ありません。しかし、多くの現場では、製品を搬送する際にロボット以外の搬送コンベアなどが必要となります。また、搬送以外にも必要な工程は多々あることでしょう。
したがって、産業用ロボットを導入する際には、搬送コンベアや周辺装置の導入コストも必要となります。
ただし、導入コストは製品の大きさや生産ラインの規模によっても大きく異なるので一概には言えません。
たとえば市販のベルトコンベアを使用するとしても、コンベアの長さや幅、搬送スピードなどによって価格が異なります。単純なベルトコンベアなら数万円で購入できますが、少し大がかりなベルトコンベアになると1台あたり100万円以上するものも少なくありません。
また、後述しますが搬送部分にも安全対策に関する費用も必要です。よって、導入コストはその都度見積もりが必要となります。
産業用ロボットを導入する際には必ず安全対策をしなければなりません。したがって、安全対策に関する導入コストも発生します。導入コストは規模によっても大きく異なりますが、目安としては約300万円です。
たとえば、安全柵。産業用ロボットは高速動作となるので、小型でも危険です。可動範囲には人が入れないような安全柵を設置しなければなりません。
また、安全柵を設置できない状況であれば、ライトカーテンなどの安全対策が必要。場合によっては安全回路を設計しなければならないので、別途費用が発生することもあります。
では続いてソフト面での導入コストについて考えてみましょう。
産業用ロボットはロボットや周辺機器を購入して設置するだけで使えるというものではありません。必ず制御が必要となります。つまり、ソフト面です。
したがって、産業用ロボットの導入時にはソフト面で下記のような導入コストが発生するという認識をしておかなければなりません。
それでは、もう少し詳しく見ていきましょう。
産業用ロボットや周辺機器の設計から生産ラインを立ち上げるまでを実施するのがシステムインテグレータ(SIer)です。
SIerに依頼せずに生産ラインを立ち上げることも可能ですが、システムを一刻も早く立ち上げたいという場合にはSIerに依頼する必要があります。
SIerの費用は導入時にかかるコストとしては少し高額。一般的な例では設備費用と同額程度の費用が必要とされています。しかし、システムに命を吹き込む重要な役割を担っているので、低価格が必ずしも良いとは言えません。
システムインテグレータに関しては下記の記事も参考にしてください。
前述のSIerに依頼した場合にはロボットのティーチングも含んだ費用となる場合もあります。しかし、ティーチングに関しては社内の人材が実施することも可能。またティーチングのみ外注するという場合もあるかもしれません。
たとえばティーチングのみを外注した場合、1日あたり約20~30万円が目安。ティーチングには高い技術が必要なので、高額な請求となってもしかたがありません。
ただし、外注費が高額だからと言って、必ずしも高い技術の人材が派遣されるとは限らないので注意が必要です。
また、社内の人材を育成してティーチングを実施することも可能。しかし、ティーチングの技術は経験にも大きく左右されるので、教育したからといってすぐにできるというものでもありません。
この辺りがロボット導入コストのネックになっていることは確かなので、信頼できるSIerに依頼することをおすすめします。
産業ロボットの導入後には試運転調整が必要です。現地での試運転調整は導入時の最終工程とも言えます。
実際のワークを使用して、高品質を維持しながら求められる動作ができることが検収条件となることも多いでしょう。したがって、最も重要と言っても過言ではありません。
試運転調整には人材が必要となるので、当然費用が発生することになります。生産ラインの規模によっては多くの人材が必要となり、導入費が嵩むかもしれません。
前述したように、現地での試運転調整は最終工程なので、依頼者側にとって重要というのはわかります。しかし、実は施工会社にとっても非常に重要な工程です。
なぜなら、産業用ロボットは納品すれば終わりというものではないから。10年、20年という期間、ユーザーが安心して使い続けることができるかどうかが試運転調整にかかっています。
産業用ロボットの導入コストはどうしても高額になってしまいますが・・・
費用を抑える方法など無いでしょうか?
産業用ロボットの導入コストは小さなシステムでも高額になります。そこで、産業用ロボットを導入する際に活用できる補助金について紹介しましょう。
補助金は必ず給付されるとは限りませんが、可能性がある限り問い合わせするのがおすすめです。主な補助金には、以下のようなものがあります。
補助金に関する詳細は、『産業用ロボット導入補助金の仕組み!行政や各自治体の助成を利用しよう!』の記事を参考にしてください。
本記事では産業用ロボットの導入コストについて詳しく解説しました。もう一度記事を振り返ってみましょう。
産業用ロボットの導入コストとして必要なのは、下記の費用となります。
ハード面の導入コスト
ソフト面の導入コスト
しかし、導入コストは生産ラインによって大きく異なります。よって、詳しい金額を知りたい場合は製造DX.comまでお問合せください。
産業用ロボットの導入コストはかなり高額になってしまうことが導入のネック。そこで活用したいのが、補助金です。主な補助金には、下記のようなものがあります。
また、各地方自治体によって補助金が受けられる場合がります。まずは自治体に問い合わせてみてください。
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