神奈川県のロボットSIerはどこ?地場9社の一覧と拠点・得意分野の比較【2026年最新】

この記事の要点
- 神奈川県を拠点とするロボットSIerは、横浜・川崎・県央県西・相模原の4エリアに分かれて存在します。
- 本記事では地場9社(シナデック/三恵ホールディングス/昭特製作所/三宝精機工業/A・R・P/新東スマートエンジニアリング/テクトレージ/大沢工業/JET)の所在地と得意分野を一覧比較します。
- 得意分野は、工作機械の再生、放送・精密装置、食品搬送、制御ソフト開発、補助金込みの設備更新まで幅広く分かれます。
- 選ぶ際は「自社のどの工程を、何のために(工数・品質・安全)自動化したいか」を先に整理するのが近道です。
- 会社情報は2026年7月時点で各社公式・公的情報を確認して整理しています。
神奈川県を拠点とするロボットSIer(システムインテグレータ)は、横浜・川崎・県央県西・相模原の4つのエリアに分かれて集積しています。本記事では地場9社を取り上げ、所在地と得意分野を一覧で比較し、自社の課題タイプ別にどのSIerへ相談すべきかを整理します。会社情報は2026年7月時点で各社の公式・公的情報を確認したものです。
神奈川県のロボットSIerはどこにある?4エリアの分布で全体像をつかむ
神奈川県のロボットSIerは、大きく横浜エリア(都筑区・戸塚区・港北区)、川崎エリア(高津区・幸区)、県央・県西エリア(海老名市・秦野市)、相模原エリア(中央区)に分かれます。京浜工業地帯を抱える横浜・川崎には放送機器や工作機械の再生など多様な母体を持つ企業が、相模原には食品搬送や精密加工を軸とするSIerが集まる傾向があります。まずは自社の工場からアクセスしやすいエリアを起点に候補を絞ると、現地調査や立ち上げの負担を抑えやすくなります。
9社は何が得意?所在地と得意分野を一覧で比較
9社の得意分野は、工作機械の再生、放送・精密装置、食品搬送、ロボット制御ソフト、補助金活用を含む設備更新まで幅広く分かれます。下表で所在地とあわせて俯瞰し、自社の課題に近い会社を見つけてください。
| 会社名 | 所在地 | 主な得意分野 |
|---|---|---|
| 株式会社シナデック | 海老名市 | 省人力装置・自動機・検査装置の企画設計から製造まで。ファナック/三菱電機のSIパートナー |
| 三恵ホールディングス株式会社 | 横浜市都筑区 | ロボットシステムの設計・製造(グループの三恵イーグルがSI実務)。ISO9001/14001・海外拠点あり |
| 株式会社昭特製作所 | 川崎市高津区 | 放送用機器に加え産業用機械・電子制御装置。宇宙・半導体製造装置など精密分野の設計製作 |
| 三宝精機工業株式会社 | 横浜市戸塚区 | 工作機械のオーバーホール・レトロフィットとロボットエンジニアリングの両輪 |
| 株式会社A・R・P | 秦野市 | FA/ロボット×IoT×センサー。受託設計開発・省人化支援・技術者派遣 |
| 新東スマートエンジニアリング株式会社 | 川崎市幸区 | ロボット制御ソフト開発とロボットSI。自動溶接システムなどアプリケーション開発 |
| 株式会社テクトレージ | 横浜市港北区 | 工作機械・生産設備の更新/増設を、補助金活用まで含めて総合支援 |
| 大沢工業株式会社 | 相模原市中央区 | 食品の安全搬送・ロボットSI・工場の自動化/省力化機械を一貫設計製造 |
| JET株式会社 | 相模原市中央区 | ミクロンオーダーの精密加工とロボットSI。食品ピッキング・搬送に強み |
特に自動車産業では大きな部品を扱うこともあり、大型のロボットを使って製造している工程が多いのも特徴的です
自社の課題はどのタイプ?相談先SIerの絞り込み方
SIer選びで迷ったら、まず「何を自動化したいか」を課題タイプに置き換えると候補を絞りやすくなります。工作機械の再生と自動化を同時に頼みたいのか、食品の搬送・ピッキングを自動化したいのか、あるいはロボットの制御ソフトから開発してほしいのか——課題の性質によって相性のよいSIerは変わります。次の図で代表的な課題タイプと、まず相談したいSIerの目安を整理しました。
単純な直線動作なら直交ロボット、高速な仕分けならパラレルリンク、省スペースな組付けならスカラと、工程に合わせた適材適所が基本です
どの工程から自動化すべきか、社内で整理しきれない——そんなときは、業務の棚卸しから相談できる無料の業務診断をご利用ください。
各社の特徴とロボットSIerとしての強み
株式会社シナデック(海老名市)
省人力装置や自動機、検査装置を、企画・設計から製造・導入まで一貫して手がけるSIerです。ファナックのロボットシステムインテグレータや三菱電機のSIパートナーに登録しており、電源関連機器・電子機器の設計製造で培った知見をライン自動化に活かしています。海老名市の本社に加え厚木工場を持ち、多品種の生産ラインに柔軟に対応します。
三恵ホールディングス株式会社(横浜市都筑区)
ロボットシステムの設計・製造を軸に、電子部品や産業用ロボットまで幅広く扱うグループの持株会社です。ロボットSIの実務はグループ会社の三恵イーグルが担い、20年以上の経験をもとに各種産業用ロボットシステムを開発しています。ISO9001・ISO14001を取得し、台湾・シンガポール・中国・タイなどの拠点を含めたグローバルサポート体制を持ちます。
株式会社昭特製作所(川崎市高津区)
1944年創業の老舗で、テレビスタジオ・放送用機器を主力としながら、産業用機械や電子制御装置の設計製作も行います。宇宙機器や半導体製造装置といったハイテク分野で一品モノの精密設計に強く、特殊な要求仕様の装置化を相談しやすいメーカーです。金属材料試験片や治具・工具の製作まで社内で対応します。
三宝精機工業株式会社(横浜市戸塚区)
工作機械のオーバーホール・レトロフィット(再生・機能向上)を主力とし、国産・海外製を問わず対応してきた実績があります。近年はロボットを導入した工作機械部品の製造ライン自動化に注力し、FA・ロボットシステムインテグレータとして設備自動化のコンサルティングまでワンストップで手がけます。老朽化した設備の延命と自動化を同時に相談したい場合の候補です。
株式会社A・R・P(秦野市)
2005年設立で、社名は「All Round Player」に由来します。FA/ロボットにIoT・センサーを組み合わせたソリューションを掲げ、各種工業製品の受託設計開発、自社製品(水分センサーなど)の販売、専門技術者の派遣を三本柱としています。秦野市に試作・少量多品種の製造組立工場を持ち、現場課題に応じたサービスロボットの自動化支援も行います。
新東スマートエンジニアリング株式会社(川崎市幸区)
1997年設立で、旧社名はアイシイ。産業用ロボットとサービスロボットの制御ソフトウェア開発・アプリケーション開発を専門とし、運動制御や位置姿勢制御など高度な制御領域を得意とします。自動溶接システム「WeldPath-E」などの自社商品も開発しており、ロボットの「動かし方」から相談したい案件に向いています。
株式会社テクトレージ(横浜市港北区)
2014年設立のSIerで、工作機械や生産設備の更新・増設を、設備選定・レイアウト計画から補助金の調査・申請支援、システム開発まで総合的にサポートします。横浜の本社に加え大阪・大分・茨城にも拠点を持ち、製造現場の生産性向上を制度活用の面からも後押しできる点が特徴です。
大沢工業株式会社(相模原市中央区)
1967年に個人事業として始まり、1987年に法人化。食の安全搬送管理システム、ロボットシステムインテグレーション、工場の自動化・省力化機械の3事業を柱とし、構想立案から機械・電機設計、部品製作、組立調整、顧客工場への設置・立ち上げまで一貫して自社で行います。2018年のFA・ロボットSIer協会設立と同時に入会し、2019年にISO9001を取得しています。
JET株式会社(相模原市中央区)
前身は1983年設立の有限会社遠藤製作所で、ミクロンオーダーの精密加工を強みに発展してきました。近年は精密加工に加えロボットシステムインテグレーションに力を入れ、食品のピッキング装置やロボットアーム、食品搬送システムなどを手がけます。技術・営業・事務が図面を理解して連携する全社的な対応体制を掲げています。
そこで近年、第3の基盤として注目されているのが「業務OS」という考え方です
神奈川県のロボットSIer選びでよくある質問(FAQ)
ロボットSIerとは何をしてくれる会社?
ロボットSIer(システムインテグレータ)とは、産業用ロボットと周辺装置・制御・安全対策を組み合わせ、現場で動く自動化システムとして構築する会社です。構想立案、ロボット・機器の選定、設計、製作、据付、立ち上げ、ティーチングまでを一括で請け負い、ロボット単体では実現できない生産ラインの自動化を形にします。
神奈川県内のSIerに依頼するメリットは?
近隣のSIerは打ち合わせや現地調査、立ち上げ後の保守対応までの移動負担が小さく、量産立ち上げ時の細かな調整をスピーディーに進めやすい利点があります。神奈川県は輸送用機械や電機・化学など多様な製造業が集積し、相模原市の「さがみはらロボットビジネス協議会」など地域のロボット振興基盤も整っているため、地場SIerと連携しやすい環境です。
使いたいロボットメーカーが決まっている場合は?
導入したいロボットメーカーが決まっているなら、そのメーカーのSIパートナーや公認SIerに登録しているかを確認すると安心です。本記事の9社にもファナックや三菱電機のパートナー登録企業が含まれます。メーカー純正の技術サポートや保守が受けやすく、トラブル時の切り分けもスムーズになります。
記事の情報はいつ時点のもの?
本記事の会社情報は2026年7月時点で各社の公式サイトや公的データベースを確認して整理しています。所在地・設立年・公開されている得意分野を中心にまとめ、電話番号や資本金・従業員数など変動が大きく再確認が難しい項目は割愛しました。最新の対応可否は各社へ直接ご確認ください。
小規模な工場でも相談できる?
多くのSIerは小規模なライン改善や一部工程の省人化から相談を受け付けています。まずは「どの工程のどの作業を自動化したいか」「現状の課題は工数か品質か安全か」を整理してから問い合わせると、見積もりや提案がスムーズです。補助金の活用を前提に設備更新を相談できるSIerもあります。
自己診断:SIer選びの前に整理したい5項目
- 自動化したい工程・作業が具体的に1つに絞れているか
- 目的は工数削減・品質安定・安全確保のどれが主か明確か
- 使いたいロボットメーカーや既存設備との連携条件があるか
- 予算と時期、補助金活用の有無を想定できているか
- 立ち上げ後の保守・ティーチング体制を誰が担うか決めているか
まとめ
神奈川県のロボットSIerは、工作機械の再生から食品搬送、制御ソフト開発、補助金活用を含む設備更新まで、得意分野が明確に分かれています。だからこそ、まず自社の課題を「どの工程を、何のために自動化したいか」に落とし込み、エリアと得意分野の両面から候補を絞ることが失敗しないSIer選びの近道です。ロボット単体の導入にとどまらず、設計・調達・品質・生産技術といった現場業務そのものをどう整えるかまで見据えると、投資対効果はさらに高まります。
自社の現場に合う自動化の進め方を一緒に整理したい方は、無料の業務診断からお気軽にご相談ください。
出典
- 各社公式サイト:シナデック(synerdec.co.jp)/三恵ホールディングス(sankei-hd.com)・三恵イーグル(sankei-eagle.com)/昭特製作所(shotoku.co.jp)/三宝精機工業(sanpo-seiki.com)/A・R・P(arp-id.co.jp)/新東スマートエンジニアリング(ic-corp.jp)/テクトレージ(techtrage.co.jp)/大沢工業(oosawa.co.jp)/JET(jet-co.jp)
- さがみはらロボットビジネス協議会(sagamihara-srbc.com)
- 一般社団法人 日本ロボットシステムインテグレータ協会(farobotsier.com)
- 各社の会社概要・公的データベース(gBizINFO 等)を2026年7月末に参照して整理










