日本の製造業が抱える7つの課題!自動化とDX化がカギ!
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産業用ロボットの情報を発信している製造DX.comです。[◎△◎]
製造業で働いていると、「製造業ってきついでしょ?」とよく言われます。配属によるとは思いますが・・・
「製造業はきつい」というイメージが強いのは確かですね。メリットも多いと思いますが、そこは言われないみたいで。
日本はかつて「ものづくり大国」と言われ、世界からも一目置かれた存在でした。そして、現在でも製造業は国内産業に占める比率も高く、多くの人が従事しています。
しかし、製造業は「肉体労働」「単純作業」「給料が安い」というイメージが強く、「きつい」と思われがちです。その結果、就職先や転職先としては人気の無い業種となっています。
そこで本記事では、製造業がきついと言われる理由や製造業のメリットについて詳しく解説しました。
製造業に興味があるが、どこか寄り付けない雰囲気を感じている人はぜひ記事を読んでください。製造業のイメージが良いものに変わることは間違いありません。
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もくじ
製造業とは、原材料などを加工して製品を生産する産業のことです。世の中には多種多様の製品があり、製品によって市場も大きく異なります。たとえば、企業向けに産業用ロボットを製造しているメーカーもあれば、小さな日用品や食料品を製造しているメーカーなどです。
したがって、製造業と言っても、食品製造・機械製造・金属加工・医薬品製造など多岐にわたります。また、製造業を工程別に分類すると上流工程から下流工程まであり、多くはその一部の工程を担っている企業です。もう少し具体的に解説しましょう。
製造業がどのような産業かということはわかっていただけたでしょう。それでは、製造業で働く人について詳しく紹介しましょう。
製造業というと、体力のある若い人たちが働いているイメージが強いかもしれません。実際はどうでしょうか。
詳しくは下記の画像は厚生労働省「平均年齢および平均勤続年数」の調査結果です。上が平成22年のデータ、下が令和元年のデータとなっています。
令和元年の製造業に勤める人の平均年齢は40.4歳でした。平成22年からの9年間で1.1歳も上昇しています。これらのデータから推測できることは、現在はさらに平均年齢が上がっているということです。
また、製造業だけではなく全産業に言えることですが、労働人口の減少が著しいことが推定できます。
他の産業と比較すると製造業は若干若いとも言えますが、実際は若い人からは敬遠されている産業のようです。その理由は「きつい」というイメージでしょう。
どうして製造業は「きつい」というイメージがあるのでしょう?
若い人の間ではどうしても「製造業はきつい」というイメージが強いようです。その理由について考えてみましょう。理由として考えられる要因は多々ありますが、その中でも大きなものは下記の5点です。
製造業が「きつい」と思われる理由
上記のイメージについて詳しく解説し、さらに実際はどのようになっているのかを紹介していきましょう。
製造業と言えば肉体労働というイメージが強いようです。しかし、実際の工場などでは肉体労働というイメージの労働は年々減少しています。
ところで、肉体労働とはどのようなものでしょうか。デジタル大辞泉によると『からだを使ってする労働。筋肉労働。』とありました。製造業での筋肉労働と言えば、重い荷物を持つことでしょう。
しかし、重い荷物を持って運ぶなどの作業については厚生労働省の『職場における腰痛予防対策指針』などで決められてるので、ほとんど存在しません。詳しくは下記の記事を参考にしてください。
つまり、現在の製造業において、本当の意味での肉体労働はかなり少なくなっています。
製造業の中には人体に有害な薬品やガスなどを使用する工程があります。中には、公害の授業で学んだような状況が今でもはびこっているという間違った認識を持っている人も居るようです。
確かに、表面処理やその他の科学的な加工が必要な工程では薬品などを使用しています。しかし、現在は環境保全には厳しい規制が設けられていることもあり安全です。
また、最近では人体に有害な薬品やガスを扱う場合、閉鎖された室内での無人運転などの対策を行っています。たとえば、塗装工程や溶接工程では、ロボット化が進んでいるので人体には安全です。
塗装工程のロボット化については、下記の記事を参考にしてください。
製造業の中には、24時間稼働し続けている工場もあります。24時間稼働しているということは、交代勤務が必要です。実は、製造業がきついイメージなのは、勤務シフトに体が慣れないということもあります。
しかし、勤務シフトがあるのは製造業だけではありません。たとえば看護師や介護師などの仕事では交替勤務が必要な場合もあります。したがって、製造業だけが特別きついということではないでしょう。
しかも、製造業では自動化が進み、人手作業が減ってきました。ですから、製造業の勤務シフトがきついという問題に関しても、徐々に緩和されてきています。
製造業の中にも様々なものがあり、流れ作業で単調な作業を余儀なくされる場合もあります。単調な作業が好きな方もいらっしゃるかもしれませんが、やはり長期間の同じ作業となると飽きる人が多いようです。そのような状況が続くときついと感じることもあるでしょう。
しかし、近年は単調な作業は自動化が進んでいることで、きついイメージは軽減しています。生産ラインの自動化については、下記の記事を参考にしてください。
製造業では生産に追われ、残業や休日出勤が多いイメージがあるようです。残業や休日出勤によってプライベートな時間が減るのはきついでしょう。
しかし、近年の働き方改革によって、残業や休日出勤が減っていることは確かです。有給休暇についても取得が義務付けられるなど、法整備も進んでいます。ブラック企業が国内から無くなる日も近いのではないでしょうか。
また、ハラスメントに関する法律も施行され、休日を返上しての業務対応を強いられることも減ってきました。ですから、製造業においてもプライベートな時間をより大切にされる風潮です。
製造業が残業や休日出勤が多いというのは一昔前のイメージ。現在はかなり緩和されているので、きついというイメージを取り払ってください。
一般的な「製造業がきつい」というイメージは一昔前の話なのかもしれませんね。
それでは、製造業のメリットについても紹介しましょう。
製造業で働く場合にも多くのメリットがありますが、その中から厳選して以下の3点を紹介しましょう。
一つずつ詳しく解説します。
製造業の中でも業種によって異なりますが、経験や学歴に関係なく採用されるケースが少なくありません。なぜなら、一から教育して育てるという考えの企業が多いからです。
新たなことを学び、仕事に活かすことでモチベーションが上がることも間違いありません。もちろん、資格取得などにも積極的な企業が多く、やる気さえあればスキルアップも可能。資格によって手当ても支払われることもあります。
未経験の分野でも活躍できる製造業は、将来設計においてもメリットがあるでしょう。
製造業は給料が少ないというイメージが強いかもしれません。それは、平均年収というデータの数値だけを見ているからでしょう。
残念ながら、平均年収よりも少ない給料の人がいるのも確かです。ただし、その多くはパートやアルバイトなどの非正規従業員。ですから、正社員の給料は低くありません。
では、製造業の中でも平均年収が多いのはどのような場合でしょうか。
製造業の中でも製造部門ではなく、研究開発部門や営業部門などは給料が高く設定されている場合があります。また、交替勤務での労働形態では夜勤手当てなどもあるので、かなり収入が増えるでしょう。
もちろん、製造業も多種多様なので必ずしも良い条件というわけではありません。しかし、製造業は収入が低いというのは思い込みであり、高収入の可能性は十分あるということだけ覚えておいてください。
製造業は単純作業というイメージが強いというのは前述した通りです。しかし、実際は単純作業ではなく、頭脳を使う仕事も多くあります。
その最たるものが研究・開発部門や企画部門でしょう。あなたが思い付いた新たなアイディアを形にできるのも製造業の大きなメリットです。
製造業のメリットについては理解できました。製造業といえば工場というイメージだったのですが、そうとも限らないということですね。
下図は製造業の一般的な組織図を簡単に書いたものです。
図を見ると、製造業の中にも様々な部署や職種があることがわかります。その中でも赤色の枠で囲った部分に注目してください。
これらは実際の製品を直接製造する部署ではありません。また、図には書いていませんが、生産管理などを行う部署も同様です。これらの部署は製造業には無くてはならない部署ですが、工場とは別になっている場合もあります。
つまり、製造業で働いている人が全て工場勤務とは限らないということです。事務的な仕事や対外的な仕事に関しては工場とのやりとりは必要ですが、常時工場内に居る必要はありません。
製造業の職種も幅が広いですね。
本記事では、製造業が「きつい」と思われる理由について詳しく解説し、さらに製造業で働くメリットについても紹介しました。もう一度記事を振り返ってみましょう。
製造業がきついと思われている理由は主に下記の5点でした。
しかしながら、上記の5点については全て古い情報という印象です。現在は自動化・ロボット化が進んでいることや法整備によって改善されています。したがって、「きつい」という話は信用しない方が良いでしょう。
また、製造業で働くと、以下のようなメリットがあります。
製造業は就職先として敬遠されがちですが、良い所もたくさんあります。就職・転職の際には製造業を検討してみてください。
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