ロボットシステム構築の流れ!6つのステップをわかりやすく解説!
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産業用ロボットの情報を発信している製造DX.comです [◎△◎]
今回は、産業用ロボットのメンテナンスの必要性について解説していきたいと思います。丁寧に扱っているつもりでも、機械なのでどうしても経年劣化は起こります。ただ単に掃除を行って長持ちさせるだけでなく、定期的なメンテナンスを行うことが、未然に事故を防止することに繋がります。工場の安全・保全を担保するためにもロボットのメンテナンスは必須だと言えるでしょう。
もくじ
そもそも何故ロボットにはメンテナンスが必要なのかを考えてみましょう。メンテナンスを行うにあたり、その必要性をしっかりと理解しているのとしていないのでは、大きく意味が違ってきます。ここではメンテナンスが必要な理由をいくつか紹介します。
そもそもロボットのメンテナンスというのは、労働安全衛生法第28条第1項の観点から法律で義務化されています。産業用ロボットを稼働させる以上は、例外なくこの義務を遵守する必要があるのです。
産業用ロボットによる事故は、1度でも起これば致命的なものになりやすく、そのため従業員の安全を確保するうえでロボットのメンテナンスは欠かせません。日々のメンテナンスをしっかりと行うことで、従業員が安心して働ける環境を維持することに繋がるのです。
機械である以上は、必ず故障は起こるもの。日頃からメンテナンスを行うことで、いざ故障したときに原因を特定しやすくなります。また、故障内容によっては事前に予兆を検知することもできますので、メンテナンスを通して日頃からロボットの状態を把握しておくことはとても重要になります。
何度も同じ動作を繰り返す産業用ロボットは、どんどんサーボに摩耗が発生してしまいます。モーターに負荷がかかりすぎて、熱を放ち、同時に速度が下がって、決められた動作からずれてしまう場合もあります。サーボエラーは、メンテナンス不良によって起こりますが、逆に言うとメンテナンスすることで早期にも発見できます。
高速の繰り返し動作によって性能が低下して、位置ずれを起こすようになると、不良のサインです。早く見つけないと、生産ラインの異常率が大きくなってしまいます。
産業用ロボットは有線のロボットなので、ケーブルが付いています。そのケーブルが断線することで、切れて通信できなくなり、故障の原因となってしまいます。そんなに切れやすいケーブルではないのですが、衝撃が与えられたり、負荷が強かったり、引きずられたりすると、いっきに断線してしまいます。
断線すると、工場の生産ラインが止まってしまい、生産も出荷もできなくなります。そうなると売り上げが止まって、会社の経営に大ダメージです。また、事故の元ですし、火災が起きてしまう可能性もあります。工場での火災は最も恐ろしいものなので、断線は起こらないよう銅線内部の状態にも気を付けなければなりません。
ロボットアームは長年使うことで内部のギアが摩耗して、経年劣化が起きます。グリースを塗っていますが、ちょっとずつ乾燥したり、熱で劣化したりすると、摩耗はますます起こりやすくなります。ロボットアームの部分は特に劣化しやすく、大きな音が出るようになったり、作業ができなくなったり、製品を傷めてしまったりと、品質や環境面で弊害がでます。
労働安全衛生の観点からも、メンテナンスは絶対に実施する必要があります。法律でも定められていますし、事故や火災を防ぐためにも、メンテナンスは必須です。始業前点検、法定点検をきちんとクリアし、ルーティンでこなす感覚でやらないようにしなければなりません。
●毎朝、始業前に実施
●毎晩、終業後に実施
●週末に実施
●月末に実施
●半年に一度実施
があります。メンテナンスはやってやりすぎることはありませんので、安全性を入念にチェックしていく必要があります。
●ボルトのゆるみ
●異常音
●作業の位置ずれ
など、基本的な部分をチェックします。
●マニピュレーターの動作
●非常装置
●アームのボルト
●電源の異常と振動
●ファンの回転
●グリース漏れ
1か所でも、点検時に何か異常を感じるのであれば、すぐさま全工程をストップしてメンテナンスしなければなりません。産業用ロボットが事故を起こすと、起きる被害が甚大ですので、ちょっとした異常でも無視しない方が無難です。
毎日、日々小さく点検して、小さな異音・異常をみのがさず、少しずつ補修していきましょう。手間がかかって面倒かもしれませんが、産業用ロボットで手間を惜しむと、結果として大きな事故が起きてしまいます。
そして、メンテナンスをする際に、本体、パーツ、アームを点検し、アームの部分は自分たちでもグリースや摩耗をチェックできますが、本体やパーツは精密機器ですので、専門家に依頼するのが一番です。
製作を依頼したロボットメーカー、ロボットSIerに依頼して、半年に一度はオーバーホールしてもらいましょう。毎日、メーカーを呼ぶ必要はないですが、産業用ロボットの導入時に、点検の頻度をメーカー側と話し合っておくのがいいでしょう。
メンテナンスは、日常の一環でありながら、緊張感を持って取り組む必要がある業務です。ルーティンにならないようにしながら、非常停止できるか、ボルトのゆるみはないか、電源オンの後の異常音、異常振動、そして回転やグリースに異常がないか、チェックしていきます。
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