
需要増加に打ち勝つ!ロボットハンドで1度に複数製品を掴み効率3倍へ!ーロボット導入事例13
- #パラレルリンクロボット
こんにちは!産業用ロボットの情報を発信しているROBoINです。[◎△◎]
今回も、ロボット導入事例を掲載していきます。
参考資料は経済産業省が展開しているロボット事例となりますが、見やすく、わかりやすく、をモットーに嚙み砕いてまとめていきます。
みなさんの困りごとに対しての解決方法となれば幸いです。
【導入内容】
・オリジナルの冷凍球型おにぎりの成型、計量工程に水平多関節ロボットを導
・俵型から球型への成型工程を工夫し、製品の品質向上と計量作業の簡素化を実現
【企業情報】
・中小企業
・製造業(食料品)
【導入工程情報】
・加工工程・成型工程(ハンドリング)
・生産性の向上
今回のエンドユーザー様は冷凍食品のおにぎりを製造していました。
特注の型を使って製造していたこともあり、また、多品種少量生産だったため、
成型等、すべての作業を手作業でおこなっていました。
しかし、手作業の場合、詰めるご飯の量にバラツキが発生してしまう課題を抱えていました。
また、成型後に計量作業を行っていたため、目標値に未達だった場合、
成型工程自体もムダになってしまう課題もありました。
今回、そういった課題を解決し、生産性を向上させるため、自動化を検討しました。
【主な導入製品】
・水平多関節ロボット(スカラロボット)
・直交ロボット
・計測システム
今回、型への押し込み作業だったため、水平多関節ロボットが選定されました。
水平多関節ロボットは、先端が直交に動きうため、押し込み作業に非常に強いとされています。
ロボットがシャリ玉(ご飯)を掴むと同時に重量測定を行い、
型に圧縮成型を行うようにしたことで、時間のロスを大幅に削減することができました。
多品種に対しては、型の違い、材料の違いはありますが、
それらを切り替えることで、本システムにより成型が行えるようになりました。
本案件は、弊社が設計したものではないため、具体的な導入費用を掲載することができませんが、効果などとしては下記のようになっています。
【主な効果など】
投資回収年数 :約4.6年
生産性 :約10.5倍
導入部門人員 :4人削減
効果 :480万円/年
その他の効果 :品質の向上、良品率の向上
成型不良がおよそ1/10以下に削減することが成功しました。
※参考動画は本案件のロボットシステムではありません
多品種少量生産はどうしても人手作業から離れることができませんよね。
しかし、”多品種”ということが更に増えていくと、
品種の数だけ、人を増やしたり、いろいろなパターンに対応できる優秀な人材の採用が必要となります。
今回の事例のように、共通工程を洗い出し、確実に作業員を抑えることで、
多品種対応することができますし、中小企業の場合では、中小企業ならではの、
フットワークの利いた配置にシフトすることができます。
いかがだったでしょうか?
ロボット導入について「もうちょっと知識を深めたい」という方はこちらのコラムをご覧ください!
⇒『初心者必見!これを読めば導入に向けて大きく前進!ロボット導入に必要な情報をまとめました!①』
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