
高温な部品のトリミング作業を自動化!危険作業はロボットに任せて!ーロボット導入事例43
- #垂直多関節ロボット
こんにちは!産業用ロボットの情報を発信しているROBoINです。[◎△◎]
今回も、ロボット導入事例を掲載していきます。
参考資料は経済産業省が展開しているロボット事例となりますが、見やすく、わかりやすく、をモットーに嚙み砕いてまとめていきます。
みなさんの困りごとに対しての解決方法となれば幸いです。
【導入内容】
・マシニングセンタの切削加工における、ワークの識別、着脱、搬送工程にロボットを導入
・ロボットアームにレーザセンサを内蔵し、ワークセット時の高精度な位置決めの再現性を高めた
【企業情報】
・中小企業
・製造業(金属製品)
【導入工程情報】
・加工工程(ハンドリング)
・労働生産性の向上
今回のエンドユーザー様は航空機用のエンジン部品の製造を行っていました。
扱っていた製品は金属部品で、マシニングセンタを用いて加工を行っていました。
マシニングセンタとは様々な加工に必要な工具を装着しており、
それらを自動で交換しながら、自動で金属などを加工する工作機械です。
一般社団法人日本工作機械工業会では、以下のように定義されています。
『 中ぐり、フライス削り、穴あけ、ねじ立て、リーマ仕上げなど多種類の加工を連続で行えるNC工作機械 』
そんな加工を完全に自動で行えるマシニングセンタ、従来の加工機同様に、
母材の脱着が必要という欠点があり、脱着作業を作業員が受け持つ必要がありました。
今回のエンドユーザー様、マシニングセンタを複数機扱っていたので、
その分比例して人員を確保必要がありました。
また、人手による作業は、加工時間等を考慮しながら動く必要があったため、
非常に非効率であり、大量生産に不向きという課題がありました。
【主な導入製品】
・垂直多関節ロボット
・可動式架台
・治具付きのテーブル
・レーザセンサ
今回の事例では、6台の並列しているマシニングセンタ間に、スライド可動式の架台を敷き、
ロボットがその軸上をワークを持って搬送するシステムを制作しました。
マシニングセンタへワークをセットし、マシニングセンタによる自動加工が終了したら、
また、ロボットがワークを取り外し、新たなワークをセットする一連の流れの完全自動化を実現しました。
更に、ロボットにレーザーを用いたビジョンセンサを内蔵することで、
取付精度を高め、品質の向上、安定を実現することができました。
本案件は、弊社が設計したものではないため、具体的な導入費用を掲載することができませんが、効果などとしては下記のようになっています。
【主な効果など】
投資回収年数 :約1.3年
生産性 :約16倍
導入部門人員 :2人削減
効果 :1200万円/年
その他の効果 :夜間作業員の削減、品質の向上
生産性が格段に向上し、導入工程の作業時間を7時間から2時間まで削減することができました。
※参考動画は本案件のロボットシステムではありません
ロボット導入は、今回の事例のように、従来の前線で稼働していた自動機器の能力を
更に向上させることができます。
今回の事例の場合、24時間ほぼ無人で運転が可能になり、
作業者の2時間の作業は、加工で排出された切粉の回収等の作業のみとなりました。
せっかくマシニングセンタ等で加工を自動化しているのであれば、着脱作業も自動化し、
工程の完全自動化を図っていきたいですね!
いかがだったでしょうか?
ロボット導入について「もうちょっと知識を深めたい」という方はこちらのコラムをご覧ください!
⇒『初心者必見!これを読めば導入に向けて大きく前進!ロボット導入に必要な情報をまとめました!①』
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