静岡県のロボットSIerはどこ?地場10社一覧と拠点・得意分野・選び方の比較【2026年最新】

静岡県のロボットSIerはどこ?地場10社一覧と拠点・得意分野・選び方の比較【2026年最新】
banner_01

静岡県のロボットSIer(システムインテグレーター)は、浜松(西部)・静岡/清水(中部)・沼津(東部)を中心に県内へ広く分布しており、本記事では地場の代表的な10社を一覧で比較します。静岡県は製造品出荷額が全国上位の「産業のデパート」と呼ばれる地域で、自動車・二輪・楽器・食品など多様な産業が集まるため、対応分野の異なるSIerが数多く存在します。

「どのSIerに相談すればいいか分からない」という方に向けて、各社の拠点エリア・設立・得意分野を整理したうえで、失敗しないSIerの選び方と、発注前にそろえておくべき情報まで解説します。

この記事の要点

  • 静岡県のロボットSIerは浜松・静岡/清水・沼津に集積し、本記事では地場10社を一覧で比較する。
  • 選定は知名度ではなく「自社の対象工程・数量・品質基準に合う実績があるか」で見るのが基本。
  • 10社は搬送・検査・組立・鋳造・包装など得意分野が分かれるため、課題に近い実績を持つ社を軸に候補を絞る。
  • 複数社を同じ土俵で比較するには、対象工程・数量とタクト・品質基準・既存設備の4情報を先にそろえる。
  • 要件が曖昧なままだと見積もり・提案が各社でばらつき、再見積もりや仕様変更の手戻りが起きやすい。

静岡県のロボットSIerはどこがおすすめ?地場10社の一覧と分布

結論として、静岡県には対応分野の異なるロボットSIerが県内全域に分布しており、「自社の課題に近い実績を持つ社」を軸に選ぶのが近道です。まずは10社がどのエリアに集まっているかを地図で確認しましょう。

静岡県のロボットSIer 10社|エリア別分布西部(浜松)〜中部(静岡・清水)〜東部(沼津)に集積← 西部東部 →西部・浜松2社ティーエス日本設計工業中部・静岡/清水4社三明機工靜甲アステクノス金城機工榛原・牧之原2社ヤナギハラメカックスマルイチ東部・沼津2社フリースタイルデザインズ特電
静岡県のロボットSIer10社をエリア別(西部・中部・榛原/牧之原・東部)に分類した分布図。中部(静岡・清水)に4社が集まる。
会社名拠点エリア設立従業員得意分野
三明機工株式会社静岡市清水区昭和22年(創業明治3年)95名アルミダイカスト・鋳造プラント自動化
株式会社ヤナギハラメカックス榛原郡吉田町昭和42年(創業大正13年)100名FA・ロボットシステム構想設計〜保守
靜甲株式会社静岡市清水区昭和14年包装機械・冷間鍛造・FA
株式会社アステクノス静岡市駿河区平成5年270名自動車部品・医療・食品・電子部品
株式会社ティーエス浜松市平成4年産業用ロボットの自動搬送・検査
フリースタイルデザインズ株式会社沼津市2015年3次元技術による自動化設備・治具
株式会社特電沼津市昭和34年133名FAパーツ販売・システム販売・ロボット導入
金城機工株式会社静岡市清水区昭和35年医療・自動車・検査機・容器成形
株式会社マルイチ榛原郡吉田町1985年20名生産設備の設計・製作・OEM
株式会社日本設計工業浜松市昭和48年136名マテリアルハンドリング(搬送)
静岡県のロボットSIer10社の拠点・規模・得意分野の比較(各社公式サイトより編集部整理・2026年8月時点)。「―」は非公表。

静岡県のロボットSIer10社の特徴を比較

各社は搬送・検査・鋳造・包装など得意分野が分かれます。ここでは10社それぞれの拠点・規模・特徴を紹介します。自社の自動化したい工程に近い実績を持つ社から候補を絞ってください。

三明機工株式会社

拠点:静岡市清水区/設立:昭和22年(創業明治3年)/従業員:95名。得意分野はアルミダイカスト・鋳造プラント自動化。機械×電気×ロボットの総合システム力。鉄道・食品・医薬など多分野の自動化・省人化に対応。

株式会社ヤナギハラメカックス

拠点:榛原郡吉田町/設立:昭和42年(創業大正13年)/従業員:100名。得意分野はFA・ロボットシステム構想設計〜保守。ロボティクス支援センターで特別教育・実技訓練も実施。機械部品加工やOEM/ODMも手がける。

靜甲株式会社

拠点:静岡市清水区/設立:昭和14年/従業員:―。得意分野は包装機械・冷間鍛造・FA。三菱電機の代理店として協働ロボットMELFA・ASSISTA等を用いた最適ソリューションを提供。

株式会社アステクノス

拠点:静岡市駿河区/設立:平成5年/従業員:270名。得意分野は自動車部品・医療・食品・電子部品。270名の技術者集団で提案〜アフターサポートまで一貫対応。国内6工場と米中子会社を持つ。

株式会社ティーエス

拠点:浜松市/設立:平成4年/従業員:―。得意分野は産業用ロボットの自動搬送・検査。機械・制御設計から施工・調整まで一貫。独自のリークテストシステムで高い評価を得ている。

フリースタイルデザインズ株式会社

拠点:沼津市/設立:2015年/従業員:―。得意分野は3次元技術による自動化設備・治具。3次元CAD・3Dプリンターを活用し、試作品から大型のロボット自動化設備まで幅広く対応。

株式会社特電

拠点:沼津市/設立:昭和34年/従業員:133名。得意分野はFAパーツ販売・システム販売・ロボット導入。「ワンストップカンパニー」を掲げ制御・画像処理・機械設計を融合。ロボットラボの見学会も実施。

金城機工株式会社

拠点:静岡市清水区/設立:昭和35年/従業員:―。得意分野は医療・自動車・検査機・容器成形。製罐用機械から2006年にロボット参入。提案力と開発力を併せ持つモノづくり集団。

株式会社マルイチ

拠点:榛原郡吉田町/設立:1985年/従業員:20名。得意分野は生産設備の設計・製作・OEM。自動化・省人化装置を検討〜導入・アフターまで一貫。完全オーダーメードとOEM生産に対応。

株式会社日本設計工業

拠点:浜松市/設立:昭和48年/従業員:136名。得意分野はマテリアルハンドリング(搬送)。コンベア77機種を揃える搬送の専門メーカー。FPD・自動車・製薬など幅広い業界に導入実績。

ロボットSIerの選び方は?失敗しない5つの比較軸

SIer選定は、知名度や規模ではなく「自社の課題に対する適合度」で見るのが失敗しないコツです。次の5つの軸で候補を比べると、各社の違いが判断しやすくなります。

  • 得意分野・業界実績:自社と近い工程(搬送・検査・組立・鋳造など)や業界の実績があるか。
  • 対応範囲:構想設計から製作・据付・ティーチング・保守まで一貫できるか、一部工程のみか。
  • 取扱いロボット・メーカー:特定メーカーに強いか、複数メーカーから最適構成を選べるか。
  • 規模と体制:自社案件の規模に対して、設計・製作・アフターの体制が見合っているか。
  • 立地とサポート:立ち上げ・保守で通える距離か。トラブル時の対応速度に直結する。

発注前に何をそろえるべき?SIer選定でつまずく構造

SIer選びで最もつまずきやすいのは、SIerの優劣ではなく「発注側の要件が固まっていないこと」です。要件が曖昧なまま複数社に声をかけると、各社が異なる前提で見積もるため、金額も提案内容もばらつき、比較そのものが成り立たなくなります。

SIer選定の前に「発注側がそろえる情報」要件が曖昧なほど見積もりも提案も各社でばらつく① 対象工程の範囲どの作業を・どこからどこまで自動化するか。搬送だけか、検査・組立まで含むか② 数量とタクト1日の生産数・サイクルタイム・稼働時間。能力要件が装置構成を左右する③ 品質基準合否判定の基準・検査項目・トレーサビリティの要否を数値と条件で明文化④ 既存設備と制約既存ラインの寸法・電源・上位機器との連携・設置スペースと搬入経路この4情報がそろうほど、複数SIerの見積もり・提案を同じ土俵で比較できる=SIer選定の失敗(要件のブレによる再見積もり・仕様変更)を減らす
SIerへ発注する前に発注側がそろえておくと、複数社の見積もり・提案を同じ土俵で比較できる4種類の情報。

この「要件がそろわず判断がばらつく」という構造は、SIer選定に限らず製造現場の業務全体に共通します。設計・調達・品質の情報が個人の頭やExcelに散在していると、比較や判断の起点になる情報が毎回集め直しになります。

検索時間だけを測ると、設計部全体のコストの3〜4割を占める「検索を起点にした判断遅れ」が完全に視界から消える

図面検索の本当のコスト——年間1,200時間が消える理由

こうした「情報が業務に紐づかず散在する」状態を、記録台帳(ERP)でも図面保管庫(PLM)でもない第3の基盤で整えようという考え方が、業務OSです。

ERPも入っている。PLMも入れた。それでも図面探しは続いているし、設計変更の連絡漏れも消えない。承認の押印待ちで案件が止まる日も変わらない

業務OSとは何か——製造業ERPでもPLMでもない、第3の業務基盤の正体

導入するロボットの種類を検討する段階でも、要件の明確さがそのまま構成の妥当性を左右します。

自由度が最も高く需要も高い種類ですが、導入時にはロボットを扱う技術と、比較的高額になる導入費用を考慮して検討する必要があります。

ロボットの種類は何がある?産業用ロボット6種類の特徴・用途・分類を一覧で解説

自己診断:SIer相談前のチェックリスト

次の5項目のうち、いくつ「はい」と言えるかを確認してください。3つ以上そろっていれば、SIerとの初回相談がかなりスムーズになります。

  • 自動化したい工程の範囲(どこからどこまで)を一文で説明できる。
  • 対象の生産数量・サイクルタイム・稼働時間を数値で示せる。
  • 合否判定の基準や検査項目を、条件つきで書き出せる。
  • 設置予定スペースの寸法・電源・搬入経路を把握している。
  • 既存ラインや上位システムとの連携要否を整理できている。

静岡県のロボットSIerに関するよくある質問

静岡県にはロボットSIerは何社くらいありますか?

本記事で紹介した地場企業だけで10社あり、これ以外にも全国対応のSIerが県内で活動しています。まずは自社の課題に近い得意分野を持つ社を軸に、3〜4社を比較検討するのがおすすめです。

小さな案件でも相談できますか?

多くのSIerは規模に応じた対応をしています。ただし各社で得意な案件規模が異なるため、想定予算やライン規模を初回に伝えると、対応可否や適した提案を早く判断してもらえます。

複数のSIerを比較するときの注意点は?

対象工程・数量とタクト・品質基準・既存設備の4情報を、どの社にも同じ条件で伝えることです。前提がそろっていないと見積もりや提案がばらつき、正しく比較できません。

特定のロボットメーカーを指定した方がよいですか?

必須ではありません。メーカーを固定すると選択肢が狭まる一方、既存設備との統一で保守が楽になる利点もあります。まず要件を伝え、SIerに最適な構成を提案してもらう方法が無難です。

SIerに相談する前に自社で準備すべきことは?

自動化したい工程の範囲、生産数量とタクト、品質基準、既存設備・設置環境の4点を整理しておくことです。この情報がそろうほど、初回相談から具体的な提案・見積もりに進みやすくなります。

関連記事:業務OSの最前線

自社の自動化構想や生産技術の課題を、SIerに相談する前に一度整理しておきたい方は、業務診断で論点を洗い出すところから始められます。

出典・参考情報

各社の基本情報・特徴は各社公式サイトを参照(2026年8月時点):三明機工ヤナギハラメカックス靜甲アステクノスティーエスフリースタイルデザインズ特電金城機工マルイチ日本設計工業。静岡県の製造品出荷額など地域の産業データは静岡県および経済産業省「工業統計/経済センサス」に基づく編集部整理です。図表は各社公表情報をもとに編集部が作成した整理図であり、拠点分布は代表所在地に基づく概略です。

banner_01
記事一覧
広告 広告

関連記事

の最新情報をお届け

厳選した記事を定期配信
キャンペーン情報などをいち早く確認