製造業の基礎知識ハンドリングロボットとは?その種類や導入事例などを詳しく紹介
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「ラダー図の記号って結局いくつ覚えればいい?」——結論、5カテゴリ・20種類を押さえれば現場ラダー図の9割は読めます。本記事では接点/コイル/タイマ・カウンタ/データ・演算/制御フローの5カテゴリで記号を整理し、読み方を早見表でまとめました。
ラダー図の概念や3つの基本回路パターン、主要3メーカー比較は PLCラダー図とは|基本5記号・主要3メーカー比較とAI自動生成の到達点 で扱っています。
もくじ

ラダー図は IEC 61131-3 で標準化されたPLC言語のひとつで、リレー回路の図面をソフトウェアで表現する発想で生まれました。記号もリレー由来のものが多く、電気回路図を読んだ経験があれば直感的に理解できます。
| カテゴリ | 主要記号・命令 | 役割 |
|---|---|---|
| 接点(入力) | A接点/B接点/PLS/PLF | 外部信号や内部リレーの状態を取り込む |
| コイル(出力) | OUT/SET/RST/OUTP | 条件成立時にリレーや出力を駆動する |
| タイマ/カウンタ | T0/T1/C0/ST | 時間遅延・回数カウントを処理する |
| データ/演算 | MOV/ADD/CMP/BCD・BIN変換 | レジスタ値の転送・四則演算・比較 |
| 制御フロー | MC/MCR/STL/NOP/END | プログラム実行の区切り・ジャンプを制御 |
接点はラダー図の「入力」を担う記号で、外部信号や内部リレーの状態を取り込みます。基本は A接点(ノーマルオープン)と B接点(ノーマルクローズ)の2種類です。
接点記号の上に書かれている「X0」「M100」などのデバイス番号は信号名です。X系は外部入力、Y系は外部出力、M系は内部リレーを示すのが一般的(メーカーにより一部差異あり)で、初見のラダー図でも信号の出所をすぐ判別できます。
接点・コイル・タイマ/カウンタ・算術/論理演算・END命令の5系統の基本記号で構成され、電気回路図の知識があれば短時間で読み書きできるのが特徴です。
PLCラダー図とは|基本5記号・主要3メーカー比較とAI自動生成の到達点
コイルはラダー図の「出力」を担う記号で、行の右端に配置します。条件が成立すると出力先のリレーや外部機器がオンになります。
SET/RSTは「自己保持回路を簡単に書ける命令」として現場で多用されます。起動条件でSET・停止条件でRSTを使えば、自己保持を数行で書けます。ただしSETでオンにしたリレーをRSTで戻し忘れると、装置を再起動しても挙動が変わらない「保持の罠」に陥るため、ペアでの使用が原則です。

タイマは「条件成立から一定時間後にオンまたはオフする」命令、カウンタは「信号が何回入ったかを数える」命令です。実装はメーカーで多少異なりますが、考え方は共通しています。
K値の単位はメーカー・機種ごとに異なるため、必ずマニュアルで確認します。「100に設定したつもりが10倍遅い/速い」という現場トラブルは、この単位の取り違えが原因のことが多いので注意が必要です。
接点とコイルだけでは表現できない「値の転送」「四則演算」「比較」を行う命令群です。データレジスタ(D0、D1…)の数値を操作します。
データ・演算系は接点・コイルに比べて使用頻度は下がりますが、「タッチパネルからの設定値で動作時間を変える」「生産個数を画面に表示する」といった現場必須の処理に使われます。命令名や引数の順序がメーカーで異なる点にだけ注意しましょう。
プログラム全体の実行順序を制御する命令群です。普段は意識しなくても動きますが、ラダー図を「読む」ときには必ず出くわします。
END命令はラダー作成ソフトの新規作成時にすでに書かれているのが普通ですが、「END以降に書いたラダーは実行されない」というルールは覚えておきましょう。「END命令の手前に挿入し忘れた」というバグは保全現場でも時々遭遇します。
2024年以降、自然言語の仕様から制御プログラム(特にラダー図・ST言語)のドラフトを生成する取り組みが、研究機関・PLCメーカー・装置メーカー双方で進んでいます。
生成AI×PLCプログラム実用度ガイド|ST言語自動生成の到達点
20種類の記号を覚えたら、次は組み合わせ=回路パターンを押さえます。現場頻出は次の3パターンで、業界・装置規模を問わずほぼすべてのラダー図に登場します。
3つの回路パターンの図解は PLCラダー図とは|基本5記号・主要3メーカー比較とAI自動生成の到達点 で扱っています。記号一覧と組み合わせれば、既存ラダー図を読んで動作を説明できるレベルまで到達できます。
記号と回路パターンを覚えたら、次は「ラダー図単体ではなく、設計BOM・装置仕様書・検査ログといった上流/下流の業務とつなげて生産性を上げる」という視点が役に立ちます。PLCの中だけで完結しないという発想です。
ERPは『お金とモノの記録台帳』、PLMは『図面とBOMの保管庫』であって、業務そのものを実行する仕組みではない。
業務OSとは何か——製造業ERPでもPLMでもない、第3の業務基盤の正体
装置仕様書からラダー図のドラフトを生成する、検査ログの異常パターンを閾値見直しに反映する——こうした業務横断の基盤を業務OSと呼びます。ラダー図の理解は、業務効率を引き上げる基盤づくりにつながります。
本記事の5カテゴリ20種類で現場ラダー図の9割は読めます。残り1割は機種固有の特殊命令で、必要に応じてマニュアルで確認すれば十分です。
記号の真ん中に斜線が入っているかで判別します。斜線なし「—| |—」がA接点(オンで通電)、斜線あり「—|/|—」がB接点(オフで通電)です。
機能的には同等ですが、自己保持回路を明示的に書く流派とSET/RSTで書く流派が分かれます。装置メーカーや先輩の流儀に合わせるのが無難です。
接点・コイルなどの基本記号はIEC 61131-3でほぼ統一されていますが、応用命令はメーカーで命令名と引数の並びが異なります(三菱電機GX Works3/キーエンスKV STUDIO/オムロンSysmac Studio)。
本記事ではラダー図記号を「接点/コイル/タイマ・カウンタ/データ・演算/制御フロー」の5カテゴリに整理し、現場頻出の20種類を読み方と例で紹介しました。回路パターン(自己保持・インターロック・タイマ駆動)と組み合わせれば、既存ラダー図の9割は読めるレベルに到達できます。
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