
AI技術を駆使しコストを30%削減!自動外観検査システム!ーロボット導入事例26
- #双腕ロボット
こんにちは!産業用ロボットの情報を発信しているROBoINです。[◎△◎]
今回も、ロボット導入事例を掲載していきます。
参考資料は経済産業省が展開しているロボット事例となりますが、見やすく、わかりやすく、をモットーに嚙み砕いてまとめていきます。
みなさんの困りごとに対しての解決方法となれば幸いです。
【導入内容】
・スポット溶接工程を自動化
・従来使用していた大型の専用装置の廃止
【企業情報】
・中小企業
・製造業(機械製造)
【導入工程情報】
・溶接工程
・生産性の向上
今回のエンドユーザー様は鉄道車両用の床板部品の製造を行っていました。
鉄道車両用とのこともあり、大変大きな製品を扱っていました。
そのため、大型の専用機を開発・導入し、ワンサイドスポット溶接法で製造を行ってました。
通常のスポット溶接の場合、母材を上下から押さえつけ電流を流し接合します。
しかし、ワンサイドスポット溶接はその名の通り片側から押さえつけ溶接する溶接方法です。
ロボットが導入されなかった理由としては、ワンサイドスポット溶接で必要なガン加圧が1トン以上であり、
既存のロボットがその圧力に耐えられなかったためでした。
しかし、従来の製造方法のままでは、大規模なスペースと多額のコストが必要となるため、将来のことを考え、自動化を検討しました。
【主な導入製品】
・垂直多関節ロボット
・ガンチェンジャ
・専用治具テーブル
・スライダー
今回200kg可搬のロボットで門型とサーボガンを制御することにより、加圧力1トンを実現することができました。
従来の大型装置が大型になっていた要因として、
母材である、大きな床板をハンドリングして、溶接点を固定されているスポットガンへ移動させていました。
そのため、大きな母材のがハンドリング中に回転することもあり、広いスペースを必要としていました。
ロボットを導入することにより、スライダーを用いて、前後左右上下、全ての方向へアームが移動できるようになり、スポット点へはロボットが移動して向かう仕様になり、スペースを大幅に削減することができました。
本案件は、弊社が設計したものではないため、具体的な導入費用を掲載することができませんが、効果などとしては下記のようになっています。
【主な効果など】
投資回収年数 :約5年
生産性 :約8倍
導入部門人員 :1人削減
効果 :840万円/年
その他の効果 :過酷作業の代替
自動化することにより不良率も従来の1/10まで削減することができました。
※参考動画は本案件のロボットシステムではありません
最近では、溶接作業を自動化している工場が多く、多品種少量生産の場合でも自動化しています。
溶接工程のほとんどが定型的な溶接条件を設けており、自社生産でもOEMやODMの場合でも、同様な条件を設けています。
そのため、溶接作業そのものが定型化しています。
定型作業に落とし込むことができている工程については、ロボットへの代替が非常にしやすく、品質向上も図ることができます。
エクセルシートに任意の溶接点の座標を複数入力することで、ティーチングレスで操作することができるシステムも開発されました。
今回の事例の場合、スポット溶接でしたが、アーク溶接やガス溶接が行えるロボットを取り扱っている大手ロボットメーカーも存在します。
ぜひ、一度ご覧ください。
いかがだったでしょうか?
ロボット導入について「もうちょっと知識を深めたい」という方はこちらのコラムをご覧ください!
⇒『初心者必見!これを読めば導入に向けて大きく前進!ロボット導入に必要な情報をまとめました!①』
Twitterアカウント開設しました!ぜひお気軽にフォローよろしくお願いします!
ROBoIN(ロボイン)を運営する株式会社ファースト・オートメーションでは、製造業の業務効率化を支援する様々なサービスを開発提供しています。工場自動化プロジェクト特化のプロジェクト管理サービス「ROGEAR(ロギア)」やAI仕様書作成サービス「SPESILL(スぺシル)」は特に反響をいただいております。ぜひご活用ください!
厳選した記事を定期配信
キャンペーン情報などをいち早く確認