ロボット導入コストを軽減していくためにもロボットSIerが抱えている課題を知っておこう!
こんにちは!産業用ロボットの情報を発信している製造DX.comです。[◎△◎]
今回は、ロボットSIerが抱えている課題についてお話していきます!
ロボット導入に必要な情報、進め方をおまとめしましたので、合わせてお読みください。
ロボット導入に必要な情報や進め方はこちら
⇒『初心者必見!これを読めば導入に向けて大きく前進!ロボット導入に必要な情報をまとめました!①』
もくじ
①ロボットSIerとは?
ロボットSIer(システムインテグレータ)は、
ロボットシステムをまとめ、正しく動くように完成させる集団のことを指します。
ロボットシステムは、購入するだけでは動かすことができず、
設計やティーチングなど、システムインテグレートが必要となります。
つまり、ロボットSIerは、ロボット導入において欠かせない存在となっています。
詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参考にしてください!
⇒『ロボットシステムインテグレーター(ロボットSIer)とは?必要性を考える』
②ロボットSIerの現状
経済産業省が2018年に行った調査を基にお話をしていきましょう。
引用元:『ロボットSIビジネスの現況(2018)』
近年のロボット産業の発展に伴い、ロボットSIer企業が増加しています。
また、まだまだ発展途上の分野でもあるため、ロボットSI業務の業歴が浅い実態がうかがえます。
ロボットSI業務の業歴
しかしながら、どの企業も基本的には、元々、製造業や情報通信業など、
関係のある業種から事業規模拡大を図って、ロボット産業に着手しているため、
どの企業も技術があるといえます。
創業時の業種
みなさんご存知の通り、ロボット、自動化は今非常に注目されていて、
どの企業も売り上げが増加している傾向にあります。
③ロボットSIerの業務内容
ロボットSIerの業務内容は以下のように回答されています。
ロボットシステム設計において担っている工程
上図のように、“仕様検討”の工程を多く行っていることが分かりますね。
一般的に、ロボットシステムに使用するロボット本体や周辺機器については、
大手メーカーから標準化されたものが販売されています。
そのため、様々なメーカーや製造先とやり取りを行い、
納期やコストに合わせた機器を選定しています。
その他にも、特注品のロボットハンドもロボットSIerが設計します。
④ロボットSIerが抱えている課題
以下のグラフはロボットシステム設計で、
手戻りとなる原因が多く発生している工程とその内容です。
手戻りの原因となる工程
手戻りの原因
2つの図から、仕様検討時に、『顧客との認識違い』によって手戻りが発生していることが分かります。
『顧客からの追加要望』についても認識を正していれば、未然に防ぐことができたと考えられます。
みなさんにしていただきたいことは、この仕様検討時においては、
ロボットSIerは顧客から費用をいただいていないのが一般的です。
また、受注いただいたあと、手戻りにより、追加設計、設計変更が発生した場合でも、
事前に契約をしてしまっていて、追加設計費用をいただきづらいのが実態です。
⑤導入費用を軽減する秘訣とは
前項までの内容で、ロボットSIerの実態や、課題が理解いただけたかと思います。
手戻り課題については、非常に深刻で、企業によっては、
設計費用に手戻りを考慮した工数を提示していることもあります。
そのため、みなさんがこれからロボットを導入する際、
以下の事柄に注意することで手戻りを防ぎ、設計費用を軽減へ繋がります。
それは、『ロボット産業がまだ発展途上であり、設計フローが確立されていない』ということです。
ロボット本体、周辺機器もメーカーや形状が多種多様であるため、設計も多種多様となってきます。
そのため、設計を進めていく上で必要なプラットフォームがまだ確立されていません。
前述した通り、手戻りを考慮した設計費用を提示されるケースがあります。
ロボットSIerと密にコミュニケーションを取ることや、
仕様検討に必要な内容、条件を洗い出すことにより、ロボットSIerからの信頼を勝ち取ることができ、
設計費用の軽減や、納期短縮につながります!
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